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頭が大混乱! 発達に偏りがある子の就学準備 <前編>

連載:『Step and a Step』500gで生まれた赤ちゃん 頭が大混乱! 発達に偏りがある子の就学準備 <前編>

小さく生まれた奏ちゃんですが、来年はいよいよ小学生です。

正直、うれしいような、みんなについていけるのか心配なところです。まだ、ひとりでトイレと着替えできないけど、大丈夫かなぁ……。

奏ちゃんの場合、赤ちゃんの時から「発達に偏りがある。ADHDかもしれない」そういう風に理解していたので、療育も早い段階で初めることができ、それに伴って就学準備も早い時期から初めることができました。それでも、どこから手をつけていいのやら、と始める前は頭を抱えていました(今も進行形ですが)。

なので、3歳児検診や、幼稚園などで先生から指摘されて、初めてADHD、ASDなどを気にするようになったご家族ですと、それを受け入れるのにも時間がかかるでしょうし、そこからさらに面倒な就学準備なんて……という感じだと思います。

先日、発達に偏りがある子どもの就学について保育園幼稚園の先生が読まれる専門誌で取材をお願いされたのですが、コロナ禍で学校見学の撮影をしてもらうなどは難しいと思ったので、お断りすることになりました。ですが、知りたいなと思う方も多いと思うので、少し動きを書いておこうと思います。

(あくまで、奏ちゃんの就学準備についてですし、私の理解の範囲で書いているので何か間違えていることがあるかもしれません。ご了承ください。)

何かしらの発達の遅れや障害があると、普通級に通う予定のお子さんの公立、私立、もしくはインターナショナルスクールという選択よりも、親はもっと多く選択をしなくてはいけなくなります。

普通級、支援学校、支援学級、通級、私立のインクルーシブ教育など(インターも受け入れてくれる学校はあるだろうけれど、これは家計的に我が家はのぞきます)。

まず、私が見学に行った私立のインクルーシブ教育は全ての授業を一般で入試した生徒たちと同じ教室で同じ授業を受けるというものです。ただ、毎年学年に何人か障害を持った生徒がいるので、先生や子どもたちからの理解があるというクラスです。

一旦これは置いて置いて、公立について書いていきたいと思います。

支援学校、支援学級、通級に関しては区によって呼び名も変わってきます。先日初めて知ったのは世田谷区では「支援学級」と呼ばず「固定学級」と呼ぶこと。ずっとこの「固定学級」という単語を私は「普通級」のことだと誤解していたのです。

そして、固定学級の中でさらに、「知的障害学級」「肢体不自由学級」「自閉症・情緒障害学級」という区分に分かれています。

固定学級は、公立の学校内にあるクラスのひとつで、8人くらいの少人数のクラスになっています。このクラスに籍を置くことが決まれば、毎日このクラスで過ごすことになります。少人数だと落ち着いて授業が受けれそうですし、先生に配慮してもらえるのはいいなと思います。ですが、授業がどれくらいの内容なのか、どんなクラスなのか分かりません。例えば、あまりおしゃべりが好きじゃないお友達ばかりで構成されたクラスになると、奏ちゃんは「話し相手が欲しい!」という感じになるかもしれません。

通級指導学級というクラスは世田谷区は「すまいるルーム」と呼ばれます。これは、普段は普通学級に在籍し、週数時間別の教室で授業を受けます。拠点校に配置された先生が、循環校を巡回して指導します。

「弱視学級」「軟調学級」「言語障害学級」「特別支援教室」と分かれています。

普段は普通級で、色んなお友達に囲まれて過ごせることは、お友達と遊ぶのが大好きで、今までもお友達から影響を受けて、できるようになった事も多い奏ちゃんにとっては良い刺激になるのではと思います。ですが、普通級の授業がついていけな過ぎて嫌になったり集中できなかったり、癇癪を起こすのでは、という懸念もあります。

「すまいるルーム」はどの学校にもあるそうなのですが、固定級は全て学校にある訳ではありません。

つまり、どのクラスに入りたいかを決めても、その学校が近くないと通学が大変になるかもしれません。なので、引っ越しも視野に年中の春から就学について考えていました。周囲より1年早く区の集団での就学相談会に参加してざっくりと話を聞き、私立のインクルーシブクラスの見学にも行きました。

支援学校、固定学級、通級指導学級、のクラスで過ごす時間の違いは書面で分かりますが、授業内容がどれくらい違うものなのか、クラスの雰囲気、そこまでは見学しないとわかりません。

支援学級、支援学校の見学も通常は出来るのですが、コロナ禍でできない学校も多かったり、どの地区のどのクラスを見学しようか、迷っている間に時間が過ぎていってしまいます。頭の中が混乱するばかりです。

なにはともあれ、書類片手に頭を抱えていても仕方がないので、ひとまず発達検査や面談を進めていくことにしました。

長くなってしまうので、次回後編を書きます。

田尾沙織

田尾沙織写真家

東京都出身。写真家。2001年第18回『ひとつぼ展』グランプリ受賞。写真集『通学路 東京都 田尾沙織』『ビルに泳ぐ』PLANCTON刊行。雑誌、広告、CMの撮影などでも活動。500gで生まれた息子のNICU.GCUを退院するまでの256日間を写真とともにつづった書籍「大丈夫。今日も生きている」(赤ちゃんとママ社)が好評発売中。

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