連載:オーガニック子育て@ベルリン 琥珀色でいい感じ。自宅でみりんを作ってみました
この連載は……
モデルの日登美(ひとみ)さんは、ドイツ人数学者の夫とともにベルリン在住、2歳から17歳まで、6人の子どもを持つお母さん。いっぽうで、マクロビオティック料理教室や日本の伝統食を手作りするワークショップを開催するなど、マクロビオティックインストラクターとしても活躍。この連載では、ベルリンでのオーガニックライフを、食、子育て、そして暮らしを通して、綴っていきます。
ランタンウォークと自家製みりん
ベルリンは日の入りも随分早くなり、すっかり冬の装いです。クリスマスになる前の今の時期、聖マーティンのお祝いとともにランタンウォークをするのがこちらの風習のようです。
先日保育園でも提灯を作って街を歌いながら歩きました。もともとはロウソクを入れてあかりを灯すのですが、この時期には文房具屋さんやおもちゃやさんにはランタン用の電気が売られていて、それを使ってのお散歩です。私としてはロウソクの方がいいなぁと思うのだけど(笑)、1歳、2歳の子どももいる保育園でのお散歩なので電気の方が便利なのかな。
ともあれ、元気いっぱい、可愛い歌声で歌いながら、綺麗な落ち葉の落ちた道を歩くのは楽しいものです。
さて、そんな寒さが極まってきたベルリンですが、もうひとつ楽しみにしていた事があります。それは「みりん」。今年は年の始めにたくさん自家製麹を仕込んだのでお味噌以外にもいろいろと仕込んでおりました。ちょうど今頃でき上がるように、今回初めてみりん作りにも挑戦! これがまた黄金色にいい感じに仕上がっているではないですか!
ベルリンでもオーガニックの日本のみりんを購入することはできますが、なかなか高価ですし、やはり発酵食品や、麹を使った食品など微生物の力を借りていただく食べ物は手作りがほんとうに美味。一度作ったらやめられません。いよいよ出来上がったみりんをザルでこし、さらしで絞り、瓶に詰め。至福の時間!
お味はとろっと滑らかな舌触りに、優しい甘み、ほんのりアルコールで希望通り、売り物と同じ味に、いやそれ以上(笑)の仕上がりに感激。そして私が感激している以上に隣で小躍りしている人が。。。そう、我が夫。「うちのみりんは世界一だね! こんなのうちで飲めるなんて幸せだなぁ!」ですって(笑)一応みりんは調理用と思っていたけど、これじゃ上等のお酒のようですね。
ちなみにドイツでは売るほどでなければ(正確には量が決まっていますが)みりんを作っても法律違反ではありません。我が家ではここ数年お正月のおとそをみりんにしていたので、今年は自家製のみりんが出せると思うとこれもまた嬉しいのでありました。