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ある朝、長女のひと声で始まった、楽しい計画
2016.04.10 by 山本 祐布子 山本 祐布子

連載:山本祐布子の「子どものいる風景」 山本祐布子の「子どものいる風景」 ある朝、長女のひと声で始まった、楽しい計画

Vol.5 なんでもない日のパーティー

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去年から一度帰国し、また再びドイツに来ています。

桜の開花が予定されていた日に日本を発ち、春を期待していったドイツはまだまだ冬の陽気。とくに私たちの滞在している場所は、他のどこよりも寒いとのこと。

あんなに豊かに実っていた木々は今は裸んぼで、冷たい風に凍えるようです。雨も多く、空はまだまだ気まぐれで、晴れたと思ったら吹雪のような風が、あざ笑うように、薄着の私たちに吹き付けます。

二度目の滞在ということもあり、様子もだいたいわかっていることから日常生活のスタートは上々。

車も調子よく走ってくれて、以前感じていた多くのストレスは、3ヶ月の経験からだいぶ解消されていました。ほどなく長女の幼稚園もはじまります。

ちょっとだけおしゃれをして、パーティーをしよう!

2週間が経ち、浮足立った緊張感も抜けたころ、このやるせない寒さや、山の中、情報のなにもない場所での一見単調な生活を、すこし退屈に思える瞬間が、きっと、家族の中にありました。

そんな朝。長女のつるの一声。「今日はパーティーをしよう!」

え、なにの?誰の誕生日でもないし、誰か友人が訪れるわけでもない……。

「笑顔のパーティー!」

なにそれ、素敵! 笑顔でいられるためのパーティー。笑顔だったことを褒め称えるパーティー。とくになにかがなくても、いいではないか。

長女の指揮は続きます。まずは、おしゃれをしよう! いつものかっこに、ちょっとだけ、おしゃれをする。

お料理もちょっと素敵に。コック帽に切り抜いた紙をおでこにつけて(笑)張り切ってお手伝いもかってでます。

母は大きなプリンを。パパは大きな肉料理を、張り切って作ります。

家族そろって、乾杯!

今日はパーティーだ!って思って過ごした一日は、なんだかわくわくして、特別な感じがしました。

それが、毎日ならば、もっと楽しいな。じゃあ、明日はなにのためのパーティーにしようか。

ぬいぐるみのためのパーティー?!
パパのためのパーティー?
美味しいチーズのパーティー!
お菓子のパーティー!
(あれ、だんだん食いしんぼなパーティーにかたよってきましたが……)

なんてことない日常を、楽しくする方法を、子どもはいつも教えてくれます。

ありがと!

山本 祐布子

山本 祐布子イラストレーター

切り絵作品、ドローイング作品を中心に、雑誌、装丁はもちろん広告・エディトリアル・プロダクトと、ジャンルを超えた活動を行う。ブログやインスタグラムでは、2人の娘たちの姿や、日々の小さな出来事等を綴っている。夫の蒸留家修行を見守るため、2015年にドイツ滞在。現在は千葉在住。 yukoyamamoto.jpinstagram.com/yukoyamamotomitosaya

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