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自粛緩和後に7号食断食やりました。 ~体験レポート前編~

連載:オーガニック子育て@ベルリン 自粛緩和後に7号食断食やりました。 ~体験レポート前編~

この連載は……

モデルの日登美(ひとみ)さんは、ドイツ人数学者の夫とともにベルリン在住、4歳から19歳まで、6人の子どもを持つお母さん。いっぽうで、マクロビオティック料理教室や日本の伝統食を手作りするワークショップを開催するなど、マクロビオティックインストラクターとしても活躍。この連載では、ベルリンでのオーガニックライフを、食、子育て、そして暮らしを通して、綴っていきます。


自粛緩和から早一ヶ月ほど。二ヶ月以上の自宅自粛から急に元のリズムに戻るのはいろんな場面で難しいですね。そんな変わり目だからこそ、断食で心も体もリセットしようと先日10日間 の断食を実行しました。

結果からいうと、素晴らしいの一言。もちろん体のデトックス、リセットは完璧。肌がピカピカに。しかしそれ以上に精神面でのリセットや発見が多かったのが、今回の断食の特徴であったと思います。今日は私が実践した七号食断食で体験したことをご報告したいと思います。

朝晩は玄米粥が食べやすかったです。火を止めてから塩麹を入れてしばらく置くととても美味。

断食といっても今回の7号食というのは食べ続ける断食です。この断食法はマクロビオティックの創始者、桜沢如一氏が提唱したもので、玄米のみを黒胡麻塩をかけて10日間食べ続けるというもの。飲み物は番茶、麦茶、などカフェイン、カテキンフリーのものを。私は三年番茶とお水 を飲んで過ごしました。

また、ただの玄米でなく酵素玄米と呼ばれる小豆と玄米を一緒に炊いたものも食べるやり方もあります。酵素玄米は小豆とお塩と一緒に玄米を炊き、3-4日炊飯器の保温をつかって寝かせて食べるもの。玄米だけよりももちもちとした食感、そして酵素が活性化し栄養価も高くなると言われています。作るのに時間がかかりますが、10合くらいまとめて作ってゆっくり保温しながら食べていく、というのもアリです。また市販でも購入可能なので作るのは大変だという場合はレトルトを購入することも可能。(https://kawashima-ya.jp/?pid=144598091)「かわしまや」はオーガニックの商品を購入できます。 わたしは自宅で二日ほど浸水して発芽させた玄米を炊いたものを食べていました。

玄米は二日ほど浸水し、発芽させて炊きます。

発芽玄米も酵素玄米同様、栄養価が高く消化にも良い。玄米の数倍ものギャバという成分が含まれ、血圧を下げたり、中性脂肪を抑える作用とともに、特には脳のストレスや疲労を助けるなど、優れた効能があると言われています。そして玄米だけの断食ではどうしてもきつい、という場合は玄米で作られた甘酒は時折飲みながらでもよいとするやり方もあります。

厳密には1日0.7合の玄米を黒胡麻塩と一緒に食べる。ですが、私は計っていません。

胡麻塩を手作り。手間隙かけて作り、味わって食べるのも楽しい。

それでも そんなにたくさん食べられるわけではないのでだいたい基本の量を守っていたと思います。ごま 塩は手作りし、そのほかに私は梅干し、お結びにしたときには時々海苔も巻いて食べていました。黒胡麻塩は玄米に不足しているミネラルやカルシウム、ビタミンを補ってくれる役目があり、そのため玄米とごま塩を一緒に食べ続ける、のが特に大事なようです。

私の断食アイテム。三年番茶、自家製黒胡麻塩、龍神梅干し。

そしてなんといってもこの断食の肝は、一口最低50回から100回をめどに噛むこと。できたら一口200回噛んで食べるというもの。これは思ったより難しかったです。ですから一口目は必ず100~200回噛み、そのあとは徐々にいつもより意識して噛む回数を増やす、というのがやりやすいかと思います。または断食最初は目標を50回、3日ほどしたら80回、100回と日を追うごとに回数を増やして最終的には100回以上を普通に噛み続けることができるように設定するとストレスがないかな、と思います。もちろん最初から200回! とできるならそれがベストでしょう。結果的にはこの10日間で私はよく噛む癖がつきました。

