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【ケイト相談室#3】 「生きる力」を学ぶには、おもちゃにヒントがあった!

【ケイト相談室#3】 「生きる力」を学ぶには、おもちゃにヒントがあった!

こんにちは。子育てアドバイザーの河西ケイトです。

今回は、私のもとに来る相談で最も多いお悩みを3回の連載としてお届けしたいと思います。3回目は、「子どものおもちゃ、何をどう選べばいい?」というお悩みについてです。

突然ですが、自分のお子さんが「おもちゃが欲しい!」と訴えてきたらどのように対応しますか? 欲しがっているのでとりあえず買ってあげる…なんて人も多いのではないでしょうか?

実は、昨今おもちゃこそが子どもの心と脳を豊かにするツールであることが保育の現場でも言われ、おもちゃの見直しが始まっています。今日は、そんなことをテーマにお話したいと思います。

おもちゃは何故必要なのか?

皆さん先ずはイメージしてみてください。お子さんと公園などで遊ぶ時におもちゃは必要ですか? 砂場などでシャベルやスコップを使用することはあっても、おもちゃが絶対にないと遊べないという環境ではありませんね。

では、反対に室内ではどうでしょうか? きっと「走り回ったり」「暴れたり」「大声を出したり」そんな行動を子どもはするかもしれません。なにもない空間では子どもたちが自発的に遊び始めるのはとても難しいことだと思います。そんな時のツールとして「おもちゃ」が必要となってきます。

子どもが欲しがったおもちゃを買ってあげたけど、長く遊ぶことがなくすぐに飽きてしまったという経験はありませんか?

もしかすると、それはおもちゃ選びに失敗してしまったのかもしれません。おもちゃを買い与える時に、子どもに対して「こうなってほしい」というねらいをこめて購入してみると、子どもの「学び」を高めることができます。

実際に、保育園でも幼児クラスになると子どもが欲しがるおもちゃを買うのでなく、保育士がクラスに居る子どもたちの特徴を研究して(行動や動向を見て)、子どもたちと一緒に「どのおもちゃがクラスにほしいか?」などを考えて購入したりします。

子どもが欲しがったものを購入して、遊ばせるのではなく、遊ぶ時間で子どもが如何に学びを得るか? を考えていけると良いかもしれません。

おもちゃを選ぶポイントは?

では、実際おもちゃを選ぶ時にどのようなことをポイントとしたらいいのでしょうか? 大切なポイントはズバリ3つ!

「おもちゃで遊んでいる際に子どもが興奮して攻撃的な感情や悲しい気持ちにならないもの」

「怪我をする危険性が低いもの」

「過度な光や動きをするものは、観ている分には楽しいが、受け身になってしまう。子どもが自ら働きかけるもので動くものやシンプルで自発的に遊べるもの」

があげられます。最近では、おもちゃコーナーにおもちゃに詳しいコンシュルジュ的な人もいるようなので、年齢を伝え、どんな力を伸ばしていきたいか? などを伝えながら選んで行くと良いかもしれません。

また、遊ぶ際は、おもちゃと子どもを1対1にするのではなく、パパやママも遊びに入り、一緒に遊んだり、見守りながら「上手にできたね」「たのしいね」と子どもの姿を認め、褒めていくことで、「(ママやパパがみていてくれるから)できないけど、あきらめないでがんばってみよう!(あきらめない力・やり抜く力・非認知能力)」という心が芽生えてきます。

おもちゃを組み合わせて遊ぶことで「学び」の時間となる

幼児クラス(3歳~5歳)になると、おもちゃを「生きる力」を学びます。例えば、例えば、ひらがなが書かれた積み木を購入するとします。私達がこの積木を購入したねらいは「子どもにひらがなを覚えてほしい」ですよね。

子どもは、新しいものが好きなのではじめは、積み木を積み上げたり、重ねるなど一通り遊び尽くし飽きてしまい、肝心のひらがなに興味は示さず、違う遊びに移ってしまったとしますよね? そうなると、私達がおもちゃを購入したねらい「ひらがなに興味を持つ」ということは失敗に終わります。

しかし、その様子を見逃さず、大人が違うおもちゃを組み合わせて遊ぶことを提案し、「ひらがな」を中心とした(例えば、レゴと組み合わせて家を作り、屋根を『あ』という文字を置いてみよう! など)展開をしながら一緒に遊び始めると、子どもは自発的に、積み木と違う種類のおもちゃとを組合わせて新しい遊びを展開し始めます。

子どもは、新しい遊びの中で「じゃあここに『う』をおこう!」というルールを考えたり(思考力)、「ここは、『か』をおきたい!」と意見を出したり(自己主張)、大人に意見を認めてもらったり(承認)、おもちゃ単体では見られなかった様子がそこでは展開され、同時に「想像性(イメージする力)」と「創造性(創り上げる力)」を育てることもできます。私達がねらいとして掲げていた、「積み木を通して文字に興味関心をもたせる」ということも、いつのまにか遊びを通して達成をしているんですよね。

大人があえて「こう遊ばなければならない!」を押しつけるのではなく、子どもの行動を近くで見守り、さり気ないフォローしていくことで、遊びの中で自然と学べるようになるのです。これが、「遊びは学び」という意味の一つでもあります。

今回は、「おもちゃ」についてお話をさせていただきました。

おもちゃは、子ども「心」と「脳」の成長を育む道具だと昔から言われています。子どもが選んで買うおもちゃも大切ですが、大人が子どもの成長を促すために「仕掛けるおもちゃ」というのも大切なのかもしれませんね。

河西 景翔

河西 景翔子育てアドバイザー

小学生の頃から保育士を目指し、中学から保育園でのボランティア活動を通して、日本音楽学校に入学し、保育士・幼稚園の資格を取得。平成14~26年まで、保育士・幼稚園教諭として現場で働く。現在は、セミナーを開催したり、ウェブマガジン・ブログを通し、子育てに悩むママに向けて、子育てに関する情報を発信。「子育て中のママと、共に悩みながら最良の道を切り開く」を念頭において、日々奮闘中。

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