勉強のやる気が出ないのはなぜ?やる気になる方法と親ができること
「勉強したの?」と聞いてもテレビやゲームに夢中で聞こえない様子の子供たち。せめて宿題だけでも自分からやる気を出してくれるとよいのだけれど…とお困りの方も多いのではないでしょうか?
この記事では、子供が勉強をやる気にならない理由や、勉強をやる気にさせるために出来ることなどをご紹介していきます。
子供が勉強をやる気にならないのはどうして?
みなさんは、子供たちがなかなか勉強をやる気にならない理由をご存じですか?答えは「子供はその後の予測を立てることが苦手だから」です。
大人はさまざまな経験から、今これをやらなければ後で困ってしまうことを想像することができますが、子供にはそれが難しい。だからこそ、大人が上手に誘導してあげる必要があるのです。
勉強のやる気スイッチを押してあげる
それでは、子供の気持ちを上手にリードするにはどんな方法があるのかを見ていきましょう。
これからやることを自分で書かせてみる
まずは、これからやることを書かせるのがお勧めです。目的は、この後にするべき行動を子供自身が意識できるようにすること。こんな風に箇条書きで構いません。
- テレビを見る
- 宿題をする
- ご飯を食べる
- お風呂に入る
- 寝る
このときに「ご飯はいつも何時だっけ?」「そのためには宿題は何時までに終わらせればいいのかな?」など、大体の時間についても考えさせておくとよいですね。
こうしたことを繰り返すことで、子供にもおおよその時間の予測が立てられるようになってきます。やることリストの隣に時間を書いておくのもよいでしょう。
効果的な声掛けをする
そのあとは、子供が書いたことを守れるように声掛けをしていきます。「テレビは何分見るって約束だった?」「このあとは何をするのかな?」というように、子供に答えを考えさせるように話しかけましょう。
大切なのは、「このあと宿題だよ!」と親が答えを言ってしまわないようにすること。あくまでも子供が自分で考えて行動できるように誘導することが重要です。
勉強をやる気にさせるために親ができること
ただ、上手に誘導ができたとしても、その日限りになってしまっては残念ですね。ここでは、子供が自分で考えて行動できるようになったあとで、そのやる気が続くように親ができることをまとめました。
子供の勉強机を片付ける
勉強机の上にマンガがあるとそれを読みたくなりますし、関係ないものが散らばっていたら勉強のやる気は削がれます。ですので、勉強机の上は勉強に関係のあるものだけを置くように整理しておきましょう。
できれば親子で話し合いながら置く場所を決めるのが理想です。趣味や娯楽に関わるものは、勉強中に目に入らないように、座る場所の後ろ側に置くなど工夫するのもよいですね。
子供が勉強する時間は親も協力する
お子さんが勉強を始めたあとで、親がテレビを見始めたりスマホを触りだしたりすることはないでしょうか?たとえ自分の部屋で勉強をしていたとしても、子供は雰囲気を感じ取ります。
子供の勉強時間が始まったら、家族はテレビを消す、仕事や家事をする、といったように、せっかく入った子供のやる気スイッチを消さないような環境づくりを心がけましょう。
勉強が終わったら褒めて認める
勉強が終わったら、がんばったことをきちんと褒めてあげるとよいですね。褒められれば「またがんばろう!」という次のやる気にも繋がります。勉強している途中で「がんばってるね」と褒めてあげるのもよいでしょう。
親に褒められるのはやっぱりうれしいものです。がんばりをしっかりと認めることで、子供の自己肯定感の向上も期待できます。
子供がやる気を出すは親の気配りも大切
「勉強しなさい」「宿題しなさい」と怒るばかりでは、勉強のやる気を引き出すことはできません。親が心を配り、子供の気持ちを巧みに誘導しながら、上手にやる気をリードしてあげられるとよいですね。