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ベルリンもコロナ閉鎖が始まりました。

連載:オーガニック子育て@ベルリン ベルリンもコロナ閉鎖が始まりました。

この連載は……

モデルの日登美(ひとみ)さんは、ドイツ人数学者の夫とともにベルリン在住、2歳から17歳まで、6人の子どもを持つお母さん。いっぽうで、マクロビオティック料理教室や日本の伝統食を手作りするワークショップを開催するなど、マクロビオティックインストラクターとしても活躍。この連載では、ベルリンでのオーガニックライフを、食、子育て、そして暮らしを通して、綴っていきます。


ベルリンもコロナ閉鎖が始まりました。

ほんの数日で瞬く間に街の状況が変わったベルリン。
3月11日メルケル首相の会見を皮切りに、数日単位で刻一刻と状況を迅速に変えていくドイツの政府の対応、そして街。

日登美のオーガニック子育て ベルリン ハナコママ
観光客で賑わう通りも、店が閉まり静か。人通りもあまりない。

それまでは日本のトイレットペーパー買い占めなどの報道は人ごとだったベルリンも、いや、その予感はあったけれど、この日を境にあっという間にトイレットペーパー、そしてパスタや粉類、トマト缶やソースをはじめとする食品の買い占めも目立つようになりました。
着実に外にいる人が減り、普通の店は全て閉まっているので観光地の中心に住んでいる我が家の近所はまるでお正月のような静けさに。それでも全く人気がないわけではなく、行き交う人は意外にもマスクをしてる人はほとんど見られません。

日登美のオーガニック子育て ベルリン ハナコママ
テーゲル空港。カウンターも並ぶ人がいない。

空港は厳重体制。コロナウィルスのアナウンスが画面に表示され、ここでは本格的なマスクをしたわずかな人がどこからかやってきたり、帰っていったり。その頃にはイタリアはもちろんフランス、スペイン、などへの渡航も原則禁止されていたので渡航者はみんな緊張した様子。
また道路は人が少ないはずなのに渋滞。みんな公共機関を使っての移動を避けているようでした。私も今は電車やバスに乗っていませんが、バスも運転手席にはガラスのバリケードが施され、乗客との接触ができないように工夫されています。

日登美のオーガニック子育て ベルリン ハナコママ
オーガニックスーパーもいよいよ品薄。パスタ、トマト缶が特に!

不思議なことに、買い占めが始まってから数日はオーガニックスーパーではまだトイレットペー パーも粉もパスタも十分にあり、普通のスーパーでもなぜかオーガニックの商品は売れ残っているという状況をよく見ました。これが意味するところはいろいろ想像してみると面白いですね。
けれど今ではオーガニックスーパーでも随分欠品が見られるようになりました。

日登美のオーガニック子育て ベルリン ハナコママ
今日の我が家の買い出し。これにあとは野菜が色々。地ビールが何気にたのしみ(笑)

我が家はといえば、子供が多いから備蓄はいつでも必要で、基本的に買うものはこの状況でもあまり変わっていません。粉類、油や、砂糖、塩、醤油など料理の材料は長持ちするものばかりですし、バターは冷凍すれば長持ちします。これらがあればご飯でもおやつでも作ることができます。
出来合いを買わず、材料を備蓄する。それが日常だと非常時にも安心していられます。
それに手作り味噌は免疫強化のために日々の食卓に頻繁にあげる。今特に気をつけているのはそれくらいでしょうか。あとドイツのビールは質の良いものが多く、栄養豊富な発酵食品なのでこれもあるといいかもしれません。確かにこれも品薄。ドイツ人は味噌の代わりにビールなのかなぁ(笑)フレッシュなものは今のところスーパーが閉鎖するという予定はないのでいつもどおりに購入。念のためハーブ類は鉢植えのものを買っておくと長く持つので安心です。
買い物云々よりも、全ての学校期間がイースター明けの4月19日までひとまず閉鎖、公共スペースも公園も全て閉鎖ですから、天気がよくなり気持ちの良いベルリンで子供を部屋に閉じ込めておくのがなんと言っても大課題です。

日登美のオーガニック子育て ベルリン ハナコママ
乳製品もチーズを筆頭にまばら。
日登美のオーガニック子育て ベルリン ハナコママ
保存のきく、シリアルやラスク系も品薄。
日登美のオーガニック子育て ベルリン ハナコママ
洗剤、ハンドソープなどの日用品も欠品。

子供たちはたんまり宿題を出されているようですから、ホリデーというわけではありません。課題はパソコンやワッツアップを使って友達とやりとりしてこなしていくみたい。目の当たりにしてみると、自分の時代とは随分教育環境も変わったなぁと思います。 思春期の男の子など運動不足が気になりますが、こちらも早速ユーチューブなどを使ってのフィットネスチャンネルが開設されたりしているようで、親のメーリングリストで話題になっています。
これをきっかけに新しい教育のあり方も注目されるところです。

ともあれ、しばらくの間ホームスクーリング。この時期をどう乗り越えるか、有意義に過ごさせるか、過ごすか。それが当面の親の課題にもなるでしょう。今後も含めて暮らしや教育、政治など振り返ってよりよくしていく変化の時なのかもしれません。

日登美のオーガニック子育て ベルリン ハナコママ
日頃大勢の学生で賑わう大学前は閑散としています。

やっと春めいて暖かい日が続くベルリンなのに外出禁止は痛いですが、私も今だからできることもあるはず。と、今年は忙しくて諦めようと思っていた麹作りや味噌作りもやるつもり。保存食やおやつ作りは時間があるので小さい子供と日々たのしく。こんな時、台所って結構遊べるものです。

パンデミックがもたらしているのは、こうして忙しすぎる日常に強制的に隙間を与えてくれた部分もありますが、経済や今後の先行きに不安を抱えながら制限された暮らしに励むことが迫られています。また日々の生活に欠かせない仕事に今でも休み無く従事し、医療の現場でも奮闘してくださっている方がいる。
世界中が今直面しているこの状況は、私たちの生きる世界は自分たちだけのためでなく、全ての人の健康と幸せを互いに支えることが前提であり、そのためにみんなが自他を越えて助け合い努力することが不可欠なのだという、友愛と他者への思いやりの精神が問われているように感じています。

ともあれ、日々工夫しながら、皆んなでなんとかこの時期を乗り越え、自体が早く収束し、再びよりよく健康的な生活を送れることを祈っています。

日登美

日登美モデル

10代よりファッションモデルとして雑誌、広告等で活躍。その後4人の子供を授かり自身の子育てから学んだ、シュタイナー教育、マクロビオティック、ヨガなどを取り入れた自然な暮らしと子育てを提案した書籍を多数出版。食についてもクシマクロビオティックアドバイザー修了後よりマクロビオティック料理を教え始め、オーガニックな家庭料理を提案したレシピ本を出版する。2013年ドイツ人数学者と再婚しブラジルを経てドイツ、ベルリンに移住。ベルリンではドイツ発祥の自然療法である国際ヒルデガルト協会認定ホリスティック医療コース修了しヒルデガルドヘルスケアドバイザーを取得。現在はオーガニック、ナチュラル、ヘルシーをモットーに台所からの食と暮らしと子育てのWSなど行っている。三男三女6児の母でもある。instagram.com/hitomihigashi_b

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