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Column パパFPの「子どもとお金」

子どもがもらったお年玉。親はどうするべき?【パパFPの「子どもとお金」】

2018.12.28

この連載は……

ファイナンシャルプランナーで3人の男の子パパ、福本眞也さんが、子育てしていくうえで避けて通れない「お金の話」をわかりやすくご紹介。子育てに役立つお金の専門知識を、福本さんが子育てしていくなかで感じるリアルなエピソードを交えながら綴ります。


vol.3 もうすぐお正月。みなさんはお年玉をどうしていますか?

お年玉

こんにちは。3人の息子の子育てが生きがいのパパFPです。今回は、「もう~い~くつ寝~ると~、お正月~♪」にちなんだお話をします。

お年玉は記録を残して家計に回す?

子どもが「お年玉」をもらって中身を確認し、「あっ、3000円だ!」などとお金の価値に対しての感想を言葉にしたのは、我が家のケースでは3人とも小学校3・4年生でした。

前号のお小遣いのお話でも述べましたが、長男は中学になるまで自分で買い物をする機会が少なく、物とお金の対価について理解できるようになるのが遅かったのは間違いありません。今でも、理解は浅いようですが。。。

実はここだけの話、昨年までは、お年玉は将来まとめて預ければ良いと思い、記録だけを残して家計に回していました。「え?お金の専門家でも?!」、「あ、うちもだわ!」と安心される方もいらっしゃるかもしれません。日頃の業務でも、この話題に賛同される方は大変多いです(笑)。

中学生向け「お金」の授業が、我が家に与えた影響

日本では、子どもにお金のことを教える機会が大変少ないことは、皆さんが受けてこられた教育のご経験からもご存知のことと思います。欧米では幼少期から貯蓄だけではなく、投資に対しても教育環境が整っていて、幼少期からお金の知識を持ち備えます。文部科学省もこの事には強い関心を持っており、PTAとも協議しながらお金の教育の機会を少しずつ増やし始めています。

現在中学2年生の長男のケースですが、今年の進級直後の春先に社会科の特別授業と称して、ある都市銀行員によるお金の授業がありました。お金は誰が造っているの? お金はどうやって世の中に出回るの? などについて教えてくれたそうです。その時に「銀行のひみつ」というマンガ本が全生徒に一冊ずつ配布されました。

無造作に食卓に置かれたそのマンガ本に気付いた小6の次男が、手に取り読み始めるやいなや、あわてて私の仕事部屋にやってきます。

「父さん、ボクのお年玉はどうなっているの?」ちょっと、あわてた様子。
「えっ、お年玉? ちょっと待って、いきなりどうしたの?」こちらはかなりの動揺。
「ボクのお年玉、銀行にあるんだよね!?」と睨みながら追求してきます。
「そ、そ、そりゃもちろんさ」ちょっとドモってしまいます。
「で、いくら貯まっているの?」さらに追求されます。
「大人になったら渡すから、それまでお楽しみだよ!」
「そっかー!」と笑みを浮かべて部屋を後にします。

そのマンガ本の冒頭「はじめに」が「お年玉はどこへいった?」から始まるのですが、これを見て次男は焦って飛んで来たわけです。

銀行も中学校にまで訪れて、ある意味営業しています。少子化が社会問題視される昨今、できる限り早い時期に預金感覚を身に付けさせ、少しでも数多くの口座開設を狙う作戦です。決して悪いことではありませんし、子どもに早くから銀行の存在を意識させることはお金の知識習得の第一歩だと思います。

私としては「まとめて預ければいいや」と先送りにしてしまっていた事を今でも後悔しています。その翌日慌てて次男と三男の口座を開設し、それまでのお年玉を預金しました。

我が家の子どもたちの通帳は……

我が家では、子どもたちには内緒にしていますが、3人各々に2通ずつ銀行通帳があります(もし我が子がこのコラムを読めばバレますね……)。

1つ目は、先ほど述べました預かった分のお年玉と将来の学資資金用です(次号で詳しくお話します)。2つ目は、(前号でもお話ししましたように)昨年から長男には全額、次男と三男には袋1つ分のお年玉を渡していますが、それまでに貯まっている分を持たせて、次男と三男を銀行へ連れて行き、本人自ら銀行口座を開設しました。特に次男は口座開設後、「何かあればこの預金で何でも買えるもんね」となぜだか威張っています。

私は日頃から子どもだけに限らずお金の勉強は、まずは身近なことから始めることをお勧めしています。もらったお年玉の中身を見て、「やった!多い」、反対に「なんだ、少ないな」と表現し始めたら、それは金銭価値を感じ始めた証拠ですから、ぜひ、一緒に銀行に行かれて口座開設されてはいかがでしょうか。

子どもも少し大人になった気分が味わえて、新年の良きスタートになると思います。

銀行のひみつ
長男の中学校特別授業で配布された「銀行のひみつ」(社団法人日本PTA全国協議会推薦)。※「銀行のひみつ」は非売品です。書店では販売されておりません。
FP福本眞也さんプロフィール写真

福本 眞也(ふくもと・しんや)

息子3人のパパFP。
1級ファイナンシャル・プランニング技能士(国家資格)、CFP®認定者(日本FP協会)
日系・外資系大手金融機関勤務を経て独立。
金融の幅広い知識を持ち、現役パパ目線で家計相談など個人を中心に、楽しく、わかりやすい金融コンサルティングを行っています。
Twitter https://twitter.com/FP_Fukumoto(子育て事情とお得な情報をつぶやき中)
HP https://www.fpconcier.com(金融・経済の基礎ブログを掲載中)



第一回 ディズニーランドで、子どもの自立性や経済観念をつけさせるには?
第二回 お小遣いは何歳からあげるべき?

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