連載:世界でいちばん幸せな国フィジーの最「軽」量育児 第17回 フィジーの子どもたちが憧れる職業って?
お国柄が出る、子どもたちに人気の職業
フィジーの子供たちに人気の職業トップ3は何か。
先生、ラグビー選手、そして兵士です。
「先生」は日本でも子供たちに人気の職業かもしれませんが、ラグビー選手と兵士は意外に感じられるでしょう。
まずは、なぜラグビー選手が人気なのかについて。
フィジーの国技はラグビーです。フィジーにあるグラウンドに行けばどこもかしこもラグビーをする人だらけ。ラグビーボールがなければ、ペットボトルに砂を入れてボール代わりにプレイしています。
子供たちには危険なスポーツ、と思う方もいるかもしれません。低学年の場合はタックルやスクラムなどはせずに、タッチラグビーと呼ばれる安全面に配慮した、カジュアルな形のラグビーもよく楽しまれています。
2016年のリオ五輪からラグビー(7人制)が正式なオリンピック種目となりました。すると、いきなりの快進撃でフィジーは金メダルを獲得しました。人口が100万人にも満たない国が、団体競技で金メダルを取るのは至難の業だと思いますが、フィジーはそれをやってのけました! これがフィジーにとって初めてのオリンピックのメダル(パラリンピックを除く)だったために、選手団が帰国する日は祝日になり、7人制ラグビーの「7」にちなんで7ドル札が発行されたり、国をあげての大熱狂となりました。
2021年の東京五輪でもフィジーは金メダルを獲得し連覇を達成。ラグビー大国の名をほしいままにしています。
実際、フィジーのラグビー選手たちは世界各国から引っ張りだこ。日本代表のキャプテンとして日本チームを牽引したリーチ・マイケルさんも、実はフィジー出身です。
フィジーの子供たちは大好きなラグビーでオリンピックに出場したり、海外でプレイすることが夢なのです。
次に、なぜ兵士が人気なのかについて。
フィジーの兵士たちは世界各地に派遣されていて、世界の平和を守っています。
たとえば、「今世紀最悪の人道危機」と言われるシリア内戦。治安の悪化を理由に日本の自衛隊を含め、多くの国の軍隊は撤収しました。その穴埋めをしたのがフィジーの兵士たちでした。シリアからみると、地球の真裏に位置するフィジーから500名もの兵士が派遣されたのです。
フィジー人兵士が世界で人気がある理由は、筋肉隆々でガタイも良く、ラグビーで見せるような俊敏さも持ち合わせており、加えて人柄はフレンドリー。フィジー人は「世界一フレンドリーな兵士」であることを誇りに思っていて「フィジー兵士が紛争地に行けば、敵同士が仲直りできる」と信じていることもあります。
フィジーの子供たちが兵士に憧れを抱くのは、高い給与が目的なのももちろんあります。でも、国家のプライドを背負い、世界平和に貢献している兵士たちがかっこいい、と感じているからというシンプルな理由もあるでしょう。
多くのフィジー国民が兵士たちの活躍と無事を、毎日欠かさず祈ってくれています。そうやって信じ、祈ってくれる人たちがいるから、兵士たちもまた頑張れるのだと思います。
今回はフィジーの子供たちの憧れの職業について紹介してみました。
日本の小学生がなりたい職業ランキング(2021)をみてみると、
1位 ユーチューバー
2位 漫画家・イラストレーター・アニメーター
3位 芸能人
となっており、フィジーとは全然違っていてオモシロイですね。
INFORMATION
【参加者募集『ライフシフト会議 〜キャリアの8割は偶然〜』】
『人生100年時代』という言葉は「LIFE SHIFT(ライフシフト)」という本の発売を機に日本中に認知されていきました。シリーズ累計50万部の爆裂ヒット。そして2021年10月、ついに「LIFE SHIFT2」が発売され、またもやバカ売れ中です。
これからさらにテクノロジーが進化し、長寿化していく中、ライフシフトできる人とできない人で二極化していくことになります。
去年8月よりワクチンの関係でフィジーから日本に一時帰国しており、この機会を活かそうと、日本人コミュニティーにどっぷり浸かり、悩める日本の方々との対話を繰り返してきました。
「人生になにかしらの変化を発生させたいけど、その方法がわからない、もしくは行動できない」という方が多いことを身にしみて実感しました。フィジー留学を選択し、フィジーまで来ている行動派の留学生たちとはまた違った属性の人たちが、ライフシフト(変身)するためには何が必要なのか。ライフシフト・ドミノを倒す一歩目は何がいいか。ライフシフトと連動するバリューシフトとその起こし方とは……。
2022年から1億総ライフシフター時代を大歓迎できる自分になるための「ライフシフト会議(1 on 1)」を実施させていただきたいと思います(オンライン対話)。
「ライフシフトしたいけどなかなかうまくいかない」「ライフシフトの仕組みに興味がある」という方は、ぜひ一緒にお話できたら嬉しいです。
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