
連載:オーガニック子育て@ベルリン ロックダウンで迎えるドイツのクリスマス
新型コロナ感染者の増加により、16日から再び厳しいロックダウンに入ったドイツ。学校も16日を最後に年内は事実上終業(両親が働いている家庭は通える措置があるけれど)となりました。
クリスマス前の政府の緊急対処。というのもクリスマスはドイツ人にとってはお正月くらい大事な行事。誰もが家族に会いに行く。家族や親族で集まってお祝いするのです。したいのです!
だからその前の期間は、できるだけ人とのコンタクトを避けて、無事にクリスマスを迎えましょうよ、ってことみたい。さすがドイツ! そしてクリスマスの期間だけはいくつかの特例を設けるそうで、集まってもいい人数が緩和されたりするそう。政府も色々考えていますね。

そんなわけですから、今の街は大変静かです。食料品や日用品などの生活に必要な店しか開いてませんし、学校も休み。クリスマス時期ですから日照時間もすごく短く、外は朝も晩も真っ暗、そして厳しい寒さです。
そうなると、もう家から出る気がなくなります。カフェも閉まってる、レストランはテイクアウトのみ。これはおうち時間を充実させるには持ってこいです。

日頃、忙しい我が家なので、私的には早めに入った休暇は朝寝坊できて嬉しい。と思っていたら、学校は登校義務がなくなっただけで決して休暇に入ったわけではありません! というお達しとともに学期内の宿題が送られてきて、ホームスクーリングのような状態ではあります。
それでもなんでも、暖かなおうちで自分のペースで色々できるのはやっぱり悪くない! なんて思ったりもしています。


おうちでは子供たちと窓に飾るトランスパレントスターを折って、飾り付けをしています。毎日増えるお星様。もう窓いっぱいにしたい!(笑) シュタイナー学校ではこの時期は窓一面がこのお星様でいっぱいになって、それはそれは綺麗なのです。
暗く寒い今だからこそ、目に見える輝きがどれだけ私たちの心を暖かくするのか、冬の長い国に住んでその大切さが初めてわかりました。外の暗さとは対照的にどの家もうちの中を早々とクリスマスの木々や花々で飾り、蝋燭を灯し、あかりをつけて何週間も楽しみます。この雰囲気がとても好き。




街にイルミネーションはあるものの、それがさらに暗さを引き立て、寒さがいっそう静けさを醸しだしたりもして、ふっと心の内に引き戻されるような感じもある。ウキウキしているだけじゃないのがドイツのクリスマス。
けれどやっぱり嬉しいこの気持ち、ワクワクするような気持ちはその昔キリストが生まれることを待ち望んでいた民の喜びに似ているのかしら?なんて想像までしたりして。また同時に静かに大 切なことを思い起こす雰囲気は日本の大晦日の除夜の鐘を思い出します。不思議とそういう神聖さというのは万国共通なのかもしれません。
と、早いもので今年もこれが最後の記事となりました。1年間お読みくださった皆様ありがとうございました!どうぞ暖かなクリスマス、そしてお年をお迎えくださいませ!Frohe Weihnachten und Einen guten Rutsch ins neue Jahr!!

