
連載:オーガニック子育て@ベルリン 忙しいお母さんにはもってこい!簡単に食べられるミュースリー
この連載は……
モデルの日登美(ひとみ)さんは、ドイツ人数学者の夫とともにベルリン在住、2歳から17歳まで、6人の子どもを持つお母さん。いっぽうで、マクロビオティック料理教室や日本の伝統食を手作りするワークショップを開催するなど、マクロビオティックインストラクターとしても活躍。この連載では、ベルリンでのオーガニックライフを、食、子育て、そして暮らしを通して、綴っていきます。
ミネラルや栄養が豊富なミュースリー
先日は双子の息子の14歳の誕生日でした。子供が多い我が家なので、なんだか毎月のようにバースデーケーキを焼いている気がするのですが(笑)今回はリクエストにより日本の!ショートケーキとなりました。
というのもドイツではケーキって日本のようなふわふわのケーキが基本じゃないんですね。どかっとしたパンみたいなケーキが主流。だから子供たちみんな日本のケーキ屋さんのシンプルなケーキが恋しい!という。
そんなわけで作ったケーキは毎度おなじみキロ単位、クリームもリットル単位で作る大型なのはドイツ流(笑)それでもぺろっとみんなで食べちゃうのだから自分でも驚きますね。

さて、暖かくなってきたドイツでは朝のミュースリーが美味しい季節となりました。朝食というとこちらでは、パンに甘いジャムやバター(基本的にしょっぱいハムやチーズはあまり朝には食べません)もしくは、コーンフレークではなくて、ミュースリーといって甘みがついていない穀物(基本オート麦や雑穀類)ベースのフレークにヨーグルトやフルーツ、ナッツやドライフルーツをいれて食べます。もちろんグラノラ等もありますが、ミュースリーのほうが砂糖も油も少なくうんとヘルシーでシンプルなので私は気に入っています。

ともかく簡単に食べられる物なので人気でどこのスーパーでも色々な種類があってどれにしようか悩みます。穀物も、小麦やスペルト、オート麦だけでなく、キヌアやアマランス、蕎麦、キビなど様々な種類があります。甘みも砂糖を使っているものから、蜂蜜、アガベ、米飴と言った具合に砂糖不使用が多いのも特徴。我が家ではこの砂糖不使用のものをよく買っています。

ドイツの赤ちゃんはこのオートフレークや小麦の細かくなった物をお湯でふやかしただけのものを食べさせるのが主流みたい。日本でいうおかゆのような物でしょうか。

それにしても簡単、便利、ほぼ料理ということはない。にもかかわらず、オートや全粒穀物なので微量なミネラルや栄養が豊富。これは大変便利な栄養補給になるし、保存できるし、忙しいお母さんにはもってこいの朝食、そして子供のおやつにもお勧め!と我が家でも必ずストックしています。

また暖かくなってくると、穀物が重たく感じて御飯を朝から食べられないということがありますよね。マクロビオティック的にはオートは春に適した穀物。ただ乾燥しているので、たっぷりのお湯やリンゴジュースで戻してふやかし水分を多めにして作るのが消化にもよくお勧めです。そしてドイツの自然療法ではオートは気分を明るくしてくれる、抗鬱作用もあるので長い冬が続いた今の時期、ちょっと気持ちが落ち込んでるな、なんて時にもいいですよ。
そんなドイツではとてもポピュラーなミュースリー。子育てママのお助けメニューに是非日本でもお試しください!