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海外の性教育はこんなに進んでいるの?私たちが学ぶべきことは?

海外の性教育はこんなに進んでいるの?私たちが学ぶべきことは?

日本の性教育は遅れていると言われていますが、それに対して海外では性教育をきちんと行っている印象があります。日本は海外の性教育から多くのことを学びたいもの。では、どんなことを学んだらよいのでしょうか?そこで、世界各国の性教育、そして日本の性教育の現状や学ぶべきことをまとめてみました。

海外の性教育

2009年、ユネスコは国際セクシュアリティ教育ガイダンスを発表しました。このガイダンスでは、幼少期から正しい知識を伝えることをすすめています。生殖に関することだけでなく、性の多様性、男女平等など幅広い内容が網羅されており、海外の性教育はこのガイダンスを基準にしている傾向があるでしょう。

国際セクシュアリティ教育ガイダンスとは

このガイダンスでは、5~18歳を4つのレベルに分けています。レベル1で赤ちゃんがどこから来るのを解説し、レベル2でどのように妊娠するのかを説明した上で避妊方法を確認、レベル3で妊娠の兆候、胎児の発達と分娩の段階、レベル4で生殖能力は全ての人にあるわけではないこと、性的欲求は人によって違いがあることなどを説明しているので、子供たちは自然と性に対して幅広い知識を身につけることができるのではないでしょうか。

世界各国の性教育

世界各国では、性教育は基本的人権として認知されています。それでは、フィンランド・ドイツ・イギリスではどんな性教育が行われているかみてみましょう。

フィンランドの性教育

海外でも特に北欧の性教育は進んでいると言われていますが、フィンランドはその代表的例といえます。

性教育が必修になっているフィンランドでは、中学校の教科書では、異性愛や同性愛、ペニスの形は様々あること、マスターベーションの説明などについてもふれており、授業を通して子供たちは性についての正しい知識を身につけていきます。

性教育を学べる科目「健康教育」もあり、大学入試の科目にもなっていることからも、性教育がいかに重要なものと考えられているかがわかるでしょう。

ドイツの性教育


ドイツでは、小学5年生から生物の授業で性の知識を包み隠さず伝えます。授業では避妊具や避妊薬を手に取って観察できるほか、ペニスの模型にコンドームを装着する練習も行われるといったように、きわめて実践的な内容が特徴といえるでしょう。性を生物学として扱っているので、生徒も真剣です。

ドイツの性教育では、性暴力についても学ぶので、「性行為はお互いの合意があってこそ」「イヤな時はNOと言っていいし、NOと言われたら触ってはいけない」ということも自然と理解できるのでしょう。

イギリスの性教育

子供を守る制度が徹底されているイギリスでは、下着で隠れている「プライベートパーツ」の大切さを伝えるポップな動画を作ることで、子供たちにわかりやすく説明しています。

子供を性被害から守ろうという共通理解があるので、子供たちも、どんなことが危険かというのをきちんと学べるのが良いですね。健全な関係と性暴力を比較できる児童書もあるので、子供たちが性の問題について学びやすい環境が整っています。

日本の性教育

海外の性教育に対して、日本の性教育はかなり遅れています。日本の性教育は、ユネスコの「国際セクシュアリティ教育ガイダンス」ともかなりかけ離れており、性に対して「恥ずかしいもの」「いやらしいもの」というイメージを持ってしまう傾向があり、中学校の授業でも「性行為」は取り扱いません。避妊方法も教えないことがほとんどでしょう。

近年、性暴力や性被害などが多い現状を踏まえ、ようやく2021年4月から幼稚園~大学で「生命(いのち)の安全教育」という新しい教育が始まる予定です。プライベートゾーンを人に見せないこと、性のリスクなどを教えることになっていますが、命の大切さをどのように伝えるかはまだ決まっていません。また、性行為や避妊に関しては、引き続き授業で取り扱わないようです。

家庭では、子供が安心して性のことを相談できるようにしましょう。学校では取り扱わない性行為や避妊に関しては、親から伝えられたらベストです。子供に性のことで質問されたとき、もしわからないことがあったら、子供と一緒に調べてみてはどうでしょうか。性について話しやすい、風通しのよい環境を作ることが大事なのです。

子供の身を守るためにきちんとした性教育を

子供に、性にまつわる正しい知識を伝えることは、子供を性犯罪・性暴力から守ることに繋がります。海外の性教育のように包み隠さず性について伝えて、命の尊さ、そしてイヤなことはイヤといってよいことも教えましょう。そして、子供たちが「性はポジティブなもの」と捉えるようにしたいものです。

Hanakoママ

Hanakoママ編集部

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