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カラフル&凸凹ハッピー家族ダイアリー #1「いやいやえん」のがんばらない付き合い方

連載:カラフル&凸凹ハッピー家族ダイアリー カラフル&凸凹ハッピー家族ダイアリー #1「いやいやえん」のがんばらない付き合い方

はじめまして。今月からHanakoママデビューしたKatsura*と申します。

4歳のこだわり強め&繊細男児{ぴぴ}+その父+たまに3人の異母兄妹と都心部で暮らす未婚の母、ジュエリー制作業を営む40代です。都心の子育て実況や公私ともカラフル=多彩な身の周りの話題を綴る予定です。どうぞよろしくお願いいたします。

3月は子育てファミリーにとっては、新生活準備の季節。息子の通う認可保育園でも、4月からの新入園に備え在園児はクラス移動が始まりました。多感でこだわりの強い息子は「新しい環境・人間関係」がとりわけ苦手。3年経っても小さな変化にいちいち凹み「いやいやえん」が連日発動。

特に昨年から緊急事態宣言下で自宅保育が増え、イヤイヤは加速中。ベッドにゴムついてる? と思うほど、何度起こしても布団に逆戻りしたり、「どれもいや!」とお着替えに小一時間要したり・・・・。日々あの手この手で「行かない!」を全力アピールする息子に、迫りくるアポイントの時間。時計と睨めっこしつつ、途方に暮れて「先行くよ!」と一人先にドアを出てみたり、帰り道に買うお菓子で誘い出したり、烈火のごとく小脇に抱えて家を飛び出す試練の季節です。はぁ。

先日、少し時間に余裕があった日のこと。全裸で玄関に寝転ぶ息子に「なんで行きたくないの? 何が嫌なの??」と改めて聞いてみた。答えを待つ間、少し引きで見たせいか、突然自分の幼少期がフラッシュバック。記憶の私は息子に重なった。

私自身、幼稚園も小学校も苦手で児相通い、年子の姉と一緒でなければ同じマンションのお友達とも遊べない子どもでした。現代なら確実に「コミュ障」と呼ばれる繊細さんでした。当時の私と同じなら、息子も「行かなくちゃいけない」「行けばそれなりに楽しい」ことは理解しつつも、なんとなく「居場所がなかったら、仲間に入れなかったらどうしよう」という不安が湧いて、葛藤しているのかもしれない。それならば私自身が「こうしてほしかった」「こうされて嬉しかった」を思い出してみたらいい。これは、息子を通じてもう一度、自分が昇華しきれていない感情と向き合うチャンスなのかもしれない。

そう思い付いたら、なんとなく息子の気持ちを受け止めることができ「うんうん、もやもやする気持ちはわかる。でも、今日は応えることはできないから、出し切って落ち着くまで見守っているね」とだけ伝え、菩薩のように息子に向き合って待つ。泣きわめく時間もひたすらに待ってみること数十分。

「わかったよ、保育園いくよ。でも早くお迎えしてくれる?」と泣きながら立ち上がった息子と長いハグをし、服を選ばせ手を繋いで園へと向かった。

息子の通う園は活動もグループも固定はなく、「100人いれば100通り」というレッジョエミリア式の保育スタイル。輪が小さく切り替えしやすいと先生はおっしゃるけれど、遅れて登園するとやっぱり、既に盛り上がった輪には入りにくい。しかもこの日は朝散歩の日。手つなぎのタイミングに出遅れてパートナーがうまく見つからず泣き始めてしまい、物陰に潜む私を探している。わかる、わかるよ、私もいつも幼稚園の門で毎日涙果てるまで母にしがみつき、朝のお歌が鳴り終わってから入室。輪に入るハードルは高く、居場所が見つからない日は、ひとりでお人形の服を縫い続けていたっけ。ぎゅっとした思いに後ろ髪ひかれながら、アポの時間になりその場を離れた。

せっかく「もやもや」を受け止め一歩踏み出した息子を、どうにかバックアップできないか? 当時の私を助けるなら?? 考えながら向かったお迎え。帰り道に「どうしたら、少しでも楽しく気持ちよく過ごせるか」を話し、翌日から1週間、起きぬけで家を出て人の少ない早朝登園に切り替えた(もちろん先生にご相談のうえ)。

すると「お気に入りの場所で邪魔されず積み木がぜんぶ使える」など、居場所を確保できたのか「イヤイヤ」がない日も増えた。もちろんダメな日もあるけれど、母も思いがけず「子育ては、自分との向き合い」や「子どもを受け容れ、信じて彼らの決断を後押しする」ってことが腹落ちし、以前より受け止める気持ちの余裕ができた。ひとまず、母子とも小さな変化がやってきた!

子育てには正解もないし、一人ずつ違う。凸凹しすぎた親子2人プラス4人がそのままの姿を楽しめるよう、そして高齢ワーママゆえの「がんばれない子育て」が、全力で子どもと向き合うママ・パパたちの息抜きになれたらいいな、と想いを込めて。

2021年の春、新クラスではどんな1年が待っているのだろう? みなさまも笑あり涙あり、楽しい新生活をお過ごしください。

Katsura

KatsuraSocial activist / Bespoke jeweler

認可保育園に通う4歳児「ぴぴ」と個性豊かな異母兄妹が時折入り混じる、カラフル家族の未婚の母。独自のレッジョエミリアアプローチと探求型子育て実践中。国際NPOや児童養護施設等のサポート活動から、草の根活動「すべての子どもを大人みんなで育てたい」とInstagramやClubHouseでのお悩み相談展開中。職業は宝飾作家。「消費しない、紡ぐ、日本の手仕事、Sustainable」をテーマに、世界にひとつのジュエリーを制作中。qq82.stores.jp

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