噛む回数が多いことで、食事はゆっくりになります。そうなると面白いことに暮らしの全てがゆっくりとスローダウンしていくのです。そしていかに物事が早さを重視して進んでいるのか、ということに気がつきました。効率や早さや利便性も大事ですが、暮らしのゆとり、一呼吸おける間、自分のペースを保つことも大事だなぁと思ったのです。

さて、断食1日目はあまりお腹がすかなかったのですが、代わりに眠気と疲れが襲ってきました。なのでその要求のまま、できるだけ休んですごしました。こんなふうに自分の体や心の要求にじっくり向き合うのも、断食の大切なポイントだと私は思います。

3日目くらいまでは、この疲れと眠気、そしてヨガをやりながらだったからか節々に筋肉痛のような痛みがありました。3日目くらいが空腹感が一番強く、フラフラしたり、集中力が続かなかったです。目がぼんやりしたり、イライラしたり。激しくはないのですが、微妙な不快感が漂っていました。けれど不必要な力が抜けているので、ただ為すがままに過ごす、と言う感じでやり過ごせました。これもまた断食のよいところ。瞬発力や攻撃力は落ちるのだけど、持久力と寛容さ が増してくる。良い意味での諦めがつくのです。

4日目頃から体の軽さに気がつきます。寝起きが大変良い。動きが機敏になる。ヨガもやりながらだったので、体には柔軟さと強さもあることに気がつきます。このあたりから断食ハイがはじまります。気持ちいい。楽しい。眠くない。なんでもできる。お腹が空かない。いいことだらけです。そしてハイになっていますが、テンションが高いってわけではなく、淡々としていて、とても落ち着いた幸福感を味わえるようになるのは断食で得られる特徴のひとつかと思います。

7日以降、空腹感はないのに食べたい欲求がなくならないことに気がつきました。これは私の場合ですが、今回は特に欲張りな自分がおりました(笑)。今までの断食で初めての経験です。けれど家族にご飯を作っている間、食べてしまうということはありませんでした。結構、食欲と闘いましたが! 私は断食中の味見は口に含んで味を確かめたら飲み込まずに吐く、と言うことにしています。もったいないのですが、この方が私には断食がやりやすいのでそうしています。

また、意外と口にいれると体はほしくないのだと言うこともわかります。心が食べたいのだと。7日ほどの断食で体は自分に必要なものが何かわかってきているから、結果食べないでいられるという感じです。

断食を始めた当初、この断食が10日と長いのはきついと思って実は7日くらいでやめようかな、と考えていました。けれどこの7日目を越して思ったのは、ここからが断食本番ということです。私の場合ではありますが7日目までは食べ続けているせいか体のデトックス自体はそこまで 強くありませんでした。けれど7日以降に排泄などを通して顕著に体が動き出し、すっきりし、そして体のシステムが変わっていくような感覚を覚えました。確かに胃腸の細胞は約7日のサイクルで生まれ変わると言われています。 

また、この頃から一口最低100回、できたら200回ということが簡単にできるようになっていきました。最後の3日間は、空腹感や食の欲望などに苛まれることなく、噛むことに集中できました。

こうして無事に10日の玄米断食終了。そしてのちに4日間の回復食期に入ります。ところが意外にもまだまだ続く体の変化、心の気付き。それは次回後編でお伝えしようと思います!

日登美

日登美モデル

10代よりファッションモデルとして雑誌、広告等で活躍。その後4人の子供を授かり自身の子育てから学んだ、シュタイナー教育、マクロビオティック、ヨガなどを取り入れた自然な暮らしと子育てを提案した書籍を多数出版。食についてもクシマクロビオティックアドバイザー修了後よりマクロビオティック料理を教え始め、オーガニックな家庭料理を提案したレシピ本を出版する。2013年ドイツ人数学者と再婚しブラジルを経てドイツ、ベルリンに移住。ベルリンではドイツ発祥の自然療法である国際ヒルデガルト協会認定ホリスティック医療コース修了しヒルデガルドヘルスケアドバイザーを取得。現在はオーガニック、ナチュラル、ヘルシーをモットーに台所からの食と暮らしと子育てのWSなど行っている。三男三女6児の母でもある。instagram.com/hitomihigashi_b

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