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ウッドショック! とは何なの?

連載:パパFPの「子どもとお金」 ウッドショック! とは何なの?

この連載は……

ファイナンシャルプランナーで3人の男の子のパパ、福本眞也さんが、子育てしていくうえで避けて通れない「お金の話」をわかりやすくご紹介。子育てに役立つお金の専門知識を、福本さんが子育てしていくなかで感じるリアルなエピソードを交えながら綴ります。

vol.63 子どもにもわかる! 今、起こっている住宅のこと

三男は将来ぜったい家を買いたいらしく、彼の興味は続きます。
「父さん、この前言ってたウッドショックについて教えてよ。ウッドって木のことだよね。それが何でショックなの?」

「木のショックと言葉だけを聞くと意味がわからないよね(笑)。 昨年の2月ころから世の中は新型コロナウイルスが蔓延してしまい、日本だけでなく全世界で流行してしまうパンデミックと呼ばれる状態になってしまった。君たちも春休みが長くなり、家で一日中過ごさなければならない事態となったよね?」

「うん、最初は長い休みでラッキーと思ったけど、外に遊びにも行けなくてつまらなかったな」

「あんまり勉強しなくていいから良かったって喜んでたでしょ!(笑)  それでね、世界で一番新型コロナの犠牲者が出たアメリカとパンデミックから一足先に抜け出した中国で、家を建てたい人が爆発的に増えて、世の中の木材を買い占めていて、日本への木材輸入がストップしてるんだ。また世界中で『スゴモリ』による輸出入など物流の増加で、モノを運ぶためのコンテナも足りない状態になってる。それが〝ウッドショック”と言われているんだ。父さんのお客様のなかにも、このウッドショックで家の建築が止まってしまった方も数名いらして、心が痛い思いをしているよ」

「え~、木がなかったら家をたてられないじゃん! でもさ、日本は森林がものすごく多い国ではないの?」

「いい質問だね。国土全体の70%以上は森林なんだけど、日本では森林伐採は年々減り、今では木造建築における日本の木材の割合は40%に満たない、つまり60%以上を輸入に頼ってきたんだ。戦中・戦後に大量に伐採され荒れ果てたけど、その後、努力もあり植林地も増えつつあるものの、輸入木材との価格競争にも負け今日に至っている。しかも、木が育つのには10年単位の月日がかかるので、家を建てる需要スピードに日本の木材だけでは供給が追い付かず、これまで輸入に大半を頼るようになってきてしまったんだ。その結果、今のように輸入木材が止まると、家を建てられないって訳さ」

「日本には木がたくさんあるのに、なんか悲しい話だね……」

「記憶に新しいのは新型コロナでマスクや消毒液が店頭から一時期なくなったよね。あの時も生産を中国など海外に頼り、ほとんどを輸入していたことがアダになった。今は日本の多くのメーカーの企業努力で店に並ぶようになったけど、次は木材。経済効率性、儲け主義が先行し、結果、自分たちの首を絞める事態に陥った。これを教訓にして、君たちが大人になる次時代には、もっと国内で、いわゆる自給自足ができる、そんな国造りを目指して欲しいな」

「僕が目指す科学者として、できることを考えるよ」

「それなら、机に向かう時間をもっとたくさん増やさなきゃね(笑)」

福本 眞也

福本 眞也ファイナンシャルプランナー

1級ファイナンシャル・プランニング技能士(国家資格)、CFP®認定者(日本FP協会)、2020年日本FP協会広報センタースタッフ。三菱UFJモルガンスタンレー証券(旧ユニバーサル証券)、TD銀行・証券、クレディスイス証券、JPモルガン証券など日系・外資系大手金融機関勤務を経て2009年に独立。金融の幅広い知識を持ち、現役パパ目線で家計相談など個人を中心に、楽しく、わかりやすい金融コンサルティングを行っています。twitter.com/fp_fukumoto

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