
連載:キレイなママでいるために 働くママのLOVE & BEAUTY 風邪予防にも!この時期に食べたい、エナジーフードレシピ
vol.19 風邪予防、美肌、冷え解消に! 親子で食べたいエナジーフード
暑い夏が終わったと思ったら、秋を感じる間もなく、めっきり寒くなりました。
ここまで気温の変化が急に起きると、カラダの体温調節機能もついていかず、風邪を引きやすくなったり、代謝が落ちて、肌荒れや太りやすくなる原因に・・・。
そして、これからがインフルエンザが流行り出す本番。感染症にかからないように、カラダの中から免疫力を高めて、菌を追い出す機能をアップさせることが重要です。
そこで、私が実践している、今の時期に摂りたいエネルギーをアップさせる食事、名付けて「エナジーフード」をご紹介します。
うちでは、今回ご紹介する食材をふだんの食生活に摂り入れていますが、家族全員、風邪を引きにくくなりました。もちろん、今の時期だけでなく一年中摂り入れればさらに効果的です。
◆ゴボウときのこの薬膳ポータジュスープ
効果:疲労回復、滋養強壮、便秘改善、冷え予防、眼精疲労

冬になるとビストロなどのメニューで良く見かけるスープ。こっくり、濃厚なコクがあって大好きなスープを、薬膳素材を取り入れて私なりにアレンジしました。
ここで使っている松の実は血行促進、冷え、美肌など、クコの実は、眼精疲労改善、ストレス緩和などの効果があり、中国では一般の人々が日常に取り入れています。また、ゴボウとキノコは今が旬で、食物繊維が豊富。便秘解消効果があり、デトックスをサポートしてくれます。とろみは炊いた玄米でつけて、ヘルシーに仕上げました。
作り方
つぶしたニンニク1片を多めのバターで熱し、香りが出たら薄切りした生姜3枚、くし切りにした玉ねぎ1個を入れ、しんなりするまで炒める。次に、3cmの長さに切ったゴボウ1本、手で割いた舞茸1パック分、クコの実10個、松の実5個、塩コショウ少々を加えてさらに炒め、水をひたひたに加える。次に、野菜だしかコンソメ1個、炊いた玄米を大さじ3杯加え、弱火で40分程煮混む。粗熱が取れたら牛乳で好みのとろみにし、フードプロセッサーで撹拌してポタージュに。
◆米麹の甘酒ジンジャーミルク
効果:美肌、疲労回復、便秘改善、冷え予防、ダイエット

「飲む点滴」と呼ばれるほど、栄養価の高いのが甘酒。糖の代謝に必要なビタミンB群や、妊娠時に摂りたい葉酸、ツヤのある肌をつくるためのアミノ酸などが、豊富に含まれています。米麹を発酵させて作った甘酒は、酵素が生きているため、身体の代謝を上げてデトックス効果も高めてくれます。砂糖は入っていないのに、自然な米の甘さがあるため、最近は甘いものが欲しいときは、甘酒を飲んで満足しています。お気に入りは、牛乳と生姜を加えて温めたもの。牛乳で甘みがまろやかになり、寒い季節に身体がポカポカするし、お腹にたまるし、なんといっても美味しい。酒粕ではなく米麹の甘酒はアルコール0なので、子供や妊婦さんのおやつにもおすすめです。
作り方
甘酒(砂糖無添加)と牛乳を同量、すりおろした生姜(好みの量)を鍋でじっくり温める。
◆出汁がらで作った栄養ふりかけ
効果:疲労回復、骨を強くする、精神安定、アンチエイジング

エナジーフードの代表格といえば、日本伝統の食べ物である味噌汁。出汁の栄養と発酵の恵みが凝縮された、和製スーパーフードです。
出汁に使う鰹節には、私たちの身体の形成に必要な必須アミノ酸や、カルシウム、ミネラルが豊富。さらに、含まれるイノシン酸は、母乳にも含まれているため、赤ちゃんや子供たちは出汁のうまみを感じると、幸せな気分になれるのです。
また、昆布に含まれるミネラルは、美肌や美髪をつくるほか、体内に入った有害物質を排出する役割があるので、毎日摂りたいもの。今回は、味噌汁に使った出汁がらで作るふりかけをご紹介。うちの子供たちは、これが大好きで、おやつ代わりにパクパク食べています。ぜひ、このふりかけをつくるためにも、お味噌汁の出汁は、パックではなく鰹と昆布でとってみてくださいね。
作り方
4人分の味噌汁でとった、鰹節と昆布の出汁がら(うちでは、鰹節ひと握り、5cmの昆布3枚が基本です)を、お皿に平らに入れる。電子レンジで水分を飛ばし(だいたい600Wで40〜50秒くらい)、ハサミや包丁で細かく刻む。油を引かずにフライパンを熱し、から煎りしたら火を消して、醤油とみりんを大さじ1ずつ加え、最後にごま油を垂らし、白ごまを加える。