頭痛、めまい…その症状は育児疲れかも?原因や対策を解説
夜泣きや授乳による睡眠不足、外遊びや送迎など、子ども中心の生活が続いていると、育児疲れを引き起こす可能性があります。「まわりのママはもっと頑張っているから」と無理してしまうと、悪化して育児うつにつながることも。今回は、育児疲れの症状や対策を解説します。
こんな症状は育児疲れかも?
育児疲れとは、どのような状態をいうのかご存知ですか?以下に育児疲れの症状をあげますので、セルフチェックしてみましょう。風邪に似ている症状もあり見逃してしまいがちですが、実は育児疲れが原因かもしれませんよ。
- 強いだるさ
- 動悸、立ちくらみ、めまい
- 頭痛、下痢や便秘
- 全身の凝り
これらの症状が当てはまったら、育児疲れの可能性があります。強いだるさや動悸、立ちくらみなどの症状は、自律神経の乱れやホルモンバランスの変化、寝不足や蓄積された疲れが関係していると考えられます。
また、貧血によって体内の酸素不足が起こっている可能性も。さらに、抱っこのしすぎや重い荷物によって全身が凝り固まっていると、頭痛などにつながることもあるのです。
育児疲れの原因とは
では、育児疲れの症状はなぜ起こるのでしょうか。主な原因を見てみましょう。
慢性的な睡眠不足
2、3時間おきの授乳やおむつ替え、夜泣きによって慢性的な睡眠不足を抱えているママも多いでしょう。子どもが朝まで熟睡するようになるのは、2~3歳ころといわれています。
小さな兄弟姉妹を育てている場合、数年に渡って睡眠不足が続いてしまうこともあるのです。慢性的な睡眠不足は、自律神経のバランスの崩れや体調不良につながる可能性があります。
子ども中心の生活
一人の時は自分のペースで生活できていたのに、出産した途端、生活の中心は子どもになります。食事やお風呂、トイレまでも自分のしたいときにできず、栄養バランスが悪くなったり、ストレスが蓄積されたりします。子ども中心の生活によって、育児疲れになることも多いようです。
まわりに頼れない環境
夫の帰宅が遅かったり、実家が遠方だったりと、まわりに頼れない環境のワンオペ育児は育児疲れを引き起こします。大人と話せないことで孤独感を感じ、ノイローゼになってしまう可能性もあるのです。
育児疲れを感じたら実践したい対策とは
では、育児疲れの症状が出たら、どのような対策をすればよいのでしょうか。4つ紹介します。
まずは睡眠時間の確保を
心と体の疲れを取るためには、なによりも睡眠を取ることが大切です。今やらなくてもよい家事は後回しにして、夜は子どもと一緒に就寝するようにしましょう。
また、子どもの昼寝中に家事をやるのではなく、一緒に昼寝をするのもおすすめです。
完璧を目指さない
完璧主義のママは、気が付かないうちにストレスがたまりやすく、育児疲れになりやすい傾向があります。
完璧を目指して疲弊してしまうより、手を抜けるところは抜いて元気でいられるほうが家族のためです。レトルトの離乳食や宅配を使ったり、便利な家電に頼ったりして、バランスをとるようにしましょう。
まわりの人やサービスに頼る
一人で育児をしていると、ネガティブな思考に陥ることがあります。夫や実家を頼れない場合は、第三者のサービスに頼むのもおすすめです。一時保育サービスや自治体のファミリーサポートなどを利用していきましょう。
専門機関に受診する
育児疲れは、進行すると育児うつになる可能性があります。育児疲れの症状が気になるときは、専門機関を受診するようにしましょう。専門的なカウンセリングや薬による治療で、症状が改善することがあります。
頑張りすぎずに対策を!つらい場合は病院へ
自分のことを後回しにする生活が続くと、育児疲れの症状が出ることがあります。風邪と似ているため見落としがちですが、実は危険サインかもしれません。育児疲れがつらいときには、早めに病院を受診するようにしましょう。