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分かったフリして100点採るより、間違いだらけの答案でいい。学ぶことの意味とは?!
2020.09.08 by Asaco Asaco

連載:4回目の育児 - fourth time around 分かったフリして100点採るより、間違いだらけの答案でいい。学ぶことの意味とは?!

9月。1ヶ月間の夏休みもおわり、子どもたちの新学期が始まりました。今年はコロナ禍で遠出もできずしずかなおやすみになるかと思いきや、言っても子どもたちが常にいるのだから毎日騒がしいことには変わらず…。やっと平穏な日常が戻ってくる!  とホッとしたのも束の間、夏休み最終日にその事件は起こりました。

夏休みといえば、学校からたくさん提出される宿題。とくに自由研究なんて、毎年親に課される修行の一種のように思えて非常に気が重かったのですが、今年はなんと希望者のみということで子どもたち以上に安堵したのは言うまでもなく。しかも、例年に比べて全体的にも宿題のボリュームが少なく、この量ならさすがにわが子たちでも自分で進めていけるだろうと完全に高を括っておりました。

そしたら案の定、早々に片付けた小1&中1の女子チームとは裏腹に、なかなか終わる気配が感じられない小5男子ざいざい。ちゃんとやってるよ~の言葉を信じて迎えた、最終日のことです。

彼の夏休みドリルの丸つけをするべく、1ページ、また1ページとめくっていくと、、、「あれ?」変な違和感におもわず手が止まりました。算数の問題の式と答え、合ってはいるのだけど、計算式がどこにも書かれていないのです。いや~な予感が頭をよぎり、また次のページ。すると、国語では文章で答える問題が一字一句、回答と同じだと気づいたのです。一気に頭に血がのぼり、息子がリビングにくるのを静かに待ちかまえ「ざいざい、ちょっと聞きたいんだけどいい?」とポツリ。どうして計算式がないのか、どうして答えが一字一句同じなのか、怒りで震えそうな声を押し殺して問いただしたのでした。

もちろん、すべてのページではありません。たしかに、当初は自力で取り組む姿を確認していました。その証拠に、丸つけをしてもかなり答えが間違っていたし…。それが今回、異様に正解が多くて「あれ?」と気づいたわけです。おそらく、分からない箇所をどう埋めたらいいのか分からずに、回答を丸写しにするという強行に出たのだろうけど、それにしたって、、、

「ママがそういうの一番きらいなの知ってるでしょ?!」

おもわず出た最初のことば。それから、勢いでガミガミとすごーく叱ってしまいました。その行為がどれだけ卑怯なことなのか。カンニングして100点とるくらいなら、間違いだらけの答案の方がよっぽどいいし、今回ざいざいが答えを写したことで、あなたがなにが分かってなにが分からないのかが分からなくなったことがとても問題なのだ、と伝えました。お勉強は100点がすべてじゃない。分からないところを分かるようにしていくのがとっても大切なのだと常々伝えているつもりだったのだけど、5年生にもなると中学受験で塾に通う子も増えてくるし、いつしかいい点数さえ採ればOKだと思うようになってしまったのかな…。でもやっぱり、私は彼が“分かったフリ”をしようとしたことがどうしても許せなくて、「ママがだいっきらいなウソつき人間にならないで!」と、最後にひとこと。しょぼんと下を向く息子が、しずかにコクっとうなずくのが見えました。

答えを写した部分は私と息子ですべて消しゴムで消す…。なんともいえず虚しい作業でした。

とはいえ、彼を責め立ておきながら、私自身にも反省すべき点が多々あるのだと気づいていました。もっとこまめに進み具合をチェックして、丸つけも頻繁にしてあげたらよかった。私が幼いころ、勉強を母に頼るあまりに隣に母がいないとなにもできなくなって、自分自身がその後とても苦労した経験があって、わが子たちの勉強も敢えて干渉し過ぎないようにと思う部分もありました。でも器用に学習をこなしていく長女と、あきらかに自分一人ではうまく進められない息子と、その差は歴然だったはずなのに見過ごしつづけた私。やっぱり彼にはちゃんと向き合おうと、あらためて決意することになりました。

さて、この一連の流れを知った旦那は「もう塾に通わせた方がいいんじゃないの?」と言うわけですが、うーんどうなんだろう。正直「そうだよね」と頷くことはできず、悩んでしまいました。学校のお勉強についていけないから、塾に入る。この構図は私たちの時代から変わらず根付いていますが、それって本当の意味で解決に至っているのだろうか。実際自分も通ったことがあって、その効果はイマイチだったと自覚しているし、まして今回は私たち自身が出資者であるのだから、気休め程度ならできれば手を出したくない。そもそも、子どもたちはなんのために勉強しているのか改めて考えたときに、私は「いい学校に進学させるため」という答えは到底浮かばなくて、考える力を養うため、未来をより豊かにするためなんだと思うからこそ、今はただシンプルに“学校の先生に分かるまで教えてもらう” これに尽きるんじゃないかなぁと思ったのでした。

翌日、今回の件を恐る恐る担任の先生に相談すると「夏休みのドリルは2学期の間にゆっくり終わらせるくらいのペースで大丈夫なので、お家と学校でじっくり進めていきましょう」と、神のようなやさしいお言葉をいただきました。公立小の先生方が多忙すぎるとニュースでも目にすることが増えて、どこか個人的にわが子のお願いをすることに後ろめたさを感じていたからこそ、頼っていいんだ!  と思えたのはなにより心強いことでした。なぜなら、私が息子に勉強を教えると、彼が分からないたびにイライラしちゃって全然進まないの、、(涙)。結果、ざいざいもやる気を失くすという最悪なパターンが多く、やっぱり先生に教えてもらえるのが一番。実際、先生に補習をしてもらった彼は「めちゃくちゃ分かりやすかった!」と、“ママとは違って”と言わんばかりの口調で伝えてきました(笑)。やっぱり頼るべきは学校の先生!  本当にありがとうございます。

ちなみに、この件をSNSで思わずボヤいたところ「うちの息子は卒業式まで宿題出してたよ。それでも出せてなかった宿題があって、10年後の同窓会で提出しますとか言ってた!」と驚きのコメントをくれた先輩ママが。「男子は計画できない生き物だよね~。いつか笑い話になるから大丈夫、大丈夫」。ううー、そのことばにどれほど救われたことか。ママたちのリアルな声ってマジで最強です。

Asaco

Asacoモデル

モデル・4児の母。1978年静岡県浜松市生まれ。2018年5月に4人目を出産し現在、2男2女のママ(12歳、10歳、6歳、2歳)。モデルとして、ファッション&ママ雑誌や家族でCMに出演。夫婦でケータリング業「マフィオ」を展開、最近はキャンプ好きが高じてママキャンパーとしても活動。さらに、母目線でこどもにまつわるコラムを執筆したりと、子育てをしながら多方面で活躍中。instagram.com/hiratoko_asaco

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