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子ども服をチクチク ダーニングで得るもの【親子ではじめる、エシカル暮らし・12】
2020.06.05 by 中村 暁野 中村 暁野

子ども服をチクチク ダーニングで得るもの【親子ではじめる、エシカル暮らし・12】

すっかり暑くなってきて、クローゼットの衣替えも終えた後、着手したこと。それは子どもたちの服にダーニングをすること。ダーニングとは、擦り切れたり穴のあいた服や靴下などを、ちくちく刺繍のように修繕する作業のこと。ワンシーズンたくさん着て、膝に穴の空いた息子のオーバーオールを3色で繕いました。娘のお気に入りのサロペットは、できるだけ目立たないようにとのリクエストだったので1色でダーニング。

自慢じゃないのですが、わたしは不器用で縫い物も編み物も下手くそ。でも、決してうまくなくても、不格好さも可愛いく見えるし、なんといっても愛着がわくのがダーニングのいいところです。

環境について考える上で避けては通れないテーマ、衣類のロス。日本で年間に廃棄されている衣類ロスは100万トンとも約15億着ともいわれ(莫大すぎて想像できないですね…)その上、家庭から出される衣類のゴミのリユース、リサイクル率は20%以下と低い…。このままでいいわけがない、のですが「新しい服」ってやっぱりワクワクするし、心地よい、気分がよくなる服を着たいってとても自然で大事な欲求だとも思うのです。自分が服を買う時には大量生産ではなく、作家さん個人が制作し、服の代金はそのまま作家さんの生活に結びついているようなブランドの服を買うように心がけているのですが、問題は一年でサイズアウトしていく子ども服。

すべて一点もののnusumigui(ヌスミグイ)は大好きなブランド。サイズやデザインも相談して変更してもらえたり、購入後のお直しも対応してくれます。服を購入すると、その場で作った共布のバッグにいれて渡してくれたりも。

大量に作って大量に廃棄することが前提にあるような服を、使い捨てるように着る、そんなこととサヨナラしたい。なので我が家の子ども服との付き合い方は現在、以下のような感じです。

その1 おさがりに感謝

ありがたいことに、おさがりをいただく機会はとても多く、大活用。回り回って、うちの子どもたちで3代目、4代目、という服も。

その2 オーバーサイズを買う

もともと子ども服はジャストサイズより、ゆるっとしたシルエットが可愛いと感じるので、ワンピースやオーバーオール、上着なども大きめを購入。長めの裾や袖は袖あげするなどもして、3年は着るように。いよいよサイズアウトした暁には我が家もおさがりへ。

右はおさがりのワンピース。友人が娘さんのために手作りしたものでうちの娘で3代目。左は裾上げしながら年少さんの時からきているワンピース。5年目の今年でようやくジャストサイズ!

その3 ダーニングする

そしてこの春、新たに導入されたのがダーニングです。ダーニングによって、破れちゃったしもう着れないか、おさがりにもあげれないか、という服もまだまだ着られるようになったのは大きなこと。

下手くそなダーニングをすることで得られるもの。それは目の前の一着をまだ着れる、ということ以上に「簡単に捨てない」という自分への姿勢なんだな、とも感じます。

こんなことを書いていますが、つい3年ほど前までは、着なくなった服を資源ゴミにばっと出すことに大して抵抗を感じていなかった自分がいました。そして、そんな大人の姿を見ながら、子どもたちは育ってきたのだよなとも思うのです。

「ものを大切に」。簡単に使ってしまう、その言葉の重みを感じながら、ダーニングされるのを待っている、たくさんの穴あき・シミ付き服を前に決意を新たにする近頃です。

中村 暁野

中村 暁野編集者、エッセイスト。

一年をかけてひとつの家族を取材する、家族と一年誌「家族」編集長。家族にまつわるエッセイやコラムの執筆も手がける。夫と9歳女子、2歳男子、たれ耳うさぎのバターと一緒に、2017年から、山梨と神奈川の県境にある藤野へ移住。古い一軒家を少しずつ自分たちで改装しながら暮らしている。kazoku-magazine.com

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