
連載:オーガニック子育て@ベルリン シュタイナー学校の自宅学習で発見したステイホーム学習のコツ!
明けましておめでとうございます。
今年もどうぞよろしくお願いいたします。


さて、ロックダウン中のドイツ、ベルリン。クリスマスが過ぎてしまうと、気が抜けたようになってしまうドイツ暮らし。お正月も何気なく過ぎ去って早くも始業しています。すでに31日まで ロックダウンが確実となったドイツではまだしばらくオンライン授業が続く模様。
シュタイナー学校の一年生である息子も再び自宅学習の日々が始まりました。 私にとっても人生初のホームスクーリング。今日はシュタイナー学校の自宅学習で役に立ちそうなアイデアを見つけたのでご紹介したいと思います。



シュタイナー学校では低学年はオンラインでの授業を行わない方針なので、先生方は親にメールで子供たちへの「お手紙」という形で1日の課題を送ります。
また自宅授業が長引いてきたので、電話で子供たちと話す時間を作るというお知らせも来ました。刻一刻と変わる状況を見定めながら、幼い子にはなるべくバーチャルでなく実体験の中で学びを、と先生方も奔走してくださっています。


親の方には、1日の過ごし方や授業の段取りが送られてきました。それを頼りに私たち親は自宅でシュタイナー学校の授業をできるだけ再現していくのです。
シュタイナー学校では朝には「Morgenspruch(モーゲンシュプルッフ)」という朝の詩や、朝に歌う特別な歌があり、子供たちの1日の大事なリズムとなっているそう。私も子供たちと一緒に やってみました。そしてこれがすごくいいのです!


自宅学習の難しい点は、周りに家族がいたり、集中力を妨げるものがあること。ホームオフィスもそうですが、気持ちの切り替えやスイッチの入れ方、というのがポイントになると思うのです。子供ならそれは尚更です。
ですがこのような決まった儀式のようなものがあると、自宅にいても学びへ向かう気持ちを切り替えるのがとてもスムーズに。同じく授業の終わりには終わりの歌があり、それもまた効果的。
シュタイナー幼稚園に通う妹はお休みでいつもお兄ちゃんのそばをうろうろしているのですが、この朝の詩と歌が始まると横にきて静かに自分もお絵かきを始めたりします。一緒に何か「お仕事」をしたいのですねぇ(笑)

授業以外でも夜寝る前に蝋燭を灯す、など生活に決まった儀式的要素を取り入れることで、ステイホームのなかではとても大事なオンとオフのリズムを作りやすくします。
この切り替えは儀式っぽいというのがポイント。普段の生活でやるようなことじゃないこと。歯磨きとか読み聞かせとか、そういうものよりもちょっと特別感があるとステイホームの環境ではより効果的な気がします。
こういう雰囲気ができてしまえばこっちのもの。当分続きそうなおうち学校の時間をこの調子で 楽しくこなして行けたらいいなとおもっています。