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頭が大混乱! 発達に偏りがある子の就学準備 <後編>

連載:『Step and a Step』500gで生まれた赤ちゃん 頭が大混乱! 発達に偏りがある子の就学準備 <後編>

前回の続きになりますが、区の就学前相談が終わりました。

1回目は母子分離で奏ちゃんは「田中ビネー式知能検査」を受けました。今まで何度か発達検査を受けたことがあるのですが、「新型K式発達検査」が多く、奏ちゃんも教えてくれないので何をやったのかは謎です。ですが、騒いだり脱走したりした感じも見受けられなかったので、がんばって受けてくれたのだと思います。

その間、私は別室で面談員さんに今までの成長過程、受けている療育についての説明をして、今後の流れについてを聞きました。

検査結果はまだ出ていないのですが、この時の面談員さんからの奏ちゃんの印象は、受け答えもできるし「通級か支援学級の自閉症・情緒障害学級というクラスではないか」と言われ驚きました。

療育で「『自閉症・情緒障害学級』というクラスは、区からの書面にも『知的発達の遅れがなく』とあり、発達検査の点数が大体90点以上の子どもを対象にしていて、この90という点数は結構高いんです」と言われたのです。

今回の検査とは違う形式ですが、愛の手帳を取る時の検査で奏ちゃんは84点でしたし、「精神運動発達遅滞と言って軽度の知的障害です」と区の小児科医に言われたこともありました。そして「肢体不自由」ではないということは、残った「知的障害」のクラスになるのだと予想していました。

この面談員の方いわく、「点数はあくまで目安で重視ではないけれど、知的障害のクラスはだいたい点数で言ったら60点くらいで、教科書も通常級とは別の特別なもの。勉強よりももっと日常生活の自立サポートになるので、物足りないのでは」という話でした。

そして1週間後、2度目の「専門委員会」と呼ばれる面談がありました。

これは、5人くらいの少人数のグループで、実際に小学校の先生が45分座っていられるかどうか、集団での指示を聞けるかどうかなどを見ると言われていました。

待合い室には奏ちゃんを含めて子どもが5人。奏ちゃんは新しいお友達と遊べると張り切ったのと、雰囲気に緊張したのか、待合室で走り回ったり奇声を発したり、騒ぎだしました。でも驚いたのが、他の子はじっと座って静かに待っていたこと。今までの療育のグループもわりと大人しい性格の子が多かったので、座れるのもわかるのですが、なんとなく同じような座っていられない子が集まっている日だと勝手に思いこんでいたのです。

そして、蓋を開けたら、なぜかグループではなく、先生とマンツーマンで他の部屋に行って様子を見るというものでした。これも、奏ちゃんに何をやったのか聞いても「ひみつ」と言われて教えてくれなかったので、どんな様子だったかは謎です。

その間、また私は別室で前回と別の面談員さんとの面談でした。

今度は「どのクラスにどれくらいの点数の子が向いているとか点数では表していない」「自閉症・情緒障害学級というクラスは自閉症の診断がないと入りづらくて、内にこもっている子が多くて違うのではないか。そうなると、知的障害学級になるのでは」ということを言われました。

もちろん、前回も今回も、まだ発達検査の結果も専門家委員会の結果の前段階の意見ですが、真逆のことを言われたので「さて、どうしたものか?」と困惑。今後は発達検査の結果と専門家(小学校の先生)の意見を踏まえて、「就学支援委員会」というもので話し合いが行われ、結果を伝えられます。

ただ、この委員会、7月にあり(面談が終わったのは7月2日)、そこで話し合いをされる予定ですが、間に合わなかった場合は9月末の話し合いに持ち越され、その後書類を制作してくれるので、その場合書類ができるのが、10月末か、11月……。

私立を考えるのだったら、遅いです。

そして、早く決めた方がいいと言われている、放課後デイサービスについては何も決まっておらず、どうなることやら、という感じです。学童でも大丈夫かな、とも思っています。学校が決まったら決まったで、引越しはどうするのか、いい家が見つかるのか、どのタイミングで引っ越すのか、考えることは山積みです。

今できることが急に増えてきている時期なので、9月か10月に発達検査を受けたら、きっと今回よりは良い結果が出たと思います。ですが、早めに受けたことで、少し見通しができてきたのはよかったのかもしれません。

どこに通うにしても最終的には、本人が通っていて楽しいと思ってくれる学校、学びたいと思ってくれる学校を選んであげれるように最善を尽くしたいなと思っています。

早く学校決めてスッキリしたい!

田尾沙織

田尾沙織写真家

東京都出身。写真家。2001年第18回『ひとつぼ展』グランプリ受賞。写真集『通学路 東京都 田尾沙織』『ビルに泳ぐ』PLANCTON刊行。雑誌、広告、CMの撮影などでも活動。500gで生まれた息子のNICU.GCUを退院するまでの256日間を写真とともにつづった書籍「大丈夫。今日も生きている」(赤ちゃんとママ社)が好評発売中。

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