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「もうひとりのママ」と「離婚」を語る5歳児。他人は誰にも変えられない!

連載:カラフル&凸凹ハッピー家族ダイアリー 「もうひとりのママ」と「離婚」を語る5歳児。他人は誰にも変えられない!

生活の変化に追われ、ご無沙汰しており、恐縮です。

「新しい生活様式」では行動規制が少ない時期に、園の行事やお友達とのプレイデート、スキーやキャンプ、今しかない! とモリモリに詰め込まれる日常。我が家も年末に念願のスキーデビューを果たし大騒動でした。

5歳後半に入った最近のぴぴ。彼の鋭い好奇心のターゲットになったのは「カカ(仮名)」。

何を隠そう、異母兄姉たちの母。パートナーの元嫁。

兄姉の来訪時はもちろん、平素頻繁に私が名前を間違われることもあり、会話での登場回数が多いこともあるでしょう。彼女の存在について、パパと話をしたようです。

「けっこん」「かぞく」「おやこ」「わかれ」「すきときらい」。

その複雑に入り組んだ人間の深奥の機微を、なんとなく汲み取ったのか「結婚しなくても家族」「結婚しなくても妊娠」「大好きで家族であっても、嫌いになって離れることもある」「離婚」……いろいろなことをインプットしたようです。

刺激的だったのでしょう。それからというもの、キラキラと目を輝かせ会う人ごとにその話をマシンガントーク。保育園のお友達、先生、お稽古先の保護者の皆様……。返答に窮する内容を延々と直球でぶつけ、申し訳ありません(笑)。

私も最初は戸惑いました。そんなこと5歳児に言われたら、みんな困っちゃうじゃない! って。でも、ぐっと溜飲を下げてそっと見守ることにしました。

出会いと別れと、思いの交錯を経て、あなたがそこにいる。どれが欠けても、そこに存在しないから。自身のルーツと家族全員に誇りを持ち「僕は僕だけの家族のかたち」を嬉々として意気揚々と話すあなたを、誰よりも誇りに思うから。

この先いつか、そのことで悩む日や嫌な思いをする日も来るかもしれない。でも、私が選んだ道、出会ったぴぴや他の異母兄姉、カカさん。みんなそれぞれ唯一無二、大切な人たち。そこに生を受けたぴぴ。きっとそれがいつかまた次の「あなたの自分だけのかたち」を形成する要素になるんだと思っています。

どうかそのままで。真っ直ぐで好奇心の旺盛な悪ガキで、ゆっくり時間をかけて、目の前のことをひとつずつ腹落ちするまで体当たりしてください。

そんななか、最近、家族、人間関係に悩む方とお話しするセッションに恵まれました。

そこでも強く感じたのは、ぴぴに思うことと同じ。「変わろう」としなくていい。「変わらなくていい」「そのままのあなたがいい」。子どもであっても、相手なんて誰のことも変えられない。

もちろん、自発的に自分の意志で「変えたい」思いは自由です。日々の起爆剤としてぜひ。でも「変わらなきゃいけない」ことなんて、何もない。

もし今の人間関係の居心地が悪いなら、マッチングがうまくいっていないだけ。自分が無理をしなくなったら、心地よい場所と出会いが自然に見つかるはず。置かれた環境、出会った人と無理せず、飾らず、違いを認め、お互いを尊敬し尊重する。

なぜかというと、自分が無理して「誰かのために変わろう」とすると、相手にも変化を求めちゃうんです。変わって欲しくなっちゃう。

自分を相手の要望通り七変化して合わせていると、相手の期待だけがどんどん膨らみ、自身は摩耗して心が痩せちゃう。自分がどんなに無理したところで、他人なんて1ミクロンも変えられない。

人間関係、期待値のコントロールがキモだと思っています。自分も相手も期待値を上げると、その後は裏切られた気持ちの下降線を落ちるだけ。期待するのも、変化するもの自分のためだけ。相手に合わせず、自分の素直な気持ちを優先するようにしてみてください。

お子さんのいらっしゃる方は、わかりやすいと思います。

お母さんたちって、他人である「子どものため」についつい頑張っちゃう。でも子どもを「変えよう」とか「導こう」なんてを考えると、厚い壁に打ちひしがれる。

褒めたいところも、叱りたいところも、腹立つところも、愛おしいところも、全部含めて、その凸凹したユニークなその形こそが、その子の個性。バランス良くまあるくしようとか、自分の思い通りの塑像に仕上げようなんて無理。まるっとその形全部を受け入れて愛すること。ダメなとこ、許せないところは無理せず伝える。でもその前に好きなところをたくさん伝えて、枯れることなく愛する。

それと同じことを、まず自分に。最近の私は意識して実践しています。

「周りの一般的な姿」が「幸せの形」ではないから合わせる必要もないし、友達の数も、幸せのバロメータではありません。自分がいかに疲弊せず、摩耗せず「そのままの姿」でいられ、相手のそれも受け入れられるか。これが家庭の中でも外でも平和な人間関係のスタートなんじゃないか。

なんて、荒れ狂った難破船のような凸凹家族の真ん中で改めて思う2022年の始まりでした。みなさまも楽しい2月をお過ごしください!

Katsura

KatsuraSocial activist / Bespoke jeweler

認可保育園に通う4歳児「ぴぴ」と個性豊かな異母兄妹が時折入り混じる、カラフル家族の未婚の母。独自のレッジョエミリアアプローチと探求型子育て実践中。国際NPOや児童養護施設等のサポート活動から、草の根活動「すべての子どもを大人みんなで育てたい」とInstagramやClubHouseでのお悩み相談展開中。職業は宝飾作家。「消費しない、紡ぐ、日本の手仕事、Sustainable」をテーマに、世界にひとつのジュエリーを制作中。qq82.stores.jp

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