連載:オーガニック子育て@ベルリン ドイツ学校に見る、エコな教科書
新学期になり、日本語補習校から新しい2年生用の教科書をもらった息子。教科書は、海外在住の日本人は大使館に申請、もしくは補習校に通っていると、日本政府から無料で配布されるというありがたいシステムがあります。これって意外とすごいこと。義務教育でここまでいろいろやってくれるって、日本の素晴らしいところだと思います。
けれど、補習校でも教科書って日本語と算数くらいしかしか使わない。気になったものは目を通すくらいのことはやるけれど。そして毎年新しいのが、どかっとやってくる。ありがたいと思う反面、使わなくなった教科書は弟妹にお下がりできるわけでもなく(時々使いまわせることはあるけど、内容が変わることもあるし)捨てるしかない、というのも事実。
そうなると毎年すごい量の紙ゴミがでているわけで。しかもまだ結構キレイでほぼ新品。でもどうしようもない。なんとかならないのかしら、と最近思っています。
ここドイツでは、教科書は使い回しです。簡単にいうと、図書館の本を借りるみたいに、 名前と借りた日付を書くところがあって、1年間責任を持って綺麗に使う。もし破損したらその親が弁償するというシステム。キレイに使うために新学年スタートの時期になると文具売り場にはブックカバーが売り出されています。プラスチックのカバーだけれど(惜しい!)、大切にすれば長く使えて捨てることはありません。
息子の教科書を見ると、すでに2016年から使われているものも。少なくとも5年間使えてる。こんなシステムが増えたらいいんじゃないかなと思った次第。特に日本だったら、みんなとてもキレイに使いそうだもの。このシステムうまくいく気がするけれど。
ちなみに、シュタイナー学校に通っている七歳の息子は教科書がありません(笑)。これはエコとかでなくて、シュタイナー教育では教科書を使わないから。でもこれもまぁ、エコと呼べるのかしら。 ともあれ、地球環境が悪化している今、当たり前を見直すという意識を暮らしの中で持つということも、時には必要な気がしています。