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男の子なんだから女の子なんだから問題

連載:『Step and a Step』500gで生まれた赤ちゃん 男の子なんだから女の子なんだから問題

またしても私の子供の頃の話から始まってしまいますが、我が家は昔ながらの日本の家庭という感じでした。

祖父母、父母、兄と私と柴犬が一匹(しかも外で飼っている)で古い縁側のある日本家屋に住んでいました。そんな家で、よく私が言われていたのが、「女の子なんだから〇〇しなさい」でした。

お兄ちゃんは食事の席であぐらをかいていいけれど、私は「女の子だから正座をしなさい」と言われる。食後お兄ちゃんはすぐに遊びに行っていいけれど、私は「女の子だからお皿洗いを手伝いなさい」と言われる。

「女の子なんだから近所から恥ずかしくないように、将来恥ずかしくないように」「女の子だから大学に行かなくてもいい」「女の子なんだから」と言われすぎて、小学2年生の時には「男女平等!」と旗を振り上げるような子になり、よけい父に「生意気なこと言うな!」と叱られるのでした。

「兄は男の子だから自由でずるい」と思っていましたが、今思うと兄は兄できっと「お兄ちゃんなんだから我慢しなさい」とか「男の子なんだから〇〇しなさい」と言われていたかもしれません。

そう思うと、性別や年齢でバイアスをかけてはいけないな、と思うのです。

そして、男児がいる母親の提携文として言ってしまいがちですが、気をつけて使わないようにしているのが、「男の子だから泣かないの」です。男の子はなんで泣いちゃいけないんだろう? 男の子だって泣きたい時もそりゃあるさ、と思って言わないようにしています。

男の子だけどピンクの服着たいと思えば着ればいいし、ハッピーセットも男の子と女の子おもちゃが別れていますが、自分で選ばせると、奏ちゃんは女の子のおもちゃを選ぶことも多いです。「かわいいからすき」なんだそうです。

でも、ついつい私が周りのお母さんに言ってしまうのが「女の子だから育てやすそうでいいよね」です。

確かに世間一般的に女の子の方が大人しかったり、席についていられたりすると思うのですが、女の子でも育児が大変なのは一緒で、それぞれ大変さが違う。

それなのに、「女の子だからいいよね」と言ってしまう自分に反省しています。 もう少し人の気持ちを考えられる大人になろうと思うのです。

田尾沙織

田尾沙織写真家

東京都出身。写真家。2001年第18回『ひとつぼ展』グランプリ受賞。写真集『通学路 東京都 田尾沙織』『ビルに泳ぐ』PLANCTON刊行。雑誌、広告、CMの撮影などでも活動。500gで生まれた息子のNICU.GCUを退院するまでの256日間を写真とともにつづった書籍「大丈夫。今日も生きている」(赤ちゃんとママ社)が好評発売中。

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