
連載:キレイなママでいるために 働くママのLOVE & BEAUTY 「これってプレ更年期?」婦人科の先生に聞く、不調の原因
2人の男の子ママで、美容・恋愛ライターの安田光絵さんによる連載。日々の取材のなかで出会った、ママにおすすめの美容ネタや、忙しい毎日のなかで実践している美と健康、そして夫婦仲良く、の秘訣を綴ります!
vol.30 なんだか疲れやすい、だるい、イライラする… この不調の原因って、プレ更年期障害!?
みなさん、「なんとなく体が不調」を感じることはありますか?
私自身、38歳を過ぎてから、ガクッと体力が落ちてきたような気がします。
寝ても疲れが取れなかったり、むくみやすかったり、肩コリは日常茶飯事…。
さらに、PMSが生理前の10日前くらいから出始め、なんだかイライラしたり憂鬱な気分になったりする…。
「これってもしかしたらウワサに聞くプレ更年期障害? それとも老化?」となんだかスッキリしない日々を過ごしておりました。
実際に、周りに話を聞くと、30代後半から体力の衰えを感じたという私と同じ悩みの人が多くてびっくり。
そこで、その原因を探るべく、私が信頼するアヴェニューウィメンズクリニックの福山千代子先生にお話を伺いました。
不調の原因は、ストレスと、年齢による体力の低下
安田: 先生、この不調ってもしかしたらプレ更年期障害というものなのでしょうか?
福山: じつは、「プレ更年期」というものは存在しません。更年期は閉経(約50歳)の前後5年(約45歳から約55歳)を指します。稀に30代で早発閉経する方はいますが、そうでない場合は女性ホルモンの分泌はそこまで落ちていないので、更年期障害とは関係ないと言っていいでしょう。
安田: ホルモンバランスが大きく関わっているわけではないんですね。では、この疲れや不調の原因は何ですか?
福山: じつは、安田さんみたいに30歳後半で「自分が更年期障害じゃないか」「疲れやすい」とクリニックにいらしゃる患者さんがとても多いのです。ちょうど、社会的にも責任がかかる役職にいたり、お子さんがいれば育児疲れやママ友関係、夫婦関係など複合的な問題もある。ストレスと、年齢による体力の低下が主な原因です。
安田: 確かに、私の場合は仕事と育児の両立で神経的にも体力的にもすり減っています…。では、PMSが重くなった理由はなんでしょうか?
福山: それもストレスが主な原因だと思います。10代、20代の方でもストレスが多い場合はPMSが重いはずなんです。
安田: そういえば、ここまでストレスや疲れが大きいのは人生始まって以来かもしれません…。
福山: こういう悩みを訴える女性は、つい頑張りすぎてしまってストレスを貯めてしまいがちです。時には手抜きして、自分を甘やかして許すことも大切なんですよ。
安田: そうですよね。自分では分かっているのですが、手抜きのポイントが分からなくて。
福山: それは、その人の性格にもよりますよね。もしPMSがあまりにも重ければ、ピルを服用するという手もあります。排卵を抑制させることで、ホルモンバランスが安定するのでラクになるという方はとても多いです。あとは、大豆由来の「エクオール」という機能成分を配合したサプリメントなどもおすすめしています。
安田: 色々な対策があるのですね。ガマンして無理するよりも、そういうアイテムを使用するのも手かもしれませんね。私も出来ることから取り入れてみます。ありがとうございました。
福山: はい。無理をしないのが一番です。こちらこそ、ありがとうございました。

福山千代子先生
日本産科婦人科学会専門医。アヴェニューウィメンズクリニック院長。金沢医科大卒。
PMS、婦人科系疾患、不妊をはじめとする女性の悩みに親身に寄り添ってくれる医師。
その、明るく話しやすい人柄に人間関係の悩みを打ち明ける患者さんも多いのだとか。
アヴェニューウィメンズクリニック
http://www.aw-clinic.com/
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