連載:オーガニック子育て@ベルリン コロナテストしながら学校へ。ベルリンの今
昨年10月から雲行きが怪しくなり、12月中旬からのロックダウンがまだまだ続いているドイツ。
学校は3月頃から徐々に一週間交代制や一日置きに通学など、それぞれ地域などのルールにしたがって始まっているものの、実際は低学年と大事なテストがある学年だけ。ドイツは、義務教育中には通学に対する厳しい義務があり、簡単に学校を休めないのに(旅行のために休むとかは基本許されないし、病欠3日以上は医者の診断書が必要など!)、今は義務を免除されている状態。
保育園も我が子の通うところは緊急保育(両親が医療関係者などどうしても保育できない場合)のみなので、我が家はもう半年近く保育園にも通えていない。流石に周りも疲れてきた様子。
子供たちのためにもこの状態は良くないので、なんとか学校を開ける方向で政府も動いているけれど、感染者数と睨み合いながらの判断。そんななかコロナテストを週二回してから通学というのが今の状況です。
当初は学校から配られたテストキットで自宅で検査してから通学だったのが、今では学校の教室でテストすることに。いきなりここでポジティブでちゃったらそれもいろんな意味で大変だよね。と思ったりもする。
コロナの状況も大切なのはわかるけど、それによって犠牲になっていること、特に子供たち、若者への影響はどうなんだろうと最近思う。仕方ないと言えば仕方ないのだけど、今や見えない部分、精神面やその発達での懸念が専門家の間でもされていて「健康」っていろんな側面があるんだよなぁと改めて考えるようになった。
そして全てがオンラインになるなど便利な面もありながら、現在進行形で育ちつつある子供たちにとってそれは、とにかく適応できたらいいって問題ではないんじゃないかなぁと思ったりもする。
今やコロナテストの結果がなくても入れるお店は、日用品店の薬局やスーパーマーケットくらい。それ以外はテストの陰性結果と共にお店に予約をいれないと入れないみたい。めんどくさくてすっかり出不精になってしまった私。
その代わり、週末のマーケットにはいつもよりたくさん行くようになって楽しんでいます。ここではテストは必要ないし、初夏のベルリンは外が気持ちいい。子どもたちは学校に行けないので、新たな習慣に大きな森のような公園へ出かけ散歩している。鳥の声、木々の緑、時折現れるウサギやリスやキツネたち。花の蜜を吸って食べられる草を探す。全てがオンラインになりつつある毎日から距離を置いてみる。
そんな日々を通して人間らしい暮らしって一体なんだろう。私たちが望んでいる未来の形ってどういうものなんだっけ? 最近そんなことを思ったりしています。