スマホは本当に危険?子どもとスマホの上手な付き合い方教えます
こんにちは。子育てアドバイザーの河西ケイトです。
今回のテーマは「スマホ」について。スマホやタブレットが当たり前になった昨今。小学校の教育でもタブレット教育は当たり前の時代となってきました。周りにいる小さな子どもたちも、大人のタブレット操作をよく見ているからか、完璧に使いこなしている姿をよく見かけますね。
時間がない親にとってもスマホやタブレットは救世主とも言えるのではないでしょうか? でも、その反対に「タブレットは子どもに危険!」なんて言う話もよく聞きます。では、本当にそうなのでしょうか?
タブレットでは「五感」が育ちにくい?
皆さんは、「五感」という言葉をご存知でしょうか?
五感とは「視覚・味覚・触覚・聴覚・嗅覚」のことを指します。簡単に言うと、「観る・味わう・触る・聴く・嗅ぐ」などのことですね。乳児期・幼児期にはこの「五感」を使った遊びを取り入れていくと人間が本来持ち合わせている「発想力」「直感力」「回避能力」「豊かな情緒」「表現力」を伸ばすことができると言われています。
五感が研ぎ澄まされると、身体のあちこちの刺激に敏感になるため、他人が思い浮かばないような色々なアイデアや発想が生まれやすくなります。多角的なものの見方や受け取り方ができるのも五感が発達している人の特徴です。
また、人間には生まれながらに危険から身を守る危機回避能力が備わっています。その能力の元になっているのが五感で、きちんと育っていれば異臭がしたらその場を離れますし、変な味の食べものはそれ以上口に入れないようにもなります。五感がさらに発達をすると、気配などを察する能力も高まり、不穏な空気を感じ取れるようになるので、余計なトラブルを回避できるようにもなります。
しかし、タブレットだけに任せてしまうとこの五感を育てることはできません。タブレットから学ぶことができるのは、「視覚・聴覚」のみとなります。
スマホ時代だから学ばせたい「外遊び」の大切さ
スマホやタブレットは無限に情報が流れてきます。電源が切れない限りずっと私達を楽しませてくれる機械ですが、「終わり」が無いことほど恐ろしいことはありません。昨今問題となっているのは、子どもも大人も「中毒」になっているということです。やめることができず、集中力の低下や、生活リズムが狂う原因の一つとも言われています。
生活リズムは子どもにとってとても大切なことの一つです。太陽とともに起きて、沈むと同時に眠りにつく。このサイクルがしっかりできていると、情緒の安定や事故や怪我の低下にも繋がります。そこで今回紹介したいのが「外遊び」です。活発に外で遊び運動すると自然とお腹が空き、食が進みます。また、昼間たくさん身体を動かせばその疲れで早く寝ることにもなります。
しっかりと外で身体を動かして疲れると、睡眠の質がよくなり、ぐっすり眠れるようになります。これを繰り返すことで、子どもの発育にとって望ましい生活リズムが身に付くのです。昼はたくさん遊んで、夜はぐっすり寝る。とても当たり前のことですが、これが子どもの成長にとって何よりも大切なのです。
スマホとの上手な付き合い方を大人がしっかり伝えていく
では、全てにおいてスマホやタブレットはNGなのでしょうか? 答えはNOです。「何事においても限度がある」これはスマホやタブレットに関してだけではないですよね。限度というのは、経験値が低い子どもたちにはわかりません。ですから私達大人が懇懇と伝えていくのです。一日観たり使用していい時間をキチンと決めたり、スマホやタブレットに勝るような体験型の遊びを取り入れていくことで、子どもたちは自然とスマホやタブレットとの上手な付き合い方を学んでいきます。
これからの時代はよりスマホやタブレットを使用することが多くなる時代となってきます。だからこそ、幼児期に上手な付き合い方を学ばせることが大切なのかもしれませんね。