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都会だってあきらめない、ご近所づきあいっていいものだ!

連載:4回目の育児 - fourth time around 都会だってあきらめない、ご近所づきあいっていいものだ!

「アサコ、やべー! 今日ふみおさんが炊き込みごはん作って持ってきてくれるって!」

キャンプから帰宅したある日の午後、駐車場で片付けをしていた夫の政治くんがそう言いながらうれしそうに部屋に戻ってきたことがありました。聞けば、同じマンションに住むなかよしのおっちゃん、ふみおさんに

「キャンプ行って疲れてんだろ~!? オレ今日炊き込みごはん作るからあとで持ってってやるよ」

と声をかけてもらったそうで。

「え、ほんとに!? やったー!!!!」

と、まさに夕飯つくるの面倒だなぁ……と思っていたわたしこそうれしかったのは言うまでもなく。ちょうど子どもたちが「お腹すいた~」と言い始めたころ、タイミングよくピンポーンと玄関のインターホンが鳴り、にこにこ顔のふみおさんがお手製炊き込みご飯を届けてくれたのでした。

このマンションに住み始めて7年ほど。

もちろん当時は誰とも面識はなく、そもそもかなり人見知りなわたしと夫はどの住人の方とも廊下やエレベータの中であいさつを交わす程度のお付き合いをしていました。

そんな中、不思議と距離がグッと縮まったのがふみおさん。一見強面なのですが(笑)、マンション内で会うたびに「元気かー!?」とか「おー、かぞくでお出かけかー!?」とか、なにかしら声をかけてくれて、なんなら「お兄ちゃん(長男)野球好きなんだなぁ」と、子どもたちとも話をしてくれているのを知って、このご時世になんてステキなご近所づきあいをする方なんだ! と夫婦でふみおさんの大ファンに。

そしたらやっぱり、もともと客として通って仲良くなった近所のパン屋の店主とふみおさんもマブダチだと判明(ふみおさんも客から友だちに昇格したクチ)。まさに、類は友を呼ぶ! ってことで、いつしかみんなで夕飯を持ち寄って一緒にごはんを食べたりするような仲になったのでした。

スープの冷めない距離とはこのこと!? お鍋が温かいまま、鍋ごと届きます。

高校卒業時までの18年間浜松で育ったわたしは、それこそ田舎ならではのお裾分け文化はたくさん垣間見てきました。それゆえに長年、みかんとたけのこは誰かにもらうもの、という認識でした(笑)。正直、一人暮らしで初めてスーパーでみかんを買ったとき、ものすごい違和感がありました。

でも、同じことを東京に期待はしていなくて「電車の中ではスリに遭わないように前でカバンを抱えて持ちなさい!」と言われて上京したわたしは、おそらく最初から都会での人間関係を割り切って考えていたのだと思います。

だから気づけば今、同じマンションにふみおさんや、ほかにも家族ぐるみで付き合えるなかよしファミリーがいることが心からうれしくて、東京のご近所づきあいも捨てたもんじゃないなぁと思えるようになりました。なにより、同じ東京で孤独に子育てしていた時期もあったからこそ、周りに頼れる人たちがいてくれる心強さを感じずにはいられないのです。

丁寧にザルに盛られた素麺とお汁がセットで届いたある日のお昼ご飯。ちょこっとの粉山椒もうれしい。

さて、この記事を書き出した日の夜、またピンポーンとインターホンが鳴りました。もうこの時間にインターホンが鳴ると「今日はなにかな~!?」って期待してしまうわたしなのですが(笑)、お野菜たっぷりの豚汁が鍋ごと届きました。「このね、白菜が甘くてうまいのよ」と、ふみおさんがいつも”今日のお料理の決め手”を語ってくれるのもだいすき。

その言葉どおり、甘くてやさしい味わいに思わずかぞくみんなで笑顔になりました。

Asaco

Asacoモデル

モデル・4児の母。1978年静岡県浜松市生まれ。2018年5月に4人目を出産し現在、2男2女のママ(12歳、10歳、6歳、2歳)。モデルとして、ファッション&ママ雑誌や家族でCMに出演。夫婦でケータリング業「マフィオ」を展開、最近はキャンプ好きが高じてママキャンパーとしても活動。さらに、母目線でこどもにまつわるコラムを執筆したりと、子育てをしながら多方面で活躍中。instagram.com/hiratoko_asaco

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