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フェムテックにフォーカスした話題の「ミチカケ」に聞いてみた! 後編

フェムテックにフォーカスした話題の「ミチカケ」に聞いてみた! 後編

前回に続いて、大阪市の百貨店、大丸梅田店「ミチカケ」担当の高橋知世さんに、フェムテック最新事情を聴きました!

「生理元年」から2年。女性の悩みが顕在化しやすい社会に

2019年は「生理元年」と言われるそうです。

日用品大手ユニ・チャームが始めた、購入した生理用品を中身が見えない袋に入れるレジのサービスを断る「#NoBagForMe」運動や、二階堂ふみさん主演の「生理ちゃん」の公開、大丸梅田店「ミチカケ」のオープンなどが、2019年に相次いだことに由来します。

ここ数年、ジェンダー平等や女性の人権、社会進出への機運が高まっています。けれど、女性の管理職や起業家がいくら増えても、生理や性などの悩みが軽減するわけではないですよね? 大事なプレゼン中でも、生理中はトイレに行くタイミングが気になるし、生理前でイライラしたり眠気が強いと、満足なパフォーマンスは難しい。

女性特有の体の悩みが顕在化しやすい社会環境になってきたのです。

広がりを見せるフェムテック市場

経済産業省によると「生理による労働損失や医薬品・通院にかかる費用」などは、年間約7000億円に上るそう! そんな中だからこそ、生理や性に関する女性特有の悩みに寄り添うフェムテックは、今後、市場の拡大を見込むことのできる要注目の分野なのです。

大丸梅田店「ミチカケ」の高橋知世さんは、「フェムテック商品の数は増えている、と感じるし、フェムテック市場に参入したいと考えているメーカーも多い」と言います。

確かに、「フェムテック」といわれるのは、主に生理に関する商品、というくらいに考えていた私は、今回高橋さんに教えていただいて、商品のすそ野の広さに驚きました。

漢方のお茶や、下腹部を温かく包んでくれるニットのショーツ、それからセルフプレジャー関連まで。

まず、「えっ、こんな商品もあるの!?」と驚き、次に「自分の体の声に耳を傾けてみれば、これまで気づかなかった悩みが顔を見せるのかも」とハッとしました。

そこで今回は、少しディープなフェムテックの商品をご紹介します。

少しだけディープ(?)なフェムテック おすすめ5選

1 elvie(¥29700税込み)

最先端の骨盤底筋トレーニングアイテム。スマホやタブレットと連動し、産後の不調や尿トラブル、骨盤のゆがみでお悩みの方に、あなただけのトレーニングメニューを作成!

2 EAT BEAU-TEA(デイリリー/各3種全て 缶¥2600税込み)

漢方薬剤師さんが女性のために開発したノンカフェインのお茶。すべて、飲んでそのまま食べられます。

左・My Favorite Things:黒豆、ナツメ、龍眼。ツヤが足りないかも?というときにピッタリ。中・Lovely Day:洛神花、山査子、氷砂糖。体の巡りをよくし、潤いもアップ。きれいなピンク色です。 右・Thinkin Bout You:小豆、ハトムギ、ナツメ。ほっこりする甘さが、溜まりがちなものを流してくれます。

 VIO TREATMENT LOTION(iroha /100ml/¥1815税込み)

脱毛・除毛ケアによってダメージを受け、乾燥しやすくなったデリケートゾーンにぴったりの、デリケートゾーン用化粧水です。乾燥シーズンには、おすすめアイテム。

4 MOIST CARE GEL(TENGA/50g/¥1,210税込み)

濃グリセリン成分配合の潤滑ゼリー。水溶性だからうるおいも長持ち。自然な粘度で拭き取るのが簡単です。持ち運びやすいコンパクトサイズ。無香料。

5 ukidama(たけ、ほし、はな)(iroha/各¥5830税込み)

バスライトとマッサージ機能を持つ、お風呂で使用できる、セルフケア&プレジャーアイテム。ほのかな明かりでリラックスしたり、振動させマッサージしたり。

体の声に寄り添うからこそ

2020年10月、自民党内で「フェムテック振興議員連盟(フェムテック議連)」が発足(産経新聞記事より)。会長は野田聖子さん。また、経済産業省はフェムテック関連事業に補助金を拠出する実証実験を開始。経済界や政界も、経済の起爆剤としてフェムテックに期待しているのでしょう。

けれど、フェムテックの経済的効果への関心が高まれば高まるほど、結局のところ、女性は「消費者」となってしまうのでは? ここで私が最初に感じた疑問が再び頭に浮かびました。

従来の生理関連用品があるのに、なぜ今、フェムテックなのか?

高橋さんはこう言います。

「お店に足を運ぶ人たちは、何かしら、他に言いにくい悩みを抱えていることが多い。解決まではできなくても、接客を通じて悩みに寄り添うことはできるのではないか。皆も悩んでいる、悩んでも良いんだ、という1つの道筋を提供していきたい」

女性が自分の体と向き合い、体の声を聴くことで、気づいた悩み。その悩みを「声にして良いんだ」という土壌が社会にできつつある。そこに生理や性など、女性の悩みに「寄り添う」フェムテックという商品と、それを私たちに届けようという人がいる。それぞれの歯車が誠実に、優しく、かみ合い始めた。そんな風に感じました。

あなたも、自分の体の声を聴いてみませんか? 私は漢方のお茶を……。

INFORMATION

ミチカケ

2019年オープン。“月のみちかけのように、あなたのリズムに寄り添う”をコンセプトにフェムテック、フェムケアのブランドが勢揃いするエリア。生理や性の悩みなど女性の「深層的な悩み」に寄り添う商品・サービスを提案している。

大阪市北区梅田3-1-1 大丸梅田店5F 
https://shopblog.dmdepart.jp/umeda/michikake/

参照

経済産業省・「働く女性の健康推進」に関する実態調査

https://www.meti.go.jp/policy/mono_info_service/healthcare/downloadfiles/H29kenkoujumyou-report-houkokusho-josei.pdf

2020年10月30日・産経新聞

https://www.sankei.com/article/20201030-Q3TGPL4Y4BNQNI3C3LIUV5OHJY/

経済産業省・フェムテック等サポートサービス実証事業費補助金

https://www.meti.go.jp/press/2021/06/20210628007/20210628007.html

中村 亮子

中村 亮子ライター

1971年東京都出身。中央大学法学部法律学科卒。転勤族と結婚し、全国を転々と旅するような生活を送る中、偶然の出会いに導かれ、フリーライターの道へ。家族は夫と息子が二人。趣味はピアノ

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