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自由なドイツ子育て。

連載:オーガニック子育て@ベルリン 自由なドイツ子育て。

いよいよ新学期が始まりました。ドイツではまだ学年途中なのですが、春休みがあけたら息子は日本語補習校では2年生に進級します。

ドイツに住んで子供が学校に通うようになって、日本と様々な違いがあるのに気がつきます。まず授業の始まりの礼も終わりの礼もありません。掃除当番もないし給食当番もない。姿勢を正して! という号令もありません。体育の時に整列など全くなし。幼稚園であっても保育園であっても並んでいることはありません。ランドセルもなんでもいいし、体操着なんて存在しない。新学期名物、名前書きの指示もでません。気楽なもんです。入学式だって普通服で問題ないし。なーんにもない。髪型も服装も自由。どこでも自由。

幼稚園の遠足の時も、みんなで電車に乗る際に「え? コレでいいの?」ってくらい、バラバラにおちびちゃんたちが電車に乗っていましたっけ。小学生にいたっては、ちょっと大きめの家族旅行? くらいのラフさ。グループになって手を繋がせてるなんてしないし、誰かはぐれちゃったりしないのかなぁ? と見てるこちらがハラハラしたのですが、全く問題なし。車両を移動しても、ちゃんとついてきてる。自由にしているのに迷子にならない。ふむ。これやいかに。

子供たちが自立してる感がバリバリなのが、ドイツっ子だなぁとう感じです。言わなくてもできるような人間になりなさい、という感じでしょうか。実際それで迷子になったりしたら、責任をとるのは学校側でなくてついて来られなかった子供自身。よくも悪くもそういう雰囲気です。

ブラジル在住時、床に寝そべって勉強する夫と赤ちゃんだった息子。

そして勉強も仕方もいろいろです。大きな学年になると大事なテストは長時間になるので、サンドイッチを持ち込んで長丁場に挑むなんてことも聞きます。そう、つまり食べながらテストを受ける。びっくりですよねぇ。

私は子供の頃「ながら勉強はいけません」と言われたものでした。食べながら、音楽聴きながらとかはだめ。きちっと座って集中して勉強しなさいと。けれど実際、我が家の夫は数学者ですが、何を隠そう勉強は床に寝そべってしています。しかもヘッドフォンで音楽聴きながら……。それを真似して子供も寝そべって計算している始末(笑)。私がダメと習ったことだらけやりながら、私より遥かに頭がいい。これやいかに。

漢字ドリルをやる傍らおやつを、が定番な息子。

そんなわけで、今では我が家にタブーはありません。寝そべっていようが、音楽を聞こうが、机に向かわなくたっていいんです。なんならおちびは、おやつをつまみながらの方が宿題がはかどる様子。そんな光景を見るうちに、子育てって、もうちょっと自然に任せたら、それぞれに自分らしく育っていくのかなぁという風に思うようになりました。「こうしなさい」「ああしなさい」という型もあっていいのだけど、型から出てこれなくなるような教え方はしたくないなぁと。そう思うほど、自由であること決めすぎないことってあらゆる面で大事なのかもしれないと思うようになりました。もちろん、放任するってわけじゃないけど。決める意味のないことは決めないでいいんじゃない? って。もう一度、規則とか「こうでなければ!」ということを見直すのもいいのかなと。その分責任は自分にやってくるのですけど。

勉強も、できればなんでもいいっていう訳じゃない。色々あっていいんだよね、とますます思うこの頃。子育てのあらゆる面でこうであるはずだ! という私の常識をいつも吹っ飛ばしてくれるドイツ文化での子育てです。

日登美

日登美モデル

10代よりファッションモデルとして活躍。自身の子育てを通し、シュタイナー教育やマクロビオティックなどを取り入れた、自然な暮らしと子育てを提案した書籍や、オーガニックな家庭料理を提案したレシピ本を多数出版。現在ドイツ、ベルリン在住。三男三女6児の母。モデルとしてworldwideに活躍する傍ら、食と暮らしと子育てのWSなどを行っている。Instagram、YouTube「日登美の子育てチャンネル」等SNSからの発信に加え、「台所から子育て、暮らしを豊かに」をコンセプトにしたコミュニティMitte(ミッテ)を発足。命を育む・食などをテーマとした オンライン講座を開講。mit-te.com

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