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今日できることを一つ一つ【親子ではじめる、エシカル暮らし・18】
2020.10.16 by 中村 暁野 中村 暁野

今日できることを一つ一つ【親子ではじめる、エシカル暮らし・18】

娘が10歳を迎えて、今思うこと

10月は娘の誕生月。なんと10歳になる彼女。今日まであっという間だったから、きっとつぎの10年もあっという間なんだろうな。そしたら20歳になるんだな…すごいな…と感慨深いです。

できることから家族で暮らしを変えていきたい。そう思うきっかけをくれたのは、去年の七夕の短冊に「プラスチックを捨てる人がいなくなりますように」と、娘が書いていたことがきっかけでした。そこから一つ一つ、見直せることを探して変えて、一年とちょっと。ペットボトルは以来一本も買わなくなったかわりに、マイボトル、マイバック、マイお手拭きなど定番の持ちものは増え、キッチンや洗面所やお風呂場や…家の中のいろんな場所で、選ぶもの買うもの、もしくは買わないもの。たくさんの変化が起きました。

一つ一つはとても小さなことかもしれないし、まだまだ我が家のプラスチックゴミは多い。時に「こんな小さなことが環境問題の改善にどれだけ意味を持つっていうんだろう」と投げやりな気持ちになる日がないわけじゃない…のですが、それでも、日々一緒に過ごしている子供たちの姿に「いやいや、それを言っちゃあお終いなのよ」と、背筋が伸びるような気持ちになるのです。

娘が4歳の頃。

思えば、娘を産んだ10年前。わたしは燃えていました。理想の母親を描き、いろんなものを手作りし、食べるものや与えるものにこだわり…こうしたい、こうじゃなきゃ、と自分の中で決めていたことがとてもとても多かった。でもそんな努力に対して、娘や夫が思うように応えてくれない(と感じていた)ことに悲しくなっては子育てに向いてない、と自己嫌悪に陥り悪循環…。でも、そんなわたしに3歳だか4歳だかの娘が「ママって、自分のおもいどおりにいかせたいんだね」とズバっと言い放った時、娘はわたしと別の人間なんだ、娘は娘らしくいられればいいんだと思うことができて、やっと自分のことも娘のことも認められるようになった気がしています。

そして、時に反発や反抗もありつつも、今10歳を間近に控えた娘の言葉や行動には、こちらがはっとさせられるようなことがたくさんあるのです。(白目をむいて拳を振り上げたくなるようなこともたくさんありますが…)

10年という単位で振り返ってみれば

お誕生日のケーキは毎年リクエストのものを作ります。5歳のケーキはチョコレートのタルト。

振り返れば、この10年、娘はいつもわたしに大切なことを気付かせてくれる存在でした。子を追いかけ、子に追いかけられる子育ての真っ只中では、やっていることが無意味に感じたり、全部放棄したくなったり、そんな気持ちになることもたくさんあるけれど、10年という単位で見てみたら娘も、そしてわたしだって、ちょっとは成長したじゃないの…! と思えます。

4歳のケーキはリンゴのカスタードタルト。

きっとエシカルな暮らしを築くことも同じだと思うのです。今、自分にできる一つ一つはとても小さいけれど、毎日毎日そんな一つ一つを重ねていこう、と思い続けることが、きっと何かに繋がっていく。

娘と息子のこの先の10年が、どうか明るいものになるように。今日できることを一つ一つ。

中村 暁野

中村 暁野編集者、エッセイスト。

一年をかけてひとつの家族を取材する、家族と一年誌「家族」編集長。家族にまつわるエッセイやコラムの執筆も手がける。夫と9歳女子、2歳男子、たれ耳うさぎのバターと一緒に、2017年から、山梨と神奈川の県境にある藤野へ移住。古い一軒家を少しずつ自分たちで改装しながら暮らしている。kazoku-magazine.com

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