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第8回 「お金」はないが「時間」はある社会

連載:世界でいちばん幸せな国フィジーの最「軽」量育児 第8回 「お金」はないが「時間」はある社会

〜マネーリッチではなく、タイムリッチという生き方〜

前回の記事『「なんとかなる」と確信できる共助社会 〜助け合う大人の背中を見つめる子供たち〜』に引き続き、今回もフィジーの最軽量育児について書きたいと思います。第8回目の今回は「タイムリッチ社会」について。

フィジー人はお金がないのに、時間があります。その結果、世界幸福度ランキング1位。私たちを幸せにするのは「お金」ではなく「時間」なのかもしれません。

世界でいちばん貧しい大統領として有名なホセ・ムヒカ氏の言葉。
「物であふれることが自由なのではなく、時間であふれることこそ自由なのです」

日本人は「やらなければならないこと」を見つけ出す秀才。
フィジー人は「やらなくていいこと」に仕分けする天才。

その違いはどこからくるのでしょう?
ビジネス書でよく使われている「重要度と緊急度のマトリクス」というのがあります。「緊急度は低いが重要度が高い」ものをやろうと書かれているが、なかなか難しいです。

私たちは「より速く、より良く」を目指しすぎていて、なんでもかんでも「重要」だと「緊急」だとカテゴライズしがちなのではないでしょうか。

Nothing is important(重要なものなどない)
Nothing is urgent(緊急なものなどない)

フィジー人のライフスタイルをみていると、そんな感じです。
結果、日の出から日の入りまで1日は長く、人生を謳歌しています。

現在、私たち家族は日本に一時帰国中です。日本のママたちと話す機会が多くありますが、塾や習い事の送迎などでとにかく忙しそうです。習い事関連にかかる費用を捻出するために、パートで働いたり、副業したりと、家族で一緒にいる時間が削られている状況を目の当たりにしています。

「忙しい日々」は「充実している」と日本では言い換えられたりします。ただ、時間に追われてしまっているとき、私たちの心には地雷が埋め込まれます。そしてその地雷は簡単に爆発します。

たとえば、出勤直前の朝の忙しい時間に、保育園に送っていかなければならない4歳の子供が水筒を倒してしまい、水を入れなおす必要が出たとき、「もう!なにやってるの!」と理不尽に怒ってしまったりします。子供は「ただ水筒をあやまって倒してしまっただけ」なのに、大きな罪を犯したかのように怒鳴られる。私たちは忙しいとき、イライラしがちです。ココロの地雷を撤去するためにも、脱「忙」することも重要なのかもしれません。

「1秒たりとも無駄にしない」「Time is Money」という感覚で時間を大切に倹約しまくった結果、私たちはどうなったのでしょう。
「やらないといけないことが今日も山積みやー!」と時間に追われ、「俺の時間は貴重なのに、あいつは時間泥棒やっ!」とイライラする。

The 本末転倒です。

世の中にはすきま時間を有効活用するための「タイムハック」が横行。
テクノロジーが急激に進化し、サービスがより便利になったのに、いつまでたっても「時間持ち」になれません…。

フィジーでは親にも子にも時間がたっぷりとあります。

そんな風に国全体に時間的なゆとりが感じられる社会だからこそ、子供たちも慌てることなく、じっくりと主体的に遊びを探求できるのかもしれません。

<イベントのお知らせ『なぜ日本人は時間がないのか? 〜5人の時間泥棒と黒幕の正体〜』>

南国フィジーから2年ぶりに日本に一時帰国して1ヶ月半が経過。
日々、フィジーライフとの違いに違和感をおぼえる。
特に感じるのが「日本人の時間の無さ」。
余裕の無さと言ってもいいのかもしれない。

南国のゆるいリズムを習得した僕も巻き込まれ、時間が盗まれている。
日本人から時間を奪っている『時間泥棒』の正体って何だろう?

日本に帰国してから犯人を探し続け、5人くらい目星がついたので犯人を公表するイベントをやりたいと思います。
皆でとっ捕まえて牢屋に隔離して「時間」を僕たちの手に取り戻しちゃいましょう!

↓イベントへのお申し込みはこちらから。録画視聴もあります。ぜひのぞいてみてください☆

https://timetheft.peatix.com/


【トーク内容(予定)】

・時間泥棒の犯人たち
・時間泥棒の黒幕
・なぜフィジー人はTime Richなのか?
・1日25時間だったら
・脱力の時代、僕たちは何を「脱」ぐべきか?
・時間は神が創ったが、時計は悪魔が作った
・余白への向き合い方
・自由とは?

等々。

Time is LIFE.

時間を語れず、人生を語れない。
Time Richな生き方をするために、「時間」について探求します。
お付き合いいただけたら幸いです。

永崎裕麻

永崎裕麻ライター

大阪府生まれ。神戸大学経営学部卒業。二児の父。ライフスタイルをアップデートする英語学校カラーズ校長(https://colors-fiji.jp/)。南の島のゆるい空気感を日本社会に届けるべく「南国ライフスタイルLABO」(https://peatix.com/group/7241168)というコミュニティーを運営。内閣府国際交流事業「世界青年の船2017」日本ナショナル・リーダー。2019年からはフィジー・デンマーク・日本の世界3拠点生活(トリプル・ライフ)を開始(現在はコロナで休止中)。100ヵ国を旅した経験を生かし、講演家やライターとしてフィジーから発信活動を続けている。著書:『世界でいちばん幸せな国フィジーの世界でいちばん非常識な幸福論』(いろは出版)。amazon.co.jp/dp/4902097982

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