子育てママのお悩み解決メディア

Column オーガニック子育て@ベルリン

ベルリン通学再開とオンラインな日常【日登美のオーガニック子育て@ベルリン】

2020.05.10

この連載は……

モデルの日登美(ひとみ)さんは、ドイツ人数学者の夫とともにベルリン在住、4歳から19歳まで、6人の子どもを持つお母さん。いっぽうで、マクロビオティック料理教室や日本の伝統食を手作りするワークショップを開催するなど、マクロビオティックインストラクターとしても活躍。この連載では、ベルリンでのオーガニックライフを、食、子育て、そして暮らしを通して、綴っていきます。


営業再開し始めたけど、まだ出歩く人は多くない。

ベルリンでは先週から小売店などの規制を伴う営業再開とともに、一応の学校通学再開が始まりました。学校や学年により様々なのでまだまだ落ち着いてはいませんが、久しぶりの友達との再会を楽しみに我が家では10年生の次女のみ通学が始まりました。

次女、自粛後初登校。しっかりとマスクをして。

通学再開した娘の学校では1クラス24人の生徒を3グループにわけて、主要3科目のみの授業を少人数で行うというスタイル。学校へも週3日ほどの通学と午前中のみの授業など短時間で。それにマスク着用の義務とソーシャルデイスタンスの徹底が重要視されての再開です。

ドイツではマスクの着用自体が珍しいので新聞でもトップ記事に。

子供たちは自宅学習にも慣れてはきましたが、宿題がともかく多い。それぞれに送られてくる宿題を自宅で印刷するので一ヶ月でトナーが切れました(笑)

子供らの宿題5科目一人分。つまりこの3倍の印刷を毎回!

先生方も慣れない状態でのご準備が大変そうな上、オンライン化には個人情報などのルールも加味せなばならず、また政府が新しい規制を始めたりと、状況が刻一刻と変わっているのでまだまだ気が抜けません。

ベルリンの街は一ヶ月以上に及ぶ自宅自粛が緩和を見せ始め、活気が戻りつつあるところです。ルールを厳しくするということで、バランスをとっているようで、特に公共交通機関、店舗内ではマスク着用を義務化しました。日本ではポピュラーなマスクですが、ドイツではもともと使用する人はほとんどいません。ですから自粛中でも、ほとんどの人がマスクをしていませんでした。それがここにきて新たなルールにより、みんなこぞってマスクを買ったり、作ったりして、今や街角のいたるところでマスクを売っているのを見かけます。

マスク義務化の前に次女が家族の分を手作りしてくれました。

ただ専門家からはマスクをつけた安心感からソーシャルディスタンスを怠ってはいけませんと言う注意も出ているようです。小売店ではマスク以外に店内の人数制限を以前よりも厳しく取り締まっているのも見受けられます。いまだ先が読めないだけに、緩和も慎重に進んでいるのかな、という印象です。   

公園は遊具開放で、あっと言う間にいつものように子供らが集まっていた。

公園の遊具は開放されたので、久しぶりに遊具で遊ぶ子供の姿が見られるようになったのは嬉しいことです。友達に会うことも人数制限付きで許可されたようで、こちらも徐々に元の生活に近づけるといいなぁと思っています。6歳の我が子は先日、今流行のオンライン上で始めてお友達と再会。きっと大喜びね! と思ったところが意外にも今一つの反応(笑)。

パソコンで保育園友達と一か月ぶりの再会!

そんな子供の反応を見ていて改めて思ったのは、大人と子供は世界の受け取り方、関わり方が違うのだ、ということ。特に今よく目の当たりにするバーチャルと現実の境目を子供はどのように区別しているか、時間や人との距離感やその感覚は大人のそれとは違うのでしょう。

最先端の技術は多くの場合魅力的なのですが、その反面もあるのも確か。薬は毒にもなる、というのと同じように、これからますます便利になっていく世界の仕組みや技術に対して注意深くあることは、これからの時代の子育てにさらに求められるのではないか、という気がいます。 こんな風にバーチャルが日常にあっと言う間に浸透しつつある中で、対面でしか得られないものの価値を、親子共ども再確認しているところです。

また、ウィキペディアとオンライン、自宅学習で課題がこなせてしまうことがわかった今、若い世代にとって学校に通う意味とは一体なんだろうか? 学びというものの意義、本質はなんだろうか? 通学の始まった次女、そして中学生以上の子供たちと話し合う機会が時折もてたのは、この自粛時間で得た有意義なことのひとつかもしれません。

日登美

日登美 (ひとみ)

10代よりファッションモデルとして雑誌、広告等で活躍。その後4人の子供を授かり自身の子育てから学んだ、シュタイナー教育、マクロビオティック、ヨガなどを取り入れた自然な暮らしと子育てを提案した書籍を多数出版。食についてもクシマクロビオティックアドバイザー修了後よりマクロビオティック料理を教え始め、オーガニックな家庭料理を提案したレシピ本を出版する。2013年ドイツ人数学者と再婚しブラジルを経てドイツ、ベルリンに移住。ベルリンではドイツ発祥の自然療法である国際ヒルデガルト協会認定ホリスティック医療コース修了しヒルデガルドヘルスケアドバイザーを取得。現在はオーガニック、ナチュラル、ヘルシーをモットーに台所からの食と暮らしと子育てのWSなど行っている。三男三女6児の母でもある。instagram.com/hitomiskuche

日登美さんの記事一覧 →
日登美さんの記事一覧 →