叩く叱り方とサヨナラ!叩くしつけが与える子供への悪影響とは?
親の中には、子供を叩くことで叱り、しつけをする子育てをする人もいます。叩かれることが当たり前になった子供は、成長にどう影響があるのでしょうか。子供を叩くことによって起こる弊害にはどのようなものがあるか、そして子供にとってプラスとなる、より良い叱り方について、詳しくご紹介いたします。
子供を叩くことで起こることとは?
子供は親から叩かれることで育つと、子供にとって、どのような良くない影響がみられるのでしょうか。3つの点について、詳しく解説をいたします。
暴力的な子どもになってしまう
親から何かにつけて叩かれていると、子供にとっては、叩くという行為は当たり前になり、そのままの価値観で育ってしまいます。そのため、他の子供に対しても、兄弟に対しても、気に入らないことや、困ったことがあれば叩くことで解決しようとする、暴力的な子供になってしまうのです。
甘えることができずに、孤立してしまいがち
叩かれることで、躾を受けている子どもは、叩かれることを避けるために、親に思いっきり甘えたり、自分の気持ちを親に素直に伝えたりする、いうことがほとんどできなくなってしまいます。そのため、他人に心をさらけ出すことができずに、集団から孤立してしまうこともあるのです。
親に対する愛着感情がなくなり、反抗心が生まれる
親と子の関係は、親が子供へ与える愛情と、子供が親に持っている愛着感情で成り立ち、信頼関係を築いています。しかし、叩くしつけばかりで、愛情を感じられない子供は、親への愛着感情が培われることがなく育ってしまい、親への反抗心が生まれてしまうのです。
体罰は効果なし!よりよい子供との叱り方とは?
叩くことによって躾をしている、つい手が出てしまいがちになる親は、具体的にはどのような対応をすれば子供に良い影響を与えることができるのでしょうか。2点について具体的に解説をいたします。
叩かない!怒鳴らない!と心に決める
衝動でついカッとなって子供を叩いてしまう人は、まずは「叩かない」「怒鳴らない」と心に決めるようにしましょう。
カッとなったら、まずは一呼吸を置くことを心掛け、ワンテンポを置くことで、衝動を鎮めることができます。そして、叩く、怒鳴るという行動のコントロールをすることが可能になるのです。
怒るではなく、訓練を積ませる努力を
手が出てしまいがちな方は、子供に「叱る」ではなく「怒る」行為をしていないか、自分を振り返ってみましょう。自分の感情のままに子供に怒鳴ったり威圧したりすることは、叱るではなく「怒る」です。一方、 子供を良い方向に軌道を変えるために行うのが「叱る」といえます。
躾と同じく、感情的にならないように大人も訓練を積むことで、一緒に成長することが可能です。それでも感情的になって怒ってしまった時には、時間をおいても良いので、子供に説明しきちんと謝ることで、信頼関係を築くことができるようになります。
子どもをストレスの捌け口にしないように
感情的に叩くような子育ては、子どもにとって悪い影響しか与えられません。感情的になることをやめ、子どもにとって良い叱りかたを身に着け、親子の信頼関係を深めましょう。