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わたしが当時4歳の娘に、習い事をさせたワケ。

連載:4回目の育児 - fourth time around わたしが当時4歳の娘に、習い事をさせたワケ。

放課後は塾に習い事。そんなのが当たり前のような時代ではありますが、わたしは自分が親になって、わが子になにかを習わせることに積極的なタイプではありませんでした。子育て自体、右も左も分からずに日々バタバタなのに、そこに習い事!?  心にそんな余裕もなかったし、始めるきっかけもイマイチつかめず…。

4人目のかぜおくんが、先日2歳半になりました〜

長女が幼い頃、ちょっと喘息っぽい症状が出ることがあって「体を強くするために水泳とか習わせた方がいいのかなぁ」と思ったことはあったけれど、結局通わせる手間や費用を考えると、そこまでには至りませんでした。

そう、習い事ってなにより親が大変なんですよね。幼いわが子の送り迎えをしてまで、やらせたいことになかなか出会えず、本人も特になにかを習いたい様子がなかったので、しばらく習い事とは無縁に過ごしていました。

それがある年の夏、そんなわたしに「学ばせたい」という気持ちを芽生えさせる、ある出来事が起こりました。

毎年楽しみにしている近所の夏祭りにかぞくで出かけたときのこと。会場に組まれたちいさなステージで、どこかのダンスチームの子どもたちが元気に踊っているのが目に入りました。

「あ、去年も出てたな、この子たち」

なぜその姿が記憶に残っていたかというと、その中にものすごいオーラを放って踊っている男の子がいたからでした。「今年もあの男の子いるかな」そう思った矢先、彼をステージに発見!  中学生くらいのその男の子は、その年もキレッキレな踊りを披露してくれたのでした。それから、また別の夏祭りでもそのダンスチームを見かけて、無意識に例の男の子を探してしまうわたし。はい、気づけばわたくし、名も知らぬ彼のダンスにすっかり惚れ込んでいたのでした。

左から2番目がわが娘。先日MV撮影したときのもの。

わたし自身ダンス経験はもちろんないし、まったく未知な世界。でも、なんでしょう。あの、猛烈になにかに引き込まれる感覚! 体ひとつでゆたかに表現する姿に甚く感動してしまい、わたしの中でダンス熱が急上昇。わが子もあんなふうに自由に踊ることができたなら…。この先予想外につらいなにかに直面したとしても、いつだってそれを吹き飛ばすくらいの力を生み出せるんじゃないか。「踊り」がある暮らしというものに、ものすごく惹かれたんです。

当時、夫の音楽仕事関連でよく子どもたちもライブに連れ出していて、音に合わせて自然と体を揺らす娘の姿にも運命を感じて、当時4歳だった彼女を連れて、大至急そのダンススクールを見学しに行ったのは言うまでもなく。

あれから8年半。幼かった娘は中学生になった今も、毎週そのスクールに通いつづけています。そう、なにを隠そう、わたしが惚れ込んだ彼はこのダンススクールを主宰する先生の息子さんだったのでした。そして今、わが娘もダンスに夢中で、決して向上心が高いタイプではなくとにかくマイペースな彼女がみずから「クラスを増やしたい」「選抜クラスにチャレンジしたい」と言ってきたときは心底おどろきました。

思い返せば小学校1年生の頃、なぜだか突然「辞めたい」と言ってきたことがあって、あのときは先生に相談したり、本人にやる気がないなら辞めさせた方がいいのかなぁ…とわたし自身もすごく悩んだのだけど、辞めずにつづけさせて良かったなぁとしみじみ。そして、最近は高校もダンス部が強い学校に行きたいと目を輝かせていて、わたしの思いつきで始めたことが、いつしか彼女にとってのかけがえのないものになるというミラクルを感じずにはいられません。

最近はダンスでヘアメイクができるのも、楽しみのひとつみたい。

ちなみに、同じようにダンスに通わせていた息子は、結局2年ほどであっさりと辞めてしまいました。これもまた、辞めずに耐えるべき?!  と悩んだのだけど、彼は野球がやりたいという気持ちがはっきりしていたので、思い切って辞める選択をしました。とはいえ、それからだいぶ経つけれど、いまだに野球チームに入ることはなく…。何度か見学に行ったり体験したりしたのだけど、一向に本人の気持ちが所属に向いていかないのです。

小学校5年生で習い事ゼロ。あんなに習い事にうしろ向きだったわたしも、いつしかさすがにひとつくらいは、と思うようになっていて、なにもしていない息子のことを不安に思うことも正直あったのですが、あるとき、夫にこんなことを言われました。

「無理にチームに入れて、好きだった野球が好きじゃなくなるのが一番悲しい」

息子は野球がとっても好きなのだけど、今、本人が一番楽しいのは父ちゃんと心置きなくキャッチボールをすること。それに気づいて、夫も息子とキャッチボールをする時間を意識的に作ってくれていて、わたしもしばらく見守ることにしました。つい、得意そうなことは「もっと上達してほしい」と期待しがちだけど、本人が心から楽しめていなくちゃね。大切なことを見失いかけていた自分に、ハッとした出来事でした。

どこに行くにも、バットとグローブは必ず持ってゆく息子。

さて、この秋から小1のすいちゃんは、お姉ちゃんの踊る姿に憧れて彼女と同じダンススクールに通い出しました。最初の数回は笑顔もなくびっくりするくらい無表情で「ねぇ、すいちゃんレッスン楽しめてるかな…」と先生も心配していましたが、最近やっと場の雰囲気にも慣れてきたようで、家でも熱心に練習するほどです。姉の背中を追いかけるすいちゃん、がんばれー!

子どもたちがそれぞれに自分の「好き」を見つけて、より自分らしさに磨きをかける姿に成長を感じずにはいられない日々。人生は好きなこと楽しいことが多いほど豊かになると確信しているからこそ、今、思いっきり自分の世界を広げてほしいし、そのお手伝いができたらと思います。

そして、あの日見た彼みたいに、だれかの心を揺さぶるようなパワーをわが子たちも持ち合わせる日がやってくるのなら…。そんないつかを想像して、今日も「楽しんでね~」と、子どもたちを力いっぱい送り出すわたしです。

Asaco

Asacoモデル

モデル・4児の母。1978年静岡県浜松市生まれ。2018年5月に4人目を出産し現在、2男2女のママ(12歳、10歳、6歳、2歳)。モデルとして、ファッション&ママ雑誌や家族でCMに出演。夫婦でケータリング業「マフィオ」を展開、最近はキャンプ好きが高じてママキャンパーとしても活動。さらに、母目線でこどもにまつわるコラムを執筆したりと、子育てをしながら多方面で活躍中。instagram.com/hiratoko_asaco

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