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Column 4回目の育児 -fourth time around-

母の産む本能ってすごい。自然なお産を選んだ理由【asacoの「4回目の育児 -fourth time around-」】

2018.11.06

この連載は……
モデルとして雑誌やCMに出演するいっぽう、子ども服ブランド「kitutuki」のディレクターとしても活躍中の asacoさんの連載。実は5月に4人目のお子さんを出産したばかりのasacoさん。4人目育児ってどんな感じ? 家族の関係は変化した? 家事やお仕事は? などなど、にぎやかな家族の日常を綴ります。


vol.6 それでも、自然なお産を選ぶ理由

4人目の妊娠が分かって、まず頭によぎったのが「またあの壮絶な痛みと向き合うのか。。。」ということでした。

初めてのお産は病院と助産院の間のようなクリニック、2人目と3人目は助産院でいずれも自然分娩だった私。人によって痛みの感覚は様々だというけれど、私的にはもう、初めてのお産の時なんて、マジで死ぬんじゃないかと人生で初めて「死」を覚悟したほどで、無事長女が生まれた直後は感動よりもまず、痛みから解放されたことへの安堵の方が大きかった記憶。。。

それ程痛みに弱い私が、2人目、3人目とさらに自然なお産を求めて助産院の扉を叩いたのにはもちろん理由があります。

初めて妊娠が発覚したのは今から10年以上前。夜遊びに忙しく、体にやさしい生活とはかけ離れたところにいた私は、突然妊娠が分かったところで「産む場所」の知識もなく。たまたま駆け込んだクリニックが割と評判も良く、じゃ産むのはココに決定!と思ったら、お次はなんだかプランが色々あるようで……、その中に「和室フリースタイル分娩」という聞き慣れない名前があって、興味本意で希望を出したのが始まりでした。

よくテレビでも見かける分娩台でのお産。お医者さんと看護婦さんに囲まれて、というのが私の中での一般的なイメージだったのが、和室?しかも布団の上?とそのイメージを覆されたのがとても新鮮で、初めてのお産はワクワクでいっぱいでした。

なのですが、なんと。当日そのお部屋が埋まっているという理由で和室分娩を断念することに。医療的な処置は一切なかったものの、結局分娩台の上でのお産になったのはやはりどこか心残りで腑に落ちない。自分の意思で自由な体勢が選べたのなら、私はどんな風に産んでいたんだろう。

だからこそ、もし次があるのなら最初から分娩台のない場所にしようと決めていました。

2人目と3人目は世田谷の「アクアバースハウス」という助産院へ。初めてそこを訪れた時、あまりに病院とはかけ離れた外観に衝撃を受けたのを覚えていますが、いわゆる”チョー普通の家”です(笑)。

玄関があって、居間があって、台所からはトントントンと軽やかな包丁の音。こんにちは〜と通されたお部屋で、温かいお茶を頂きながら始まる他愛もない会話。それは田舎の実家に帰ってきたような心地よさで、なるほど、お産ってそもそもなにげない普段の生活の一部であって、決して身構えるものではないんだ。そう気付けたのは間違いなくこの瞬間で、自分が助産院にこだわった理由もストンと胸に落ちていったのでした。

さて、そんな温かな助産院でのお産は2人目も3人目も最高のものでした。夫の政治くんに見守られながら、2人目は助産院に着いて1時間のスピード出産。3人目は子宮口全開までの道のりが平坦で苦しい時間が続いたものの、陣痛の大きな波と共にスポーンと出産。しかも、出血が一切なく、赤ちゃんが薄い膜に覆われたまま出てくるという何とも神秘的なお産に。助産師さんたちにもすごーい!と珍しがられ、ちょっと誇らしかったのも良き思い出。

ちなみに、どんな体勢で我が子を生み出したのかと言いますと、四つん這い with 天井から垂れ下がった紐を捕っぱりながらのスタイルでした! 分娩台だと仰向けが通常ですが、フリースタイルだと四つん這いや半立ちになる事が多いそうです。動物もそうやって産むでしょ?! と助産師さんに言われて妙に納得。重力に逆らう事なく、それこそ「産み落とす」という言葉がしっくりきます。

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第3子、すいちゃん誕生!赤ちゃんだったキミが本当に懐かしい。
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ついこの間のことのように思えるこの光景がもう5年も前だなんて。みんな小さい、私も若い〜

そして迎えた4人目。えーーーーっと、ここまで助産院出産へのこだわりを書いておきながら、正直迷いました!

冒頭にも書きましたが、自然に産むということ=あの壮絶な痛み再び、なのです。そして私は相当痛みに弱い……。もうきっと最後のお産だし、一回も経験してない無痛分娩を経験してみるのもアリなんじゃ?!と心は非常に揺れましたが、それでも最終的に選んだのは助産院での自然分娩。なんでしょう、もう私、何かに取り憑かれていますかね(笑)

残念ながら大好きだったアクアバースハウスは少し前にお産を辞めてしまい、今回は新たに探し辿り着いた”いなだ助産院”にて。パワー溢れる院長先生といつも朗らかな助産師さんたちのおかげで、マタニティ期から温かな充実の日々でした。

迎えたお産当日、産めば産むほど痛くなくなる、なんてことはなく相変わらず凄まじいもんでしたが、助産院へ向かう車中で猛烈に陣痛が進み、いざ到着して15分でスポーン!

産む直前、仰向けからすごい素早さで四つん這いに大回転を遂げたのは、過去の経験が産み易い体勢を覚えていたからなのでしょう。母の産む本能ってやっぱりすごい。きっと私は、そんな自分を確かめようと、またしても自然なお産を選んだのかもしれません。

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こちらは第4子かぜおくん。久しぶりの赤ちゃんはふにゃふにゃで柔らかくて。いつまでも眺めていられるって思いました。
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出産の翌々日が母の日で、助産院へ面会に来てくれた家族がカーネーションを買って駆けつけてくれました。さっそくお部屋に飾ってほっこり、とても幸せな気持ちに。
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asaco(アサコ)

モデル・kitutukiディレクター。1978年静岡県浜松市生まれ。現在、2男2女のママ。モデルとして、ファッション&ママ雑誌や家族でCMに多数出演。また、第一子の出産を機にママ向けワークショップの開催や、子ども服ブランド「kitutuki」のディレクターとして活動。さらに、夫とケータリング「マフィオ」を展開するなど、子育てをしながら多方面で活動中。現在は、2018年5月出産の第四子の子育てに奮闘中。

Instagram : hiratoko_asaco

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