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日本と違う!ドイツの子育てでびっくりしたこと
2020.09.10 by 日登美 日登美

連載:オーガニック子育て@ベルリン 日本と違う!ドイツの子育てでびっくりしたこと

ドイツに来て5年、ドイツの文化にも慣れてきた頃ですが、それでもやっぱり違うなぁ! と思うことは日々あります。特に子育てに関することはいろいろと良くも悪くもびっくりすることが色々とありました。

個人の意見、発言を尊重するベルリン育児。デモが盛んなのもうなずけます。

息子と末娘が以前通っていた保育園、まだ末娘は2歳頃だったでしょうか。あるときお人形の取り合いになりました。娘は頑として渡さず、相手の子は泣き出しました。

日本ならきっと、先生が「借してって言おうね」とか「後で貸してあげようね」と言ってお互いの気持ちを宥めそうなものですが、こちらの先生は人形を貸したくなかった娘に「自分の意見が言えてえらいね! いいことだ!」と太鼓判を押していました。心の中で「え? 褒められてる!」と衝撃。

それ以外でも、喧嘩して言い合いになったら「それでも自分の気持ち言えるのはいいことだね!」と褒める。何か嫌なことがあったとき、泣いたりすると必ず「泣かなくていいよ、言えばいいよ」ととにかく気持ちを言語化することを教えます。

気持ちに寄り添うより、まず思ったことを口にする習慣をつける。無闇に気持ちを伝えないことを良しとする日本文化のほぼ真逆。周りの雰囲気や相手の気持ちより、まず自分の気持ちにフォーカスさせるのも真逆かもしれません。

我が子も自分の意見を主張する子になるのでしょうか? さて、どうなることやら。

自分の意見をどんな状況でも発言する、説明するというのは保育園だけでなく、高学年でも同じです。学校や社会で求められるのは自分の意見をはっきり言えるか? ディスカッション、プレゼンテーション能力があるか? そこが知識よりも成績の基準、教育の基準になっており、社会でもその態度が求められます。

その土台はすでに保育園の時から始まっているのだ! と気づいた瞬間でした。

また兄妹間の扱いも日本とは違いました。まず「お兄ちゃんだから我慢してね」とか「妹だから~しなさい」という扱いはあり得ない、という雰囲気があります。行動に対して年齢の上下は関係ない。してはいけない、という雰囲気。

「お兄ちゃん、お姉ちゃん」と弟妹が兄姉の名前でない名称で呼ぶのも聞いたことがありません。子供だからという感覚もあまり感じません。子供も一人の個性として平等に扱うことを大切にするという感じ。その辺り結構徹底しているように感じます。

パパ育が一般的なため、パパ友と一緒に公園に行くことも。

それと同じくして、お父さんだから、お母さんだからという発言もタブーです。つまり女性だから、男性だからという区別はベルリンでは基本あり得ません。お母さんが子育てするもんだ、なんて言ったら問題になるくらい(笑)。ですから生まれたばかりの赤ちゃんを抱っこして一人で買い物しているお父さんや、数人の子供の抱え送り迎えに奔走するお父さんもよく見かけますし、保護者会の父親率、公園にいる父親率の高いこと。

また共働きが多いせいか、はたまた男女平等主義のせいか、料理、家事をするお父さん率かなり高いです。そしてそれがスタンダード。むしろ、お母さんがベンチに座ってお喋りし、お父さんが子供を見ながらコーヒー入れてくれる、みたいな構図が多いです(笑)。

と、社会や、働く環境の違いもあるでしょうが、文化の違い、大事にされていることの違いは子育てや暮らしの色々なところで現れていて面白いなぁと思います。

日登美

日登美モデル

10代よりファッションモデルとして雑誌、広告等で活躍。その後4人の子供を授かり自身の子育てから学んだ、シュタイナー教育、マクロビオティック、ヨガなどを取り入れた自然な暮らしと子育てを提案した書籍を多数出版。食についてもクシマクロビオティックアドバイザー修了後よりマクロビオティック料理を教え始め、オーガニックな家庭料理を提案したレシピ本を出版する。2013年ドイツ人数学者と再婚しブラジルを経てドイツ、ベルリンに移住。ベルリンではドイツ発祥の自然療法である国際ヒルデガルト協会認定ホリスティック医療コース修了しヒルデガルドヘルスケアドバイザーを取得。現在はオーガニック、ナチュラル、ヘルシーをモットーに台所からの食と暮らしと子育てのWSなど行っている。三男三女6児の母でもある。instagram.com/hitomihigashi_b

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