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第3回:教会が子どもの学びの場であり文化の場であり交流の場に

連載:世界でいちばん幸せな国フィジーの最「軽」量育児 第3回:教会が子どもの学びの場であり文化の場であり交流の場に

世界一幸福な国と言われるフィジーに暮らして15年目。本連載では、「子育て」という部分にクローズアップしながらも、あますことなくフィジーの魅力や、幸せの秘訣もお伝えしていきます。


海外移住先での最強の学び舎「サンデースクール」とは?

子育て海外移住した場合、いろんな意味でオススメの場所があります。英語の勉強になり、宗教も学べ、ネットワークも広がるところ。それは「サンデースクール」です。

「サンデースクール」とは、日曜日に教会で子どもたちが聖書について学ぶ場のことです。私たち夫婦はクリスチャンではないのですが、息子や娘にサンデースクールを体験させるべく、毎週日曜日、教会に足を運んでいます(2021年7月現在、教会はコロナの影響で閉鎖されています)

ホールで行われる牧師さんの説教は子どもたちには難しく、じっとしていられない子もいるので、ホールとは別の部屋で子どもたちを預かってくれる仕組みがサンデースクールです。大人たちも礼拝に集中できるので助かっているようです。

さて、サンデースクールでの活動はどういうものかについてご説明します。

私たちが通っている教会では「3歳以下のクラス」「幼稚園クラス」「小学校クラス」「中高生クラス」と4つに分かれています。

たとえば、「3歳以下のクラス」では、朝8:00〜10:00までの2時間、体操したり、遊んだり、学んだり、おやつを食べたりします。

「遊び・学び」のパートでは、聖書のストーリーを勉強し、それを演じることが多いですね。先日は「人をとる漁師」(人々に罪を示し、悔い改めさせる人のこと)の物語が取り上げられていました。

上のクラスになれば、参加者同士で学校での問題について話し合ったり、人間関係の悩みを相談し合ったりもしています。また、イベントもよく開催されており、川辺でバーベキューしたり、海へ遠足に行ったり。

キリスト教を信仰していなくても、また外国人であっても、参加可能なのがいいところです。

教会での交流は、ローカルの生活に溶け込む最短経路

家族で毎週教会へ行き、サンデースクールを活用しているのは、英語や宗教の勉強になることもありますが、やはりネットワーク(教会縁)が広げやすいことが一番の理由です。

妻はフィジーでドライフルーツの製造・販売業を営んでいますが、現地で起業する際にメインでサポートしてくれた人たちは教会で出会った方々です。教会に行っていなければ、事業の立ち上げ自体、どうなっていたことやら。

特にフィジーはキリスト教徒が多いので、教会を中心にネットワーク(人脈)を拡大していくことが、ローカル社会に溶け込む最短経路になります。

上の写真は教会で「父の日」をお祝いするイベントの様子です。その教会に通う男性たちが壇上に上がり、賛美歌を10曲くらい歌っていました。

イベントの最後、子どもたちによる「ビデオメッセージ」が上映され、父親への感謝の言葉の数々に感動して泣き出す父親もいました。教会では、子どもを「音楽」の世界に触れさせることができる点も価値が高いと考えています。

「幸福学」の第一人者であり、フィジーにも遊びに来てくれた前野隆司さん(慶應義塾大学大学院システムデザイン・マネジメント研究科教授)によると「子どもの頃、音楽を習っていた人は大人になって『自分は幸せだ』と感じる率が高い」そうです。

日本ではピアノをはじめとした音楽系の習いごとは定番だと思いますが、フィジーでは習いごと自体がレアです。教会でローカルたちと一緒に楽器に触れながら音楽を奏でる機会は非常に貴重だと思っています。

もともと私たちがサンデースクールに通い始めるキッカケとなったのが、「散歩中、とあるフィジー人女性に話しかけられたこと」でした。挨拶から始まり、雑談しているうちに、「一度、教会においで」となりました。フィジーでは知らない人に話しかけられる機会が非常に多く、その度にネットワーク(人脈)が広がっていきます。それがフィジーライフの醍醐味ですね。

日本でもサンデースクールを英語で開催している教会はたくさんあるので、ぜひ訪問してみてはいかがでしょうか。

教会に一度でも行ったことのある方はわかるかと思いますが、独特な優しい雰囲気があり、どんな人でも笑顔で受け入れてくれるはずです。

永崎裕麻

永崎裕麻ライター

大阪府生まれ。神戸大学経営学部卒業。二児の父。ライフスタイルをアップデートする英語学校カラーズ校長(https://colors-fiji.jp/)。南の島のゆるい空気感を日本社会に届けるべく「南国ライフスタイルLABO」(https://peatix.com/group/7241168)というコミュニティーを運営。内閣府国際交流事業「世界青年の船2017」日本ナショナル・リーダー。2019年からはフィジー・デンマーク・日本の世界3拠点生活(トリプル・ライフ)を開始(現在はコロナで休止中)。100ヵ国を旅した経験を生かし、講演家やライターとしてフィジーから発信活動を続けている。著書:『世界でいちばん幸せな国フィジーの世界でいちばん非常識な幸福論』(いろは出版)。amazon.co.jp/dp/4902097982

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