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STEAM教育で育てる斬新な発想力 カギはアート【気になる!教育ニュース】

2020.02.21

大学入試改革、プログラミング、英語教育 。教育の世界が何やら騒がしい。このコーナーでは、最近気になった教育関連のニュースをピックアップして紹介します!

第8回 STEAM教育で育てる斬新な発想力 カギはアート

Child playing with clay molding shapes, kids crafts

目を閉じて想像してみてください。
ここは海岸。波の音が聞こえます。足元に視線を移すと、赤、黒、薄緑、と様々な色の石に気が付きます。きれいですね。拾ってみましょう。実はこれらは鉱石です。砕いて絵具を作り、色に名前を付けてみます。「晴れの日の海の色」とか、「海に沈む太陽の色」とか。市販では買えない色です。そして、その絵具で絵を描きましょう!

これはSTEAM教育の一例。先進的な理数系教育として評価されるSTEM教育はScience(科学)、Technology(技術)、Engineering(工学)、Mathematics(数学)の4教科を横断的に学習する教科融合型教育。理数系の技術により課題を解決する力を身に着けることを目的としています。これにA(アート・教養)を加えたのがSTEAM教育で、現在世界各国で注目、取り入れられ始めているそうです。

日本の文部科学省も、2020年度から小学校でプログラミング教育を必修化したり、高校での文理分断教育の見直しを検討するなど、STEAM教育を積極的に取り入れようとしています。

なぜアートなのでしょう。その答えはすでに始まっている「AI時代」にあります。今後10~20年程度で、現在の仕事の約50%がAIに奪われる、と言われています。このような時代に生きる子どもたちに残されているのは、「正解のない問題を解決していく力」や「コミュニケーション能力」。物事に対する独自の感性を持ち、人との意見のやり取りを通じながら、自分なりの答えをひらめく力。

嬉しいと笑い、悲しいと泣き、美しいものを見ると感動して誰かに伝えたくなる。そんな自然な感情から、自然な問いが発生します。なぜ笑顔は人を強くするのか。涙はどこから出てくるのか。この美しい色は何からできているのか。アートが培う豊かな感情、鋭い感性は、創造力、表現力やコミュニケーション能力を育て、AIが消して踏み込むことのできない「0から1を生み出す力」の原動力になる、とされるのです。

冒頭。実は大分県津久見市の学校で実際に行われたSTEAM教育の一場面です。様々な鉱石を採取した子どもたちは、「石の種類は?」「どうしてここで鉱石が取れるの?」「どうして色が違うの?」と多くの疑問を持つでしょう。その問いから地域の自然、文化、人などのつながりを学ぶ姿勢が生まれるのだそうです。ワクワクする気持ちが、個性あふれる知的好奇心にダイナミックにつながります。

でも、ちょっと待って。それなら、ご家庭でもすぐに実践できそう!
季節はもうすぐ春。春は桜。お子さんと一緒に桜を見に行くとこんなことが起こるかも……?「桜のピンクにもたくさんの種類があるね」「桜の花びらって何枚あるんだろう」「落ちている花びらで押し花を作りたいな」「おばあちゃんに桜がきれいだったよ、ってお手紙を書きたい」我が家流STEAM教育、始めませんか?

参照サイト
https://studystudio.jp/contents/archives/36719
https://www.yomiuri.co.jp/kyoiku/kyoiku/renaissance/20200213-OYT8T50042/

中村 亮子

中村 亮子 (なかむら・りょうこ)ライター

1971年東京都出身。中央大学法学部法律学科卒。転勤族と結婚し、全国を転々と旅するような生活を送る中、偶然の出会いに導かれ、フリーライターの道へ。家族は夫と息子が二人。趣味はピアノ

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