連載:山本祐布子の「子どものいる風景」 山本祐布子の「子どものいる風景」 「アボアボ」? 楽しい聞き間違い
Vol.1 TWO GIRLS AND FOUR CHEEKS
ふたりの娘が生まれて、私の人生は大変賑やかなものになりました。まさに毎日がお祭りのような騒ぎ。毎日、どうしてふたりはこんなにも楽しく、おかしいことをみつけては大笑いしたり、ちょっとしたことで大泣きするのかな。見ていると不思議です。
ふたりとも、言葉を話すのはわりと早かったように思う。
ぱ、ぱ、ぱ、
たー、たー
音のような響きから、すこしずつ単語になって、欲しいものやしたいことから伝えられるようになる。ほらだから、うちの子どもたちは食べ物の言葉が早かったり。
この間、下の娘のさやが、「あぼあぼ、あぼあぼ」と連発しているが、はてななにかな? 聞けば「アボガド」ですね。楽しい聞き間違いも多々、今こうして私の頭の記憶が消えていってしまうことがなんとも歯がゆく、書き留めておかねばと、いつも決心するも、忙しさにかまけている自分が悲しい。
音のレッスンからはじまって、今ではすっかり大人っぽいことを言ったり、びっくりするような表現を使ったり、ふたりの言葉に驚きの連続。そして、よくしゃべる! まるで、小さなマシンガンのようです。ぽんぽんぽんぽん、ずうっとなにかをしゃべっている。
よくもまあ、そんなよくしゃべるわね。
そしたら、面白いんです、上の娘のみとが、「それはなぜかというと、このほっぺたがしゃべってるからなの。ふたつもあるから、たいへんなの。」 そして、パパからもらったアメリカ土産の電卓を携帯がわりに、ほっぺたにあててしゃべってる様子まで見せてくれます。まいりました。そりゃ、うちには4つもほっぺたがあるから賑やかなわけです。
こうして、嬉しい時も、辛い時も、このふたりのほっぺたの弾丸トークに和まされ、癒され、元気をもらっている私の毎日です。
ありがとう。