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Column あの人に聞きました

ともさかりえさんvol.2仕事は続ける? セーブする? ともさかさんにもあった「小1の壁」問題

2015.12.23
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女優・ともさかりえさんのインタビュー後編です。初めての子育てで、仕事を続けていいのか迷い、途方に暮れたこともある、というともさかさんを救ったのは、「子どもとママには別の人生がある」という強い思い。でも、仕事をセーブしよう、と決めた時期もあるのだそう……。

仕事量をセーブすることを決めた理由

幼稚園に入園したてのころは、半年間、毎朝行きたくないと泣かれて「仕事って、いったいなんなんだろう」と悩む日々。でもそんな時期も、ある日突然変わるもの。後ろを振り向かなくなって自分から教室に入っていく姿を見て、「大丈夫、子どもは子どものペースで成長しているんだ」と感じたそう。

そうやって迷いながらも仕事を続けていたともさかさんが、子どものために、と仕事量をセーブしたのがお子さんが小学校にあがったとき。いわゆる「小1の壁」問題……。

「子育ての物理的な大変さは減って、ひとりでご飯も食べられるし、そんなに手はかからない。でも小学校に上がるといろんなシステムが変わるし、お友達とも関係も変わって、息子がとても不安そうに見えたんです。不安そうに振り返った時に『大丈夫大丈夫!』ってそばで見ていてあげたくて。その時は、仕事をセーブすることに決めました」。

仕事については「もったいないことをしたなって思うこともあります。でも子どもって成長していくし、あの瞬間はあの瞬間でしかなかったから。いま元気に育っている息子を見ると、決断してよかったんだって思うんです」

小学生ママになってから、感じたことは、我が子像がどんどん変わること。「うちの子はこれが得意でこれが苦手って、親が思っていることが、わりと簡単に壊されていく。こんな顔もあったんだ、こんなこと考えているんだって。先生や友達にだけ見せる顔があるんでしょうね。それはここ数年すごく感じました」。

そして、小学5年生になった今は、自立の階段を上がっている途中。「これはもうママの力は借りない、と言いながらやっぱり助けてもらわなきゃできなかった、ということもある。ベタベタはしていないけれど、息子が必要としたタイミングで駈け寄れる距離にはいたいと思います」。

息子さんが小さいときから続けてきたのが、絵本の読み聞かせ。「小学3、4年生くらいまでは読んでいたかもしれません。息子が絵本が好きで、寝る前に自分で持ってくるのでそれを読んでいました。寝る前の時間は甘えていい時間って思っているみたいで、そうやって自分のなかでバランスを取っているのかもしれませんね。

おかあさんがニコニコ元気にしているのが一番!

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もし昔の自分にアドバイスするとしたら、の質問には「もっと自分のことを褒めながら子育てしてもいいんだよって(笑)」

「あれもできない、これもできない、って自分を責めがちだったけど、もっとねぎらえばよかったなあって思います。子どもって敏感だから、おかあさんに余裕がないとすぐにわかります。『なんでママ怒ってるの?悲しいの?』ってよく聞かれました。きっとそんな顔していたんですね」。

少しくらい手を抜いたって、おかあさんがニコニコ元気にしていることのほうが、子どもはうれしいはず。今でもその思いは変わらない。

「大変で大変で、早く大きくならないかなって思っていたんです。いつおむつがとれるんだろうとか、いつになったらひとりで寝てくれるんだろうとか。でも、いまはあの頃が懐かしい。おかあさんって勝手ですね(笑)。」

※インタビュー前編はこちらから

ともさか・りえ

1979年東京都生まれ。女優。12歳でCMデビュー。TVドラマ『金田一少年の事件簿』(日本テレビ)で注目を浴び、以後、ドラマ、舞台、映画、CMなど幅広い分野で活躍。近年の映画出演作は、『ちょんまげぷりん』『アブラくサスの祭』『100回泣くこと』など。著作に『ともさかりえの徒然note』(主婦と生活社)、『中身』(幻冬舎)など。最新刊は、行正り香さんとの共著『オトナ時間。オンナ時間』。
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ともさかりえ&行正り香・著/マガジンハウス・刊 

(写真◯小笠原真紀 文◯宮本博美)