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【プロが教える!】災害大国ニッポン、保険でどう備える?

連載:プロが教える!ママのためのお金のつくり方 【プロが教える!】災害大国ニッポン、保険でどう備える?

ファイナンシャルプランナーとして25年のキャリアを持つ“お金のプロ”が、ママたちからよく相談されお金の悩みを取り上げ、わかりやすく解説します!


第8回 災害大国ニッポン、保険でどう備える?

ママからのお悩み

最近災害が多くて、保険のことが心配です。今、火災保険にしか入っていませんが、見直したほうがいいでしょうか。どんな保険に入っておけば安心でしょうか。

お答え

台風被害や、豪雨被害など、年々自然災害の被害が増えていると感じます。また、コロナもウイルスという”災害”の一つ。保険でどう備えるべきかという相談は増えています。

ある保険会社では9月1日から、新型コロナウイルス感染に伴う入院などの出費を保証する個人向け保険を新に売り出すと発表しました。他の保険会社も追随するかもしれませんから要注目です。

自然災害に備えるには

保険には大きく分けて生命保険、損害保険の二つがあります。

災害に備える保険は、損害保険の分野にあたり、損害保険をさらに細分化すると、①自動車保険 ②住まいの保険 ③火災保険 ④地震保険 ⑤傷害保険 ⑥旅行保険があります。

傷害保険の中でも、災害の補償に供える、住まいの保険、火災保険、地震保険について詳しく見ていきましょう。

【住まいの保険】

1)自宅から火災発生、2)落雷で家屋や家電製品が壊れた、3)ガス漏れに気がつかずに破裂、爆発、4)風災、雹災、5)建物や家財の水漏れや破損、6)思わぬ破損や汚損、7)家財などの盗難を補償してくれます。

保険金の受取には罹災証明書(注)が必要になることがあるので、あらかじめ確認しておきましょう。

(注)罹災証明書とは:自然災害や火災によって住宅が損壊する被害を受けた場合に、被害状況の調査に基づいて「全壊」「大規模半壊」「半壊」「一部損壊」など被害の程度を認定し、公的に証明する書類のこと。多くの自治体では火災の場合は消防署で、火災以外の災害は市区町村役場で罹災証明書が発行されます。

【火災保険】

落雷、風災、水災、などの自然災害のほか、水漏れや爆発、盗難などの屋内の事故も補償。建物だけでなく、屋内の家財、家具、動産なども補償対象とすることができます。特約も様々なものがあります。自身にあったものを選びましょう。

火災保険と住まいの保険の保証対象が重複しているので、火災保険を充実させておくことで住まいの保険は不要とすることも可能です。

ポイントは、

①どのような災害に対する補償にするのか

②どの部分の破損や被害までを補償するのか

③どれくらいの補償額が必要か

これらを決めた上で契約しましょう。

【地震保険】

地震保険は単独での加入はできません。火災保険とのセットが必要です。火災保険契約期間途中でも加入できます。

地震保険は、地震、噴火、津波によって破損、焼失、流された、埋没したというような際に補償されます。地震保険に入れば全て保障されると思われている人も多いですが、保障額は火災保険金額の30%~50%の範囲内です。建物は5千万円以内、家財は1千万が限度額です。

建物が免震、耐震構造であれば、その性能に応じた割引制度があります。保険料の一定額は「地震保険料控除」があり税制メリットがあります。

今後、保険料が値上がりの兆し

相次ぐ災害被害の影響で、保険会社が、来年1月から軒並み保険料を上げる見通しです。昨年10月に続き1年あまりで2度の値上げとなります。値上げ幅は会社や保険の種類によって異なりますが、1割以上値上がりする保険も。今後の災害の状況によっては、まだ上がるかもしれません。

これから加入を検討している人は、値上がり前に加入したほうがよさそうです。今後も小刻みに値上がりが予想されるので、長期のほうがおすすめかもしれません。

保障内容の見直し&保険選びのコツ

すでに入っている保険があるなら、この機会に一度、補償内容を見直してみましょう。付加すべき補償があれば追加契約し、他の保険と重複しているなどで不要なら、その補償をはずして、保険料を下げることもできます。

火災保険・地震保険は、最長5年ですが、様子をみて1年更新にしている方も多いです。うっかり更新を忘れて補償が切れていた、なんてことにならないよう、1年に一度は点検するくせをつけましょう。

自然災害は突然やってきます。慌てないように、準備は早めが良いですね。

保険選びのポイントは、①対応のスピードの速さ、②保険料の安さ、③担当者の対応。

ネット保険は、様々な割引制度も多く、保険料だけ見るとお得です。しかし、昨年10月の台風被害の時は、大量に問い合わせがあると電話がパンクしてなかなか繋がらなかったり、時間がかかるようなことも見受けられました。

安さだけではなく、サービス内容や担当者の必要性ということも視野に入れながら、優先順位を家族で話して決めましょう。

お手持ちのクレジットカードにも補償が付帯されているケースがあります。現在加入している保険と重複していないか、これから入ろうとしている保険と重複していないかなども含めて点検してみましょう。

川口 幸子

川口 幸子ファイナンシャルプランナー・宅地建物取引士

銀行窓口・イベント会社経営、不動産売買・不動産賃貸管理等を経験しながら、ファイナンシャルプランナー、宅地建物取引士の資格を取得。将来に向けての貯蓄をいかに殖やすか等、具体的な資産運用・保険のコンサルティングで好評を得ている。また、健康経営、相続等のセミナーや不動産セミナーなど、セミナー講師として年間約60回以上登壇し活動中。お客様は独身、主婦からスポーツ選手等、毎月約50世帯の個別相談を行っている。南カリフォルニア大学ジェロントロジー学科修了。経済学、社会学、医学、老齢学、心理学の多面的な見解から「老い」に対してアクティブ観点のアドバイスも可能。cloudconsulting.co.jp

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