好き嫌いが多いのはいけないこと?食べ物をおいしく食べるコツも紹介
食べ物の好き嫌いが多いのは、あまり好ましいとは考えられていません。しかし、本当に好き嫌いが多いのはいけないことなのでしょうか。また、苦手意識のある食べ物をおいしく食べるコツについても紹介します。
好き嫌いが多い食べ物に見られる3つの傾向
好き嫌いが多い食べ物は、個人差はありますが、次の3つの傾向が見られることが多いです。
・香りが強いもの(パクチー、ミョウガ、セロリなど)
・食感に特徴があるもの(レバー、こんにゃく、キノコ類など)
・野菜(トマト、ピーマン、ホウレンソウなど)
好き嫌いを克服できない大人も多い
香りが強いものと食感に特徴があるもの、そして野菜は、子供だけでなく大人も苦手なことが多い食べ物です。つまり、嫌いな食べ物を克服しないまま大人になることも珍しくないと言えるでしょう。
食べ物に好き嫌いがある理由とデメリット
大人であっても食べ物の好き嫌いがあるのは一般的なことです。なぜ人間には食べ物の好き嫌いがあるのでしょうか。また、食べ物の好き嫌いを克服しないとどんなデメリットがあるのかについても見ていきましょう。
幼いときは「苦味」が原因の好き嫌い
乳幼児は「苦味」を少しでも感じると、「嫌い」「食べたくない」と反応することが多いです。これは苦味に対して「危険な食べ物かもしれない」という危機意識を感じることにも由来する本能ですが、徐々に苦味だけでなく「酸味」や「辛味」などの味わいも理解できるようになるため、好き嫌いすることが自然と減っていきます。
徐々に個人の感覚による好き嫌いが出る
苦味以外の味覚が発達するにつれ、個人の感覚による好き嫌いが生じるようになります。香りや食感によって苦手意識が生まれたり、野菜の青臭さを避けようとしたりするでしょう。
親の行動や環境が原因の好き嫌いもある
親が好き嫌いをすると、子供も同じように好き嫌いをすることがあります。例えば鶏肉を苦手とする親が「私は食べないけど、どうする?」という風に子供に与えるなら、子供も「これはおいしくないものだ」と思い込んで苦手になってしまうかもしれません。
また、食卓に並ぶ素材や調理法に偏りがあると、子供は食べ物のおいしさに気付かないまま成長してしまうことがあります。そのため、嫌いかどうかというよりは「食べたことがないから」という理由で、好き嫌いをするようになることがあるでしょう。
好き嫌いのデメリットは食事を楽しめない点
食事に好き嫌いが少しあるくらいでは、子供の成長に影響はありません。しかし、あまりにも好き嫌いが多いと食事を楽しめなくなり、人生の楽しみが減ってしまいます。また苦手なものが多すぎると、友人たちとの会食も楽しめなくなることがあるでしょう。楽しく生きていくためにも、ある程度は好き嫌いを克服しておくことが望ましいです。
なぜ嫌いかを探り、苦手にアプローチしよう
「おいしいよ」と無理に苦手なものを食べさせることは、逆効果になることがあります。子供がなぜその食べ物を嫌いなのかを探り、歯ざわりやにおいなどの原因を突き止め、楽しめるように工夫して調理していきましょう。