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銀行は何のためにあるの? 子どもに聞かれたら!

連載:パパFPの「子どもとお金」 銀行は何のためにあるの? 子どもに聞かれたら!

この連載は……

ファイナンシャルプランナーで3人の男の子のパパ、福本眞也さんが、子育てしていくうえで避けて通れない「お金の話」をわかりやすくご紹介。子育てに役立つお金の専門知識を、福本さんが子育てしていくなかで感じるリアルなエピソードを交えながら綴ります。

vol.65 子どもにもわかる! 銀行の役割

夏休みに入り、時間をもて余している三男に今回は私から質問してみました。
「銀行の役割についてどんなことを知っているかな?」

「うん、ぼくたちのお金を預かって守ってくれて利息もくれるよね」

「そうだね。では、銀行はどうやってお金をかせぐの?」

「知ってるよ。預かっているお金を集めて会社や人に貸すんだよ。それで、預かったお金に支払う利息よりも貸したお金で受ける利息を高くして儲けているって読んだことがあるよ」

「その通りだ! 知っていたんだね。お金を使ってモノを買うわけだけど、今、このお金の流れ方が少しずつ変わりつつあって、銀行の在り方も変わろうとしているんだ。少し難しいかもしれないけどしっかりと話すね」

「モノを買う時にお金を支払う、このこと自体はずっと同じだけど、お金の支払い方が変化している。今から60年ほど前にクレジットカードが日本で使われるようになったらしいんだけど、現金の代わりに支払いが完了する便利な手段となった。そして今はQRコードなどでお金を支払えるようになって、子どもでもスマホを持っていれば現金無しでモノを買える。高価なモノを買うのにも昔は札束を持ち歩かなければならず、強盗にあわないかと不安があったけど、防犯上も安心で便利だよね」

「たしかに、父さんからお金をもらって外に行くとき、落とさないかと心配だけど、スマホであればパスワードがないと画面が開かないから安心だよね」

「そう、セキュリティと言うけど現金を持ち歩くことから考えると防犯力は断然に高く安心だ。それ以外にも急にお金が必要になったときや、サイフを忘れたときにもスマホさえ持っていればすぐにお金を送ることもできる。本当に便利な世の中だね」

「じゃあ、これからは銀行に行く必要がなくなるってこと?」

「ある意味YES。昔はね、給料をもらった日には銀行に行って当面の生活費をおろすのが普通だったし、行列ができてお金をおろすのも一苦労だったんだよ。でも、今は現金を使う頻度が減って銀行に行く回数も減ってきた。そうなると銀行で働く人の数も少なくなり、現金を使う人でさえもATM(現金自動預け払い機)さえあればことが足りるようになってきた。そこにクレジットカードやQRコードなどのキャッシュレス化が進み、銀行の仕事が人からコンピューターへ移りつつあるんだ。日本政府も現金ではなくキャッシュレス化を勧めていて、デジタル庁と言う新しい省庁も新設された。実は日本だけでなく先進国を先頭に世の中はキャッシュレス化を目指し、恐らくきみたちが大人になる頃には銀行の数は相当減っていると思うよ」

「銀行がなくなっちゃうの?」

「ここには色々な問題があってね、日本はモノの価格が上がりにくい状態が長く続いていてね、言い換えると景気が良い回転をしていなくて、モノを作る会社は儲けるのが大変なんだ。そこで働く人の給料も上がりにくくなり、人はモノを買わなくなる。そんな悪い景気の動きになって、日本政府、そして世の中に出回るお金の見張りをしている銀行の銀行である日本銀行(中央銀行)は金利をゼロやマイナスにして、お金を借りやすくして景気を良くしようとしているんだけど、世の中の金利が低すぎて銀行の稼ぎが大幅に減ってしまい苦しい状態が続いているんだ。そこにキャッシュレス化の進展で役割が更になくなってしまうので銀行の支店の数が減り続けているのが現実なんだよ」

「ぼくが預けている銀行のお金が心配になってきたな」

「これからの銀行の在り方や、世界の国々がどのようにお金を扱おうとしているかを、次回話すね」

福本 眞也

福本 眞也ファイナンシャルプランナー

1級ファイナンシャル・プランニング技能士(国家資格)、CFP®認定者(日本FP協会)、2020年日本FP協会広報センタースタッフ。三菱UFJモルガンスタンレー証券(旧ユニバーサル証券)、TD銀行・証券、クレディスイス証券、JPモルガン証券など日系・外資系大手金融機関勤務を経て2009年に独立。金融の幅広い知識を持ち、現役パパ目線で家計相談など個人を中心に、楽しく、わかりやすい金融コンサルティングを行っています。twitter.com/fp_fukumoto

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