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カラフル&凸凹ハッピー家族ダイアリー #2 ちっとも慣れない繊細児的「慣らし保育」の洗礼

連載:カラフル&凸凹ハッピー家族ダイアリー カラフル&凸凹ハッピー家族ダイアリー #2 ちっとも慣れない繊細児的「慣らし保育」の洗礼

桜の絨毯でピンクに染まる東京の街。新入園、入学のみなさま、おめでとうございます。我が家は大きな変化はありませんが、桜色の風のにおいをかいで、母子ともにそわそわ。

4歳児ぴぴは、保育園3年目。4、5歳(年中長)は縦割りのため、ついに憧れのお兄さんお姉さんクラスに!  園内を謳歌できる悦びを噛み締めつつ、新しい環境に繊細さも見事に満開。数日おきに「いやいや園」しながらも(前回参照)、園内や遊具を新参の3歳児に仔細厳格なルールでご案内している様子。幼稚園育ちの母からすると、たった1日で世界が激変する保育園生活と園児の順応性には毎年驚愕。そりゃあ保育園出身はたくましいわけです。

街角で新入園らしき親子を見かけるたび、思い出すのは慣らし保育の洗礼。4月は落選、半年欠員待ちし、1歳半近くでやっと迎える入園に安堵したのも束の間。中途入園の準備は怒涛の慌ただしさ。役所から電話通知後、2-3週間で入園グッズを調達し、提出を書類、指定医の健康診断まで済ませなければならず、入園前夜まで夜なべに追われ「1週間の慣らしが終わったら、復職前にカウンターのお寿司食べて、美容院と整体行って、ゆっくりお茶して・・・」という妄想がすべて吹っ飛びました。

0-1歳は月齢別に3クラス、2対1体制で他の園児はすでにエンジョイ中。単身入園の繊細ちゃんは、自分の居場所が見出せず、朝の母子分離は阿鼻叫喚。お支度中から母の着衣に潜伏し、渾身の力でしがみつくこと数十分。引き剥がされ「マミイイイイイイイ!」と泣き叫ぶ声に後ろ髪をひかれながら、立ち去る母も胸がきゅっとし、涙が溢れた。2日目からはなんとハンスト。水も飲まず、園医の監視下で2時間保育のまま1週目が終了。週内に始まる予定だったランチやお昼寝のハードルは高く、途方に暮れた。まだ預けるには早かった?  仕事するのは親のエゴ??  不安と罪悪感を抱え、凹みまくった日々。

罪悪感の矛先は、電車登園の不安に目をつぶった自分に。区役所で入手したマップと睨めっこしつつ見学を重ね、第一志望に決めたのは、妊娠前から中の人にお話を聴き「いいなあ」と思っていたレッジョエミリアアプローチの認可園。待機中に内定を頂いた他園もあったけれど、圧倒的に多い職員数、全員が全園児の個別指導要領を把握し向き合っている信頼感、自由に過ごす子どものキラキラした眼差し、ギャラリーのような明るく美しい園舎、いつ訪れても漂うキッチンのいい香り、自然教室。ぼんやりと集めた理想のピースがパチンとはまり、「第二の生活の場はここ! 電車といっても5分だし」と楽観的に決めた自分を恨んだ。まともに通えないんじゃ、理想も何もあったもんじゃない。

帰宅できず物陰から様子を窺い、ひと息ついたらもうお迎え。落胆憔悴する私に家族や友人からも「やっぱり。毎日電車登園なんて1歳児にはかわいそう」と追い討ち。この先通いきれる日が来るの? と不安満載で迎えた2週目、園側が最高のアサイメントをご用意くださっていた。

担任若手の先生が玄関でお出迎え、2時間マンツーマンでおんぶにだっこのフルアテンドが始まった。神降臨!! ガラス越しに見える嬉しそうなぴぴの姿を二度見三度見するうち、あっけなく9日目からランチ、12日目にはお昼寝へと進み、周回遅れながら無事3週目に通常保育の仲間入りを果たせた。

今思うと、知らない場所でマスク姿の大人に囲まれたら、そりゃあ不安になるよね。不安な我が子を見るのは切ないけれど、大丈夫。先生方はこの洗礼もナレッジ十二分。信頼し、不安や気になる点、リクエスト、どんどんご相談しましょう。

今となっては「笑顔で送り出してあげたらよかったなあ」と思えるけれど、あの時は母も新生活の緊張と想定外の事態に戸惑い、必死すぎて動揺ばかり見せてしまった。いちばん不安なのは、ぴぴ本人だったよね。

余談になりますが。入園当時お世話になった主担任の先生が、年度末で退職。どんな時も笑顔で優しく、じっくり話に耳を傾け、進級後もお見かけするだけでほっとした心の拠り所。最終日にご挨拶した際のハグで感じたあたたかさは、まるで母から(私よりずっとお若いのに失礼!)の旅立ち。園児たちの前で無心の大泣きをしたのは息子ではなく私でした。そう、旅立ちに必要なのはこの温もり! と改めて実感。

最後に本格的な業務復帰前に、保育園生活で必ずやってくる「想定外」への備えも忘れずに。園生活は感染症の洗礼も避けては通れず、我が家も病児保育無しの日々は考えられません。昨今はコロナ陽性や濃厚の急な夜間連絡で「明日から休園」となるケースも。病児保育やシッター、在宅や家族の緊急体制準備を忘れずに。重なる想定外のトラブルにイライラしないためにも、園生活を乗り切る秘訣はひたすら「時間の余裕」と「備え」に尽きます。

集団生活が始まると、子どもを横並びで見る機会が増え「なんかうちの子だけ違う?」って焦りや不安、モヤモヤも増えがち。それもそのはず、他人と「違うところ」こそ「その子の個性、性格」で十人十色。誰しも子の秀でた部分はほめて認めるけれど、欠けた部分すら愛おしく思えるのこそ、親バカの真骨頂。どうぞそれぞれまるごと我が子の姿を、いつもよりしっかり抱きしめてください。春爛漫、楽しい毎日となりますように!

Katsura

KatsuraSocial activist / Bespoke jeweler

認可保育園に通う4歳児「ぴぴ」と個性豊かな異母兄妹が時折入り混じる、カラフル家族の未婚の母。独自のレッジョエミリアアプローチと探求型子育て実践中。国際NPOや児童養護施設等のサポート活動から、草の根活動「すべての子どもを大人みんなで育てたい」とInstagramやClubHouseでのお悩み相談展開中。職業は宝飾作家。「消費しない、紡ぐ、日本の手仕事、Sustainable」をテーマに、世界にひとつのジュエリーを制作中。qq82.stores.jp

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