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Column オーガニック子育て@ベルリン

盆暮れ正月が一度に来た! ドイツのイースター【日登美のオーガニック子育て@ベルリン】

2018.04.10

この連載は……

モデルの日登美(ひとみ)さんは、ドイツ人数学者の夫とともにベルリン在住、2歳から17歳まで、6人の子どもを持つお母さん。いっぽうで、マクロビオティック料理教室や日本の伝統食を手作りするワークショップを開催するなど、マクロビオティックインストラクターとしても活躍。この連載では、ベルリンでのオーガニックライフを、食、子育て、そして暮らしを通して、綴っていきます。


長い冬を乗り越えたご褒美、イースター

イースターが過ぎてようやく春めいてきたベルリン。

イースターホリデーの間には雪も降ったりして、今年はどうもお天気がおかしいぞと話しておりましたが、それも束の間、お天気はあっという間に回復して、楽しみにしていたエッグハントをお庭でやることができました。

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お庭でエッグハント中。私も夢中で探しました。難しかった~。ちなみに私のは枯れ葉の下に隠されていました!

今年は特別かもしれませんが、3月でもベルリンはとても寒く、最低気温はマイナス続き。いつになったら春になるやら?と首を長くしていましたから、イースターを境にいよいよ春が来た!という喜びはひとしおです。

日本でも数々の季節のお節句があり、春にはひな祭りがありますが、イースターはドイツ版の「春のお節句」といえるでしょう。

家の中をイースター仕様に飾るのも日本と一緒です。夫のおじいちゃんの家でもお庭からプラムの枝を切ってきてうちの中に活けてありました。日本では桃ですが、ここではプラム。どこか似ています。

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プラムがみごとに咲いています。この卵の飾りも手作りです。

庭ではまだつぼみが堅くつぼんでいるのに、暖かな部屋の中で数日かけて少しずつ花開くプラムの様子を毎日眺めるのは、春の予感をより強く感じさせてくれます。

ようやくあの暗くて寒くて長い冬から解放される! 花が芽吹いて、緑がまぶしい季節が本当にやってくるのだという当たり前なことが、なんてありがたく感じられることでしょう。

春の喜びは当たり前を特別にしてくれる。自然に対しての感謝の気持ちを思い出させてくれる季節のように思えてなりません。
 
イースターで卵が象徴のように使われるのも、とても理にかなっていますよね。命が生まれる。復活する。宗教的な意味もあるのでしょうが、イースターの卵遊びは楽しいです。

子どもたちはイースターエッグ用の絵の具セットで思い思いに卵に色を付けて楽しんでいます。

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子どもたちみんなでたくさんの卵を色付け中。
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イースターエッグ用の絵の具で卵に色を付けています。
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できあがった卵たち

そしてもう一つ、玉ねぎの皮を集めておいて、色紙と一緒に卵を布で包んで茹で上げると、これがまた一つ一つ全く違う綺麗な卵染めができるのです。これもすごく楽しかった!

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卵が包める大きさの布に、玉ねぎの皮を外にして卵を包み、しっかりひもで結びます。卵5~6個に対して玉ねぎ10個分くらいの皮があればいいでしょう。お酢をいれたお湯で包んだ卵を10分ほど茹でるとこんな風に色づきます。これは玉ねぎの皮で染めた卵を布から出している所。しっかり染まっています。
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玉ねぎ染めの卵達。玉ねぎの皮と一緒に色落ちする色紙を加えて模様をつけるとバリエーションが楽しめます。
絵の具とはまた違った趣が素敵です。

日本だったら野の草や根っこも使っていろいろできるんじゃないかぁ。と想像も膨らみます。

イースターでは家族や親族が集まり、たくさんケーキを焼いて、大人はお茶を飲みながら日頃の話をし、子どもたちは卵探しを楽しみにして、ちょっとそわそわしています。

「この雰囲気、何かに似ているなぁ。」と考えていたら、そうです。お正月の雰囲気に似ているのです。お年玉をもらう子どもたちのそわそわ。お節をつついておしゃべりに花が咲く大人。想像できるでしょうか。

我が家では卵探しの時に一人ずつ小さな贈り物もついてきます。

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お庭のエッグハントにて、私にはこんな贈り物が隠れていました。卵のチョコ、オーガニックのお菓子、フレーバーオイル。

大人は子どもに隠れて庭のあらゆるところに贈り物の入った箱やかごを隠します。子どもにとってはまるで宝探し。

小さい子は簡単なところに、大きな子は難しい所に、暖かな日差しの中で庭中をかけずり回れるのもやっぱりイースター、春の喜びですね。

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みんな宝探し中。なかなか見つからないのです。これがまた楽しい(笑)

贈り物をもらうまでは、「いい子にしてないと、イースターのウサギが贈り物わすれちゃうかもよ?」なんてちょっとした脅し文句(笑)を口にすると、小さい子は「いい子にしよ!」なんて言っていたりして。なんだかサンタクロースのようですね。

クリスマスがすぎ、お正月もすぎ、楽しいことはみんな過ぎていったように思ったのに、春を前にこの長い冬を乗り越えたご褒美のようなイースターの時間が、再び家族を繋げ、そこで家族が集まり、子どもたちは贈り物をもらい、まるでクリスマスとお正月が最後に一緒にやってきた、みたいな感じだなぁと気がつきました。

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さっそく贈り物をあけて遊ぶ子供たち。末息子は粘土をもらいお兄ちゃん達と遊んでいます。

日本よりもうんと長く厳しい冬を送るドイツだからこそ、春の喜びは「盆暮れ正月が一度にやってきた!」くらいの特別感があってもよいのでしょう。

季節のお節句、イースターを通して、いつの時代にも間違いなくやってくる春という季節に感謝の気持ちを抱きつつ、ベルリンでも春を迎えています。

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日登美(ひとみ)

18歳よりファッションモデルとして雑誌、広告等で活躍。その後、シュタイナー教育、マクロビオティック、ヨガなど、自然な子育てと暮らしを提案する。2010年、オーガニックベース 奥津典子氏のもとで学び、「KII認定マクロビオティックインストラクター」の 資格を取得。同校の講師も務める。2012年、ドイツ人数学者と再婚、翌年、生活の拠点をブラジル・サンパウロに移す。2015年、ドイツへ引っ越し三女を出産、三男三女の母となる。現在ベルリンにて自宅および出張で日本人、外国人に向けてマクロビオティック料理教室や日本の伝統食を手作りするワークショップを開催している。

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