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新型コロナ、長い休みに学ぶこと。今こそ読みたい絵本3冊【親子ではじめる、エシカル暮らし・9】
2020.04.10 by 中村 暁野 中村 暁野

新型コロナ、長い休みに学ぶこと。今こそ読みたい絵本3冊【親子ではじめる、エシカル暮らし・9】

新型コロナの感染による不安な時が続いています。
娘の学校は休校、息子の保育園はできるかぎり登園自粛することが求められているので、子どもたちはいつまで続くかわからない長いお休みに入りました。
我が家は夫婦ともにフリーランス。4月以降の仕事はほぼすべてなくなり(この先、仕事や生活をどうしていくのかという問題には知恵と勇気と元気を夫と持ち寄り乗り越えるしかないとして)当面の間、子どもたちと共に家で過ごすことになりそうです。

今回はこんな時だからこそ、わたしが改めて子どもと読んでいる絵本を紹介したいと思います。

その1「プラスチック・プラネット」

「プラスチック・プラネット」ジョージア・アムソン=ブラッドショー 作(評論社)

プラスチックってそもそも何? どうやってできているの? から始まって、海や砂漠、氷床に至るまでの汚染問題、わたしたちが具体的にできることが描かれた絵本です。絵本とはいえ、専門的な言葉やショッキングな写真もあるので、大人が一緒に読み、一緒に現実を知って、向き合っていくのにとてもよい一冊。

その2「庭にたねをまこう!」

「庭にたねをまこう!」ジョーン・G・ロビンソン 作(岩波書店)

たねをまき、植物を育てていく、その楽しさや魅力を感じさせてくれる絵本。読むと植物を育ててみたい! という気持ちがむくむく。絵本は春の訪れから始まります。この本を読み、子どもたちといくつかのたねを蒔きました。どんな時でも土から芽はでて、鳥がやってきて…。そんな様子を見ていると心に明るいものが差し込みます。庭じゃなくてプランターでも。今が春だったことが、すごくありがたいです。

その3「にぐるまひいて」

ドナルド・ホールド 作/バーバラ・クーニー 絵(ほるぷ出版社)

19世紀初頭のニューイングランド地方の農家の一家の1年間の暮らし。食べ物や着るもの、道具…自分たちの暮らしに必要なものを1年間かけて作り、必要な人に売り、必要なものを買う。循環していく、ちいさな暮らしの姿が描かれた静かな絵本。もともとわたしも子どもたちもこの絵本が大好きでよく読んでいたのですが、改めて今、ここに描かれていることがつよく響きます。

突然穴に落ちたような、ぽっかりした時間の中で、大切にしたいものについて改めて考えています。自分の手足を動かし、自分の暮らしを築くこと。自然や、動物や植物に対する敬意をもつこと。
「このままじゃきっと大変なことになる」。エシカル暮らしを始めたいと思った時に感じていた「大変なこと」。今起こっていることも、そのひとつなのかもしれないと思います。コロナは野生動物が持っていた菌が人に感染したことで発生したズーノーシス(人獣共通感染症)と考えられているそうです。環境破壊が続けば人と野生動物の境界もより近くなっていく。

今起きていることを子どもたちとも話し、考えていきたい。算数や漢字や文法を勉強することも大事だけど、自分の暮らしとつながっている、たくさんのものに目を向けること。そのことを、自分で考えること。
それは今のわたしにも、子どもたちにも必要な、大切な学びだと思うのです。

中村 暁野

中村 暁野編集者、エッセイスト。

一年をかけてひとつの家族を取材する、家族と一年誌「家族」編集長。家族にまつわるエッセイやコラムの執筆も手がける。夫と9歳女子、2歳男子、たれ耳うさぎのバターと一緒に、2017年から、山梨と神奈川の県境にある藤野へ移住。古い一軒家を少しずつ自分たちで改装しながら暮らしている。kazoku-magazine.com

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