子育てママのお悩み解決メディア
第5回:ワンオペ育児とは真逆! ~南の島の脱力幸福論〜

連載:世界でいちばん幸せな国フィジーの最「軽」量育児 第5回:ワンオペ育児とは真逆! ~南の島の脱力幸福論〜

世界一幸福な国と言われるフィジーに暮らして15年目。この連載では、「子育て」という部分にクローズアップしながらも、フィジーの魅力や、幸せの秘訣をあますことなくお伝えしていきます。


ワンオペ育児に苦しむママたちを見て僕が提案したことは……

2018年、私は会社を辞め、家族と一緒にいるだけの1年間を過ごしました。その年は日本にも半年くらい滞在し、日本で子育てをする多くのママたちが「ワンオペ育児」に苦しんでいるのを目の当たりにしました。

公園や子育てプラザなどでママたちの話を聞けば「30分でいいから、ひとりでゆっくりとコーヒーを飲む時間が欲しい……」と。そこにはママと子どもが10組くらいいます。私がシンプルに思ったのは「少数の親で子どもたち全員を見て、親はローテーションでカフェに行けばいいんじゃないかな?」です。

そこで提案してみました。「僕が子どもたちと遊んでるので、皆さん、コーヒー飲んで来てください」と。ママたちの反応は「それは申し訳ないです……」とか「子どもがご迷惑をかけてしまいそう」などありましたが、最終的には提案が通り、ママたちに「ひとり時間」を楽しんできてもらいました。

私はただ子どもたちと楽しく遊んでいただけ。にもかかわらず、ママたちからはむちゃくちゃに感謝されました。夢が叶いましたと。

フィジーで見た、ワンオペ育児の対極にある育児法とは

「アロペアレンティング(共同養育)」という言葉があります。両親以外(祖父母や親戚、血縁のない近所の人など)も育児に関わることを指し、ワンオペ育児の真逆の言葉です。(アロは「他」という意味)

フィジーの育児はまさにこれです。日本のワンオペ育児はひとりに負担がかかりすぎる最重量育児。フィジー育児は負荷分散型の最軽量育児です。

私のパパ友でもあり、男性育休の推進など、父親がより育児に関われるような社会づくりをしている安藤哲也さん(NPO法人ファザーリング・ジャパン 代表理事)は、「父親の子育て参加は、さまざまな社会課題を一気に解消する“一番ピン”」だといいます。パパだけでなく、赤の他人も育児に関わってくるフィジースタイルが日本で受け入れられるかは分かりませんが、もう少し「子育てシェア」が浸透していくと多くのママが救われるのではないかと思います。

親が特別に何かしなくても子は育つ? フィジーから学べること

日本の子育ては、お受験や習い事も含め、やることが満載。よりよい教育を求めた情報収集にもかなりの時間を投下しなければならない。子どもへの英才教育と引き換えに、親が疲れ果てているケースも少なくないです。

一方、フィジーはどうか。

私の目からみると、親が特別に何か「育児」のためにしていることはあまりない。親が普通に日常生活を送っているだけのようにみえる。

でも、子どもたちを観察してみると、礼儀正しく、下の子の面倒もしっかりとみられて、さらに家事(料理や洗濯、掃除、庭の手入れなど)も率先して行う子が多い。

私は「フィジーの親が送る普通の生活が子どもたちにとって非常に教育効果が高いもの」なのではないかと思っています。

そんなコスパ最強のフィジー流最軽量育児にはいくつかのポイントがあります。次回以降はより具体的な事例をもとに解説していきたいと思います。

最後にひとつ告知させてください。

ママたちにとって「脱力」がキーワードになる時代、デトックスできるマンガ

「南の島の脱力幸福論」を8月1日に出版しました。

これまで培ってきた常識が邪魔になる時代、どうやってその鎧を脱いでいくのか。日本人からすると一見、非常識にも思えるフィジー人の生き方には、その鎧を自然と脱ぎたくなるような気づきが満載。フィジー流育児の背景も感じていただけると思いますので、ぜひ手にとっていただけたら嬉しいです。

180度開く開脚本であったり、デザインがめちゃくちゃ可愛かったりと、ギフトとしてもピッタリですので、頑張りすぎている周りのママたちへのプレゼントとしてもご活用いただけたら嬉しいです。フィジーの幸せであたたかな世界を体験してみてください☆

リンク:https://www.amazon.co.jp/dp/4866072075/

永崎裕麻

永崎裕麻ライター

大阪府生まれ。神戸大学経営学部卒業。二児の父。ライフスタイルをアップデートする英語学校カラーズ校長(https://colors-fiji.jp/)。南の島のゆるい空気感を日本社会に届けるべく「南国ライフスタイルLABO」(https://peatix.com/group/7241168)というコミュニティーを運営。内閣府国際交流事業「世界青年の船2017」日本ナショナル・リーダー。2019年からはフィジー・デンマーク・日本の世界3拠点生活(トリプル・ライフ)を開始(現在はコロナで休止中)。100ヵ国を旅した経験を生かし、講演家やライターとしてフィジーから発信活動を続けている。著書:『世界でいちばん幸せな国フィジーの世界でいちばん非常識な幸福論』(いろは出版)。amazon.co.jp/dp/4902097982

永崎裕麻さんの記事一覧 →