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コロナ渦で娘がセリーヌのランウェイに出るまで。【前編】
2020.11.10 by 日登美 日登美

連載:オーガニック子育て@ベルリン コロナ渦で娘がセリーヌのランウェイに出るまで。【前編】

次女がパリコレに初出演したのは今年1月、その数週間後ロックダウンが起こり世界は大きく変化し、今回の10月のパリコレではコロナ前と後という感じで変化が見られました。

以前は観客の前でなされていたランウェイも、撮影したものをオンエアするような形が主流となっているようです。

二月のパリコレショー。まだマスクなしが当たり前だった舞台裏風景。

そんな中、今回のセリーヌのキャスティングに次女が呼ばれたのは本番の数週間前。現在多くのヨーロッパでロックダウンしていることを考えると、このショーに参加できたことも奇跡のタイミング。とはいえ、このショーに出るにはコロナ中ゆえの数々の困難が待ち受けておりました。

ロックダウン前のパリファッションウィーク。マーケットも開いていました。
こんな風に熱気のあるライブのショーが再び開催さるのはいつになるでしょうか。

まず書類選考から選ばれた次女は、デザイナーのヘディ氏から直々キャスティング依頼を受け、フランス僻地に赴くことになりました。

今回のキャスティングも本番も極秘のまま進められ、それに関する情報はショーが公開されるまで極秘という誓約書を書いてのキャスティングという厳重ぶり。またキャスティングに招かれるモデルは、あらゆるサポートをセリーヌから受けるという素晴らしい待遇でもありました。

次女初パリコレランウェイ

ともあれ、学期中だった次女は、まず学校を休む許可を取らねばならない。というのもドイツは学校の欠席に関して厳しいルールがあり、3日以上欠席する場合は医者の診断書がなくては認められないのです。

キャスティング自体は1日だったのですが、乗り継ぎにつぐ乗り継ぎで半日かかる場所、ドイツではフランスはコロナリスク地域に指定されていたので帰国したらコロナテストの結果がでるまで隔離の義務がありました。(現在はコロナテストは即座に受けられず、隔離をした後のテストと規則が変わっています)

そのため学校を長く休む可能性があること、またこの仕事が決まったら本番のためにさらに数日休む可能性があること。これまではモデルの仕事は学校に支障をきたさない範囲でやってきたのですが、今回ばかりはどうしようもありません。担任の先生や学校サイドとも話し、許可を取りました。

リハーサルもソーシャルディスタンスなしだったのでした。

ドタバタと学校や諸々の環境を整え、キャスティングに向かうにも完璧なコロナ対策をして参加。現地移動はセリーヌの車で公共の機関を使わず行動は最小限に収めるなど、セリーヌ側のサポートも徹底していました。18歳未満の次女は一人で外国に行けないので、マネージャーが付き添い二人旅。学校終了後直接空港に向かい、移動後キャスティング、フィッティング翌早朝にはフライトという強行スケジュール。あっという間に帰国したときに空港ではコロナテストが待っています。

なかなかこない空港のコロナテスト結果。結局、音沙汰ないままでした。どうなってるのか…?

けれどそんな疲れも吹き飛ばすブッキング決定のメールが帰国と同時にやってきて、大喜びのなか帰宅。かと思いきや、隔離ですから娘と抱き合うこともなく、まず隔離。我が家では子供がたくさんいるので別のアパートメントに一人で滞在してもらいました。

空港で受けたコロナテストの結果は3日以内に出ると聞いていたので、とにかくその間だけ食事を運んだり、と思っていたら、なんと! 待てど暮らせど結果が来ない。問い合わせても誰にもわからない。なんと娘のテストサンプルが紛失した模様。それすらもはっきりしないまま時間だけが過ぎていきました。

学校も欠席したままなので急いで担任に状況を説明しつつコロナテストができる病院の予約を取り、テストを受け、翌日ようやくネガティブの結果を手にしたのでした。

図らずも娘の好きな洋服屋さんにあった、夢Tシャツを着て本番に。ほんとに夢叶っちゃったね。

セリーヌランウェイにでる、しかも今季の専属契約。という夢見たいなお話を直に喜べたのは ほぼ1週間後。

隔離生活と意外にもずさんだったドイツのコロナテストシステムで翻弄され、嬉しさよりも、コロナの影響を直に感じた一件。

とはいえ、その数週間後には再び本番のためにモナコへ向かうのですから、これをよい教訓として本番に備えた私たちだったのでした。(後編に続く)

日登美

日登美モデル

10代よりファッションモデルとして雑誌、広告等で活躍。その後4人の子供を授かり自身の子育てから学んだ、シュタイナー教育、マクロビオティック、ヨガなどを取り入れた自然な暮らしと子育てを提案した書籍を多数出版。食についてもクシマクロビオティックアドバイザー修了後よりマクロビオティック料理を教え始め、オーガニックな家庭料理を提案したレシピ本を出版する。2013年ドイツ人数学者と再婚しブラジルを経てドイツ、ベルリンに移住。ベルリンではドイツ発祥の自然療法である国際ヒルデガルト協会認定ホリスティック医療コース修了しヒルデガルドヘルスケアドバイザーを取得。現在はオーガニック、ナチュラル、ヘルシーをモットーに台所からの食と暮らしと子育てのWSなど行っている。三男三女6児の母でもある。instagram.com/hitomihigashi_b

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