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楽しい夏のために考えたい、日焼け止めの話【親子ではじめる、エシカル暮らし・14】
2020.07.31 by 中村 暁野 中村 暁野

楽しい夏のために考えたい、日焼け止めの話【親子ではじめる、エシカル暮らし・14】

川や海にやさしい日焼け止め選び

長い長い今年の梅雨も、ようやく明けそうです。

夏休みを迎えた我が家の子ども達が楽しみにしていることといえば、水遊び。去年の夏は近くの川に小さなテントとお弁当を持って行って半日遊ぶ、というのが定番コースでした。夫の実家は三重県の海のそばにあり、帰郷の際の海水浴も毎年の定番。生き物がいて、風や水の動きがたえず変わり……川や海って飽きることがないなあと思います。

そんな水遊びをする時に気をつけていること。それは環境に有害な化学物質を含まない日焼け止めを塗ることです。

わたしは皮膚が弱く、日焼けをするとすぐに吹き出物がでたり、ピリピリ痛むので、昔から日常的にも日焼け止めは必須でした。ですが、オキシベンソン、オクチノキサート、オクトクレリンなど多くの日焼け止めに使われている紫外線吸収剤は、ほんの1滴でも珊瑚やイルカや魚たち……さまざまな海洋生物に深刻な影響を与えてしまうことを知って、長い間自分が無自覚に塗りたくってきた日焼け止めの量を考え……泣きたくなりました。(紫外線吸収剤が海洋生物に与える影響については、たくさんの記事があるので、ぜひ調べてみてください)

直接川や海に入らなくても、お風呂で洗い流したその排水も巡り巡って川や海にたどり着くのだとしたら……と考えると普段から帽子や上着で日差しを防ぐ工夫もしつつ、環境負荷のない日焼け止めを使うことを大事にしています。

今年選んだ日焼け止めは……?

今年は「ALL good」の日焼け止め。ヤシ油やミツロウなどからできていて、パッケージもアルミでプラスチックフリーなのが嬉しいところ。

この日焼け止めを薄くのばしてパウダーをはたいて、化粧下地がわりにも使っています。さらっと伸びて白浮きなし! 汗をかいてもにじまない! みたいなことを謳う日焼け止めと比べたら、使い心地自体は抜群というわけじゃないかもしれません。でも、よく伸ばす、とか塗り直す、とかちょっとの手間をかければ、海洋生物に対して配慮ある選択ができるなら、わたしは手間を選びたい。

美しい自然の景色は「特別なもの」?

去年、セブ島に旅行をした時とてもとてもきれいな海を見ました。そこは整備されたリゾート地で、ゴミひとつない青い海に魚がたくさん泳いでいました。でも、リゾート地を一歩出れば、ゴミに溢れ汚染された海があって……。その2つを同時に見て、整えられたものにだけ目をむけて「きれいだな」なんて感動している場合じゃないな、と思ったのです。

少し前の時代には、どんな海も川も澄んでいていろんな生き物がいっぱいいて、そんな風景は当たり前だった。きれいな海や川を「特別」なものにしてしまったのは、わたしたちの選んだ暮らし方の結果なのだと思うと悲しくなります。そんな暮らし方のひとつひとつを改めていかなくてはいけないのだと思います。

さあ楽しい夏は、きっとすぐそこですね。

中村 暁野

中村 暁野編集者、エッセイスト。

一年をかけてひとつの家族を取材する、家族と一年誌「家族」編集長。家族にまつわるエッセイやコラムの執筆も手がける。夫と9歳女子、2歳男子、たれ耳うさぎのバターと一緒に、2017年から、山梨と神奈川の県境にある藤野へ移住。古い一軒家を少しずつ自分たちで改装しながら暮らしている。kazoku-magazine.com

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