連載:オーガニック子育て@ベルリン 心躍るワンダーランド! ドイツのおもちゃ屋さん
この連載は……
モデルの日登美(ひとみ)さんは、ドイツ人数学者の夫とともにベルリン在住、2歳から17歳まで、6人の子どもを持つお母さん。いっぽうで、マクロビオティック料理教室や日本の伝統食を手作りするワークショップを開催するなど、マクロビオティックインストラクターとしても活躍。この連載では、ベルリンでのオーガニックライフを、食、子育て、そして暮らしを通して、綴っていきます。
ドイツのおもちゃ屋さん
我が家では小さな子どもたちにあまりおもちゃらしいおもちゃを与えていないのですが、それでもドイツのおもちゃ屋さんには心躍るものがあります。
私がよく行くお店にはナチュラルな物も多く、ヴァルドルフ学校(ドイルではシュタイナー教育をする学校をこう呼びます)で取り扱うような文具のクレヨンや羊毛セットなどまであって年齢層も幅広く、毎回本当に何を買おうか迷ってしまいます。
ドイツのおもちゃで特徴的だなと思うのは、実験しながら遊ぶ物など小学校低学年〜高学年の子供が楽しめそうなゲーム以外のおもちゃも多いということ。我が家の双子にも以前買いましたが、ロープの結び方キットや滑車の原理を使って自分でつくるおもちゃとか、きっと理科で習うころに遊んだら楽しいのだろうなぁと思う物がいっぱいあります。
手芸キットも多く、編み機や羊毛人形セットなど、日本にいるときシュタイナー学校に通っていた我が家の子らが遊んでいたような物も多種あり、その他カードゲーム、ボードゲーム、知恵の輪やマジック、木製や琺瑯のキッチンセット、小さな工具セット、お外で遊べる道具など、狭いお店なのにじっくりみていたら余裕で一時間ぐらい楽しめるラインナップ。だから必要なくても時々ふらっと立ち寄ってしまうのです。
子どもたちはレゴなどポピュラーなおもちゃも好きですが、素朴な個人商店のような感じで、ちまちまとある色んなおもちゃが買えるのはこういったおもちゃ屋さんのいいところかもしれません。
もちろん今のご時世ですからゲーム機やテレビもたしなみますが、それ以外にも頭を使い、手足を使って遊ぶもの、創造性を活かせるおもちゃというのは子どもの暮らしにとても大切なように思います。
そんな我が家のおちびさんへの前回の贈り物には、箱形バックのなかに羊毛フェルトの切れ端を切り刻み,太めの針と糸をセットにしてあげました。こちらのフェルトはオーガニックの洋服やさんにてセールだったもの。これで自分の好きな色のフェルトを糸に通してキーホルダーを作ったりします。それがまた一人一人個性的にできあがるのでとても面白い。もらったおちびさんよりも、もうすっかり大きなゲーム好きのお兄ちゃん、お姉ちゃんの方が懐かしくって「やらせて〜やらせて〜」なんて言ったりして。食事と同じく、小さな頃の遊びの体験もいつまでも覚えているものなんですね。
6人目の子育てまっただ中ですが、やっぱり小さな子どものおもちゃには遊べる素材を加えるのがコツだなぁと改めて思ったのでありました